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怪奇数奇譚(其の参)ー麦の芽ー
雪の下は目には見えないけれど、麦の芽は脈々と息づいて雪の下を巡り春の到来を待っている。
人間が寒いと思う程、麦の芽には寒さは感じていないのかも知れない。
春夏秋冬、人間は季節の移り変わりを肌で感じ、敢えて言葉にすることで暑さ寒さに実感を持つ。
対して麦のような植物はあるがままに季節の移り変わりを享受する。
それ故に人間は弱く、植物や他の生物は強く生きていられるのがも知れない。
2020年も間もなく終わりを告げ、新たな2021年を迎えようとしている。
試練の時を迎えている人間達がもし、植物や他の生き物のように、ありのままの自然に身を任せたとしたら、或いは、人も強くなれるものであろうか。
植物が人間のように苦悩しだしたらどうであろうか?
立場が逆転するとしたら…
考えただけでも奇々怪々
ああミステリー
第六十六侯 雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)
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