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2020年6月24日 23:54
同じ町に住む一人暮らしのおばあさんが亡くなった。80歳くらいだったらしい。最後は自宅で、帰省してきた息子さんに看取られて旅立った。おばあさんはヨウムを飼っていた。いつも窓際の鳥かごにいて、私が物心ついたときにはすでにヨウムはいた。名前はむーちゃん。むーちゃんはおばあさんの言葉を真似る。おはよう、こんにちは。笑った声、えー?という口癖まで。通夜の日、鳥かごは奥の部屋に隠されていた。それで
川㟢雄司
2020年6月9日 22:23
去年の夏、長野に行った。お土産に蕎麦を買った。渡しそびれた蕎麦を、今日食べた。賞味期限は半年前に切れている。冷蔵庫からわさびを出す。未開封だが、賞味期限は一年前だ。蕎麦に付属のつゆだけが、来月まで保つらしい。今日はいつなのだろうか。よく分からなくなった。賞味期限が切れていても、特に問題はなかった。美味しくもなかった。賞味期限というのは、なるほど。いくらか確からしい
ロボモフ
2020年6月21日 04:16
まとまった雨が降るには時を待たねばならないただ時を待つことは時を長くする時には詩が必要だぱらぱらとみじかい詩がほしい #詩 #創作 #待つ #パラパラ
toride
2020年6月24日 23:56
恋文が届いた。夜明けの5時に。郵便受けの底が カタンとなって私の浅い眠りをさました。毛布をかぶりはだしのつま先を こすりあわせて私は玄関のやわらかい光の中に立つ。腰をまげ投げ入れられた封筒を指先だけを使って拾うために。それは独り言のように四角い。宛先がない。端を用心深くちぎる。それからかさかさ、と音を立てて白くたたまれた優しい言葉をひらいていく。
鶏(Kei)
2020年6月22日 21:56
3年、石の上に居ようとしたんだ初日はワクワクした3日で飽きたけど、まぁ座ってるだけだ1ヶ月で石の固さにも慣れた半月で自他共に居場所として認めた1年を過ぎて達成感と飽和感を感じた2年目からは惰性でもいいと割り切ったから丸2年の日に気付かなかったのは自然なのかももうすぐ3年というある日居眠りしてたら転げ落ちた