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寒暖差

朗々と鳴る緑の毛並み
苦汁に浸した灰の空
崖のような風がのたうつ
つまみあげたような木々が狂れる

充分に濁った騒ぎのなかを
ゆっくりと清らかに
疑わしいほど
発光しながら 白鷺が
知覚を縫って飛んでいく

濁った頭の中で
千切れた純粋のように

「生きろ。そなたは美しい」