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エッセイ【チート設定は慢性的な評価不足から誕生していると思った話】
唐突な主張ですが、私は『チート設定』の物語が嫌いです。
大嫌いです。物語の構成的な部分で高く評価されていようと、内容が面白かったとしても『チート』というだけで嫌です。
理由は簡単です。
不公平だからです。
ゲームを一度全てのダンジョンをクリアした状態のレベルと経験値で、何も知らない初期のダンジョンを自分だけ一度クリアしたレベルで攻略できるなんて、狡い。
ゲームの話なら楽々終わるだけですが、物語だ
エッセイ【読めなかった本の話】
住んでいる場所の区役所に用事があった時に、区役所併設の図書館を覗きます。
何か面白そうな本はないだろうかと、特に目的はなくふらふらと本棚の間を彷徨う。区役所に行った時の、私の暇つぶし。
私は国内の作家さんの本を読まないので(何故か読むのが苦手、海外の翻訳文学や古典ばかり読みます)いつも海外の翻訳された小説のあたりをうろうろします。
その日、いつもは見ないくせに、海外のエッセイの棚を見ていました。エ
エッセイ【学校は自己肯定感を食い荒らす】
私の最終学歴は『子供の家』という場所です。
詳細は割愛しますが、私は必要なことの全てを、この子供の家で知って、見つけて、自分のものにしました。
私の本を買ってくださっている方は奥付にある自己紹介に、最終学歴を『子供の家』であることが明記されていることを知っていると思います。
最終学歴として、私は一生その場所のことを伝えていたい。
私は今、とても幸福ですが、子供の家にいた時はもっと幸福でした。
何処
日記『書くことの一環としてしていること』
また土曜日が巡ってきました。今日はこれから定期通院なので、出かけないといけません。診察時間が中途半端なので、一日の内の一番暑い時間帯に出かけないといけない苦痛です。最近資格を取るための勉強始めたので、電車の中で教本を読みながら過ごすことになりそうです。
書くことの方は、今週はとても調子がよくバランスよく予定していた作業に集中することができています。毎日少しずつ積み重ねて作業することと、毎日長めに時
エッセイ【私たちは、自分と親が選べない】
〝親の期待に、負けたんだろうね〟
昔、お世話になっていた人が、そんなことを言っていました。
その人とは多分、もう話す機会がないかもしれないですが、とても印象的だった言葉と表情は、今後会うことがなくても、覚えているかもしれません。
親からの期待。
それが苦しいのか、親に期待をされなかった私には、分かりません。
これは別に、期待されなかった私を悪い意味で言っているのではないのです。
後になってから
日記『銚子のはずれに行ってきた』
今週も土曜日がやってきました。先週は久しぶりに遠くへ出かけたりしていて、書くこと以外の話題も一つあるのですが、書くことの話題がいっぱいなのはやはりいいなと思っています。
昔使っていた日記のサービスに残っている日記も活用したいと思っているのですが、今はまだ思いつきません。この日記はできるだけ書くことの話題に使って、100円で鍵を買っていただき形式にしたままにしておこうと思っているので、日常の話題は少
エッセイ【私を二番目にする人に縋らなくなった話】
愛人と呼ばれる人たちは、こんな気分なのだろうか。
そんなことを、学生だった頃に思っていたことがよくありました。
自分の都合を埋めるためだけの、都合のいい存在。
すごく唐突な意見だけれど、私は奇数人数で仲良くできる女性はこの世にいないのではないかと、結構頑なに思っている。
女性は偶数人で仲良くなっているイメージがとても強いのです。奇数だと、一人余る。
私はいつも、特定のとりわけ親しい親友がいる子
エッセイ【執着という名を騙る保身】
執着。
この記事を読んでくれている方が、この言葉から、何を連想するのかが、気になることを最初に書いておきます。
別に、私の身の回りで困ったことが起きたわけではないのですが、ふと、
『執着とは、執着ではないのではないか』
と思ったのです。日本語が変なのですが、後述するので此処ではまだ、最初に感じた漠然としたことだけを書きます。
執着という言葉のイメージ。
固執した相手に拘って、付きまとう。
スト
エッセイ【初心への帰り路を失って】
帰り道が分からなくなる。
そんなことが本当に、あるのだと。
そう思った、嘘みたいな、本当の話です。
私が帰れなくなった場所は、帰り道を失った先にあるのは、
『書くことの初心』
でした。
よく『初心に帰る』と言うけれども、私はとても長い間、初心に戻ろうとして失敗をすることを繰り返していました。
最初の気持ちを、忘れてはいけない。
諺にもあるくらいですから、決して間違った教えではないと思います。
た
エッセイ【飼っているわけでもない猫と過ごした一年】
悲しむ以外は、小説を書いていた。
小説を書いている以外の時間は、眠っていた。
怖いものは見ないでいられたけれども、私が生きてきた時間の中で、一番寂しい風が吹いていた一年の話です。
私には、祖母のお家に居候していた時期があります。嫌いだった本当の家に、いよいよ居られなくなるような精神状態だった。私は心のために、祖母のお家に逃げました。眠っている時間以外の全てを、小説を書くことに費やしていた一年。
日記『過渡期を渡れていない』
月末はちょっと体調を崩していたり、あまり気分が上がらない日々を過ごしております。考えても仕方がないことを考えたり、考えても仕方がないものの、そういうことに関して出来る自助努力はどれくらいあるものなのかなどを考えていました。
自分の心と体のこととか、治療しながら暮らしている持病のこととか、もっと出来ることはないのかなと考えたり、快方に向かうためにもっと自分で出来ることはないのかなと思って、特に思いつ
紅茶依存症『淡くする魔術』
酒が並ぶ棚の前で辺りを哨戒する人影があった。酒を買いに来た客が現れると棚を離れ、誰もいなくなると戻り、瓶を見ていた。小柄なその人はマントに体も顔も隠し、誰かの視線に触れられることを怖がっているかのような佇まいだった。居心地の悪さと良心とを天秤にかけて、酒瓶を一本、素早く掴み取る。マントの中に瓶をしまう。
しかし小柄なその人の動きは、何かを欺くには正直が過ぎていた。瓶を隠した姿は、嘘をつくには愛
日記『夏休みの終わり』
夏休み期間として日記を二週間ほどお休みしておりました。お仕事も再開し、始まるまでは長めのお休みだなあと思っていましたが、終わってしまうとあっという間で、あまり書けなかったなと思うところが正直な感想です。
日記がお休みだった二週間の間に夏休みがあったのですが、前半は自宅で書くことをしていたり、後半は母の実家に帰省してお墓参りなどをしていました。つつがない日々も終わってしまい、祖母とお寿司を食べたこと
日記『夏に楽しい思い出が欲しい』
一週間が早いもので、もう振り返りの日記を書く日が来てしまっていました。最近、夜にすぐ眠たくなってしまって、創作がはかどらずに眠ってしまいがちだったので、どうしたものかなと思っていました。疲れているのかなと思いつつ、特に疲れるようなことは仕事以外にしていないので、眠たい原因は不明です。
せっかく夜にまとまった時間を確保できるようなスケジュールで動いているのに、時間がもったいない。ちょっと、しゃきっと