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いつかのための詩集

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どこかで酒と出会うための詩集。
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#星

私情をはさんで、この夜を抜けて

ポケットの中に素敵な街がある
ずっと夢に見ていた素敵な街が
両手をそこに雑に突っ込んで今
この時だけの夜の街に恋をする

出穂した稲を星空の下で眺める
あたりでは盆の花火大会も終幕
浴衣の袖に流れてく汗が目尻を
くすぐっては眩しい濃紺の衣装

僕のポケットに銀河の街がある
歩道は少しばかりの砂利と星屑
メロンソーダを片手に揺らして
鈴が鳴る草履を得意気に振って

詩情をはさんでこの街を抜ける
髪飾

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【ショートエッセイ+詩】星が歌う夜、きみたちは眠る

今日言いたいことは「いよいよ限界レベルで寂しい!」ということです。どうもりょーさけです。

妻の里帰り出産のため海を渡った家族と離れ、はや3ヶ月。はや3ヶ月。長っ3ヶ月。

長男出産のときもこれくらい離れてたんですけど、今回はね、うん、妻だけでなく育ってきて日々かわいい姿を見ていた長男もね、うん、離れたからね、

5倍増し、寂しい!!!!(2倍じゃないのどういうわけか5倍なのです)ということで、そ

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【ショートエッセイ+詩】たばこにまつわる憧れなど。

【ショートエッセイ+詩】たばこにまつわる憧れなど。

本日は冒頭にショートエッセイを、その後に詩を載せます。少しばかり書いた動機だとか、何を描きたかったとかを書きたいなと思いこんな形式にしてみました。では、始めますか。

唐突だけれど、わたしはたばこを吸ったことがないのです。ふかしたことも、ありません。

中学生の頃は早熟な(?)同級生がそれを(あまり美味しくなさそうに)顔をしかめて吸っているのを見て「うわー、吸ってるよ」と思っていました。しかも後で

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寒空にテント

寒空にテント

寒空にテント

広げてあなたと眠りましょう

なあにすこしの

距離はありますが

広げてあなたと眠りましょう

寒空にテント

ペグを打ちつつ笑いましょう

たまに指でも

負傷しながら

ペグを打ちつつ笑いましょう

寒空にテント

風が吹いたら飛ばされましょう

右手があれば

怖くはないかな

風が吹いたら飛ばされましょう

寒空に、点、と

寒空に、点、と

寒空に、点、と

つなげてあ

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