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#小説
怪奇数奇譚(其の拾)ー焚き火の蜃気楼ー
塾の帰り道、一本の細い道路を歩いていると、焚き火をしているおじいさんがいました。
僕は、珍しそうにしながら横目で見て通り過ぎようとすると、おじいさんは手招きしてきました。
なんだろうなぁと思いながら近づくと、おじいさんは焚き火の中からアルミホイルで包まれたアツアツの焼き芋を渡してきました。
びっくりしながらも小腹をすかしていた僕は、喜んでおじいさんと半分こに分けて食べました。
そのうち玄関
怪奇数奇譚(其の壱)ー僕の友人ー
僕は、白い靄の掛かった場所を歩いていた。
目の前に友人がいたので、近づいたらただの木だった。
でもその木は、僕の後ろにあった気がする。
後ろを振り向いたら、それは友人だった。
ああミステリー。