夏の家族


名前をあげましょう
遠く離れても思い出せるように
口にふくんでも忘れられるように

耳を澄ませなさい
空気と水の密度の差に
震えてきらめく光がある

生命の燃える季節に
猛々しくなくともよいのです
静かな眼差しで 嘘を射抜きなさい

温もりはいつも
姿を変えて そっとあなたを呼ぶの



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「生きろ。そなたは美しい」