フォローしませんか?
シェア
名前をあげましょう 遠く離れても思い出せるように 口にふくんでも忘れられるように 耳を澄ま…
全裸でカレーを食べていたときのことです。つまり、そう、ついさっき。なに、ちょっと春めけば…
過去や今やの別なくし 音や光の包みきたり 啞も吽も漏れぬまま われ彫刻になりたや 不動の体…
あれから何が育っただろう 野蛮なほどに存在を 肯定するのはいつだろう 荒れ狂う赦しが 腹か…
かなしいかなしい夜でした 涙のこぼれる夜でした どうしてかなしいのか 分からないので よけ…
朗々と鳴る緑の毛並み 苦汁に浸した灰の空 崖のような風がのたうつ つまみあげたような木々が…
知らないよ 違うかもしれないね 眼球てヤツはさ 都合がいいからな つまんないことばっかりだ 一瞬の繰り返しが 立ちくらみを起こしちゃう 血が薄く透けて ほら 朝がくるよ
ロウヤって漢字を忘れた クッキーって漢字だとどうなるかね 楽器なんか弾ける? つまんねぇヤ…
おもかげを ひとに見つけて 名を呼んで たたずんだその場が 歩めよ と
悲しみの奥底に 庇護への欲求が潜んでいる 嫌悪の裏側に 恐怖がこびりついている 優しい眼差…
田んぼに水が張られ 苗が植えられると 水面はぐっと平面になる 急がしい曇天が 平たくひらた…
露座の大仏の中で 靴の音が響く 学校帰りの中学生が 連れ立って駆けていく じれったく夏の陽…
ロマンチストであるからには 空想を旅するばかりで 頑として 机から離れまい 自由ということ…
老人がひとり 曇りの日に 蛾をつかまえた つられて光る夜の肌 じっとり濡れた指先が 幽玄に紛れ込み 現が抜けてとけていく 呼び覚まされたような 突きぬけた 感覚