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なぜ私が11年間風俗という仕事を続けることができたのか

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記事一覧

大事なことを伝えていける世の中に。私が考える性産業の未来と性教育〜私がなぜ11年間風俗を続けられたのか〜⑤

今やSNSが発達し、夜の世界の女の子たちは積極的に発信することにより女の子のファンを捕まえて、今や芸能人よりファンがつくようになったり、お店に女の子が来店する事も普通になって来た。

流石に風俗業界で女の子がお客さんになることはないだろうけど、風俗嬢でもかつてNO1だった実績を活かして、現役風俗嬢のコンサルをされている方もいる。

そう、水商売は、まだまだ偏見は強いが、昔に比べたら随分”職業”とし

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何時間も待機する苦痛。徹底的に自分と向き合う時間。人と同じことしていたら生きていけない〜私がなぜ11年間風俗を続けられたのか〜④

どんな仕事でもそうだが、結果を出すこと(稼ぐ)ことよりも継続することが何よりも難しいもの。

特に水モノと呼ばれる業界(芸能界や夜の世界)はそもそもあまり継続することに価値をおかれていない。逆に、できるだけ早く稼いでやめたいと考えている人たちが圧倒的に多い。

11年間継続してきた私の答えとしては、やはり、とっとと稼いで早くやめるに越したことはない。だが、その後の展開を見据えた考え方はすごく大事だ

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1日に2回会いに来てくれた人。人は好きな人にお金を使う〜私がなぜ11年間風俗を続けられたのか〜③

それから3ヶ月もすると大体の仕事にも慣れてきて、悪い時や辛く悔しいことも経験した。それでも楽しさや面白さ、探究心の方が強かったから続けられていた。

それに加え、完全に個人で完結する仕事で、待機室に入れば誰にも会わずに済み、待機中は好きなことをしていられることがとても心地よくて私に合っていた。今まで職場に嫌な人がいるストレス、覚えられないこと、早くしないといけないことが全くなくて、私にとって天国み

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ウソだらけの世界で気づいた人間関係と仕事の本質〜私がなぜ11年間風俗を続けられたのか〜②

風俗という仕事から楽しさと喜びと達成感を初めて得られた私は、それから風俗で働くことになった。

最初のお店はホテルヘルス、いわゆる無店舗型だ。デリヘルとどう違うかと言うとデリヘルは電話1本でどこへでも派遣できるのに対して、ホテヘルはまず、お客さんが受付をするための窓口みたいなところに行く。そこで女の子を選び、料金を払って近くのホテルに入る。

そして女の子は、近くの待機所というひとりずつ区切られた

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初めてありがとうを貰えた仕事だった。〜私がなぜ11年間風俗を続けられたのか〜①

私が初めてアルバイトをしたのは高校1年生の冬休みだった。スーパーの生鮮食品売り場で寒い中、品出しをしたり雑巾を洗ったり、立ちっぱなしで連日足が棒のようになっていた。

内向的な性格なので、周りと打ち解けられなく、要領が悪く不器用なので、作業も遅い。わからないことも聞けないからよく怒られていて、本当に苦痛だった。タッパーにラップをかける作業がどうしてもうまくできなくて、持ち場を外され、店内をウロウロ

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