川㟢雄司

詩人。カワサキユウジと呼ばれている。詩、随筆、小説、その他を好む。余白で生きてる。http://kawasakiyuji-works.com/

新しき墓  –石神雄介個展「光景の背後」に寄せて–2020.7/11-20 efag.cssにて開…

序  記憶と認識  育った環境が、今もってなお、自らの空間認識に影響している。日々を送る最中より、旅した先でこそ、鳴り響くものでもある。帰宅に際しては、遠く地形…

寒暖差

朗々と鳴る緑の毛並み 苦汁に浸した灰の空 崖のような風がのたうつ つまみあげたような木々が狂れる 充分に濁った騒ぎのなかを ゆっくりと清らかに 疑わしいほど 発光しな…

立ちくらみ

知らないよ 違うかもしれないね 眼球てヤツはさ 都合がいいからな つまんないことばっかりだ 一瞬の繰り返しが 立ちくらみを起こしちゃう 血が薄く透けて ほら 朝がくる…

家出

ロウヤって漢字を忘れた クッキーって漢字だとどうなるかね 楽器なんか弾ける? つまんねぇヤツだな 自由ってどこまで耐えられるかね 許すってどうやるんだ 嘘つかないヤ…

容れもの

おもかげを ひとに見つけて 名を呼んで たたずんだその場が 歩めよ と

剥製

悲しみの奥底に 庇護への欲求が潜んでいる 嫌悪の裏側に 恐怖がこびりついている 優しい眼差しに晒されて 身動きができない 慈愛を浴びて 私は 剥製になっていく 眺めら…