夢より深く醒めていて

あれから何が育っただろう
野蛮なほどに存在を
肯定するのはいつだろう

荒れ狂う赦しが
腹から湧き出して満ちるのを
ずっと待っている

目印のようにそっと置かれて
世界のへその如く
連続を断ち切られたあとに
この指先で何に触れよう

朽ちた言葉のウロのなかで
ずっと 夢より深く

#詩 #夢

「生きろ。そなたは美しい」