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『カレーライスを一から作る』ブックカバーチャレンジ③

 「給食の人気メニュー」「カレーは飲み物」「金曜日はカレー曜日」  子どもの頃からよく食べていたカレー。煮込んだ肉や野菜にルーを入れる。キャンプや子どものチャレ…

しゅー
4年前
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『風の歌を聴け』ブックカバーチャレンジ②

 「僕って平凡な人間だよね?」17歳の僕は、カルボナーラにかける黒胡椒が見つからない時のように、悪友につぶやいた。  「変だよ」と空の雲が動くのは当然かのように…

しゅー
4年前
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『メメント・モリ』ブックカバーチャレンジ①

 学生時代、バックパックを背負って長期休暇のたびにアジアを旅していた。猿岩石がユーラシア大陸ヒッチハイクの旅をしている時期でもあり、流行りに乗っていると思われる…

しゅー
4年前
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教育のバズワードに気をつけろ!

 休校期間が2ヶ月を超えた。この2ヶ月で見えなくなったものと見えてきたものを考えていく。 1. 見えなくなったもの  地域の学校には色々な子どもが通っている。裕福…

しゅー
4年前
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子どもの権利と学校の権力

 【権利】一定の利益を請求し、主張し、享受することができる法律上正当に認められた力をいう。相手方に対して作為又は不作為を求めることができる権能であり、相手方はこ…

しゅー
4年前
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学びの自由と時間

 勤務時間に縛られて動いていることに苦痛を感じることがよくあった。休憩時間や勤務時間終了後に打ち合わせや雑務をしなければならないことはよくあるのに、数分の遅刻や…

しゅー
4年前
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絆が必要な悲しさ

 「親が一人になってしまった、その気持ちを分かり合える俺たちの絆」 夜中の湖のほとりに、ラップを歌う若者たちがいた。  外出の自粛が叫ばれている。しかし、医療や…

しゅー
4年前
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学びと勉強と学校

 3月から休校になっている。COVID19の対応として、全国一律に休校が要請されたためだ。今回の動きの中で、従来の学校教育の課題が明らかになったことがあると感じる。一つ…

しゅー
4年前
5

『カレーライスを一から作る』ブックカバーチャレンジ③

 「給食の人気メニュー」「カレーは飲み物」「金曜日はカレー曜日」

 子どもの頃からよく食べていたカレー。煮込んだ肉や野菜にルーを入れる。キャンプや子どものチャレンジメニューとしてよく作られる。辛口が美味しいと感じるようになったときに、ちょっと大人に近づいた気がしたものだ。

 しかし、インド料理と出会ってから、カレーのイメージは全く異なるものになった。スパイスの香り、そのスパイスとて無数の種類が

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『風の歌を聴け』ブックカバーチャレンジ②

 「僕って平凡な人間だよね?」17歳の僕は、カルボナーラにかける黒胡椒が見つからない時のように、悪友につぶやいた。

 「変だよ」と空の雲が動くのは当然かのように答えた。

 1995年の夏は、ダイアモンドヘッドのように太陽が照りつけていた。常夏のハワイとは似ても似つかぬ僕たちは、学校や部活をさぼっては、世界中の心配が自分に降りかかっているかのように毎日語りあった。

 そんな、今となってはどうで

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『メメント・モリ』ブックカバーチャレンジ①

 学生時代、バックパックを背負って長期休暇のたびにアジアを旅していた。猿岩石がユーラシア大陸ヒッチハイクの旅をしている時期でもあり、流行りに乗っていると思われることもあったが、私が外交旅行を夢見て実現するようになったのは、全く別の理由だった。(そもそも電波少年はほとんどみていない)

 小学校の頃、正月に叔父がユーラシア大陸を自転車で旅をした話を酔っ払いながら時々聞かせてくれることがあった。国の名

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教育のバズワードに気をつけろ!

 休校期間が2ヶ月を超えた。この2ヶ月で見えなくなったものと見えてきたものを考えていく。

1. 見えなくなったもの

 地域の学校には色々な子どもが通っている。裕福だったり、困窮していたり。大勢の家族に囲まれていたり、片親だったり。愛されていたり、虐待されていたり。本やおもちゃに囲まれていたり、ゴミに囲まれていたり。もちろん地域によって様々な傾向はあるが、一人ひとりの子どもを見ると「子どもって大

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子どもの権利と学校の権力

 【権利】一定の利益を請求し、主張し、享受することができる法律上正当に認められた力をいう。相手方に対して作為又は不作為を求めることができる権能であり、相手方はこれに対応する義務を負う。権利は法によって認められ、法によって制限される。私法関係で認められる権利としては、物権、債権、親権などがあり、公法関係で認められる権利としては、刑罰権等の国家的公権と、選挙権等の参政権、訴権等の受益権、自由権などの個

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学びの自由と時間

 勤務時間に縛られて動いていることに苦痛を感じることがよくあった。休憩時間や勤務時間終了後に打ち合わせや雑務をしなければならないことはよくあるのに、数分の遅刻や早退すら年休を使わねばならないことは煩わしさ以外の何物でもないと感じていた。

 長時間勤務が問題となり、タイムカードで勤務状況を把握することになっても、業務量を本気で減らそうという動きはない。「工夫をしましょう」の一言で、超過勤務が「趣味

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絆が必要な悲しさ

 「親が一人になってしまった、その気持ちを分かり合える俺たちの絆」

夜中の湖のほとりに、ラップを歌う若者たちがいた。

 外出の自粛が叫ばれている。しかし、医療や流通、小売など働かなければならない人たちも大勢いる。事業への補償が不十分(ない)ために、お店を開けなければならない人もいる。頭の固い管理職のせいで、とりあえず職場に来ることを要請させられることもある。

 そんな中で、マスクを買うために

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学びと勉強と学校

 3月から休校になっている。COVID19の対応として、全国一律に休校が要請されたためだ。今回の動きの中で、従来の学校教育の課題が明らかになったことがあると感じる。一つは、日本の学校教育で最優先されていることは“学び”ではないこと。もう一つは、子どもの学習権が保障されていないことだ。

①公教育で大切にされているもの 大切なものは“学び”ではないということ。木曜日の夕方に要請が出て、翌週の月曜日か

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