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全力で人と組織に向き合う1日。〜マネジメントロングって何?〜

今回は、Rise UPのボードメンバー・部門長・マネージャーが集まり、1日かけて人・組織に関わるテーマを話し合う「マネジメントロング」のご紹介です。

マネジメントロングの導入背景

マネジメントロングとは、組織のブラックボックス化や人員配置の最適化などの組織課題を顕在化させ、全メンバー総活躍企業を目指すことを目的に四半期に一度行われるイベントです。

Rise UPは、企業成長を加速させるためには事業戦略だけでなく人のパフォーマンスと組織戦略も同じく重要であると考えています。
企業はどうしても事業戦略のみに注力しがちですが、ボードメンバーのサポートのもと、人や組織に向き合う時間とそれを活発に議論できる機会を「マネジメントロング」として仕組み化し、四半期に一度定期開催しています。

今回このイベントにHR編集部が参加してきたのでその様子を少しご紹介します!

マネジメントロングって何してるの?

 マネジメントロング開始時の写真

いよいよマネジメントロングがスタート!

まずは、Rise UPに所属する全メンバーが最適な場所で最大限の活躍ができるよう、異動や再配置について話し合われました。

異動後に個人単位で業務負荷がかかっていないか、また2022年7月からスタートした部署をまたいで活躍を促進する、兼務制度を利用しているメンバーも対象にした状況把握など多岐に渡りました。配属後に一人ひとりが各ポジションで活躍できているかどうかなども議題のテーマとなっています。

また、メンバーの成長機会をつくりたいという目的から最適な配置を常に目指していくことと同時に、メンバーの育成計画についてもディスカッションされました。
参加者全員で成長機会をどのように作っていくのか、そのためのアイディアを出し合い具体的なアクションに落とし込んでいきます。

その他にも、毎回参加者から持ち寄った議題が複数あり、この場で議論が進んでいきました。
今回はマネジメントロングに初回から参加しているメンバーに実際の雰囲気や参加後の変化についてインタビューしてきました。

【森 雅一(もり まさかず)】
2011年にRise UPの卸事業立ち上げに参画。東京営業所長としてキャリアをスタートして採用活動や営業戦略立案などのマネジメント業務を担いながら、自らも大手量販店やドラッグストアの本部営業を担当して事業拡大に奮闘。最近では娘の所属するドッジボール部のコーチに就任するなどプライベートでも挑戦中!2022年7月より卸事業管掌の執行役員となる。
【田守 啓祐(たもり けいすけ)】
2021年にRise UPに入社。色々な会社で財務経理、DX、IT監査、内部統制アドバイザリー等の傍ら、一貫してベルツノガエルの育成に従事し、育て屋としてのキャリアを形成。当代のベルツノガエルは約6歳を迎え、爬虫類用ヒーター完備の豪邸に居住している。
【上園 元嗣(うえぞの もとつぐ)】
ベンチャーでキャリアをスタートさせ、その後に起業を挟み、2016年エンジニアとしてRise UPに入社。モアコンタクトの開発、改修を担当するとともに、アジャイルのエッセンスを組織づくり、組織変革へ適用する。2020年からはモアコンタクト事業部長となり、事業戦略策定及び実行を担う。週末は5歳の娘を連れてカフェ巡り&読書が習慣になりつつある。

参加者が語る、マネジメントロングの魅力

ーマネジメントロングはどのような流れで始まったのでしょうか。
また、案としてあがった時みなさんはどのように感じましたか。

田守さん)週毎にボードメンバーと部署長とで現在行っている取り組みやその進捗を共有するミーティングがあるのですが、そこで人材などの大きな課題があがってきたとき、どうしても一週間に1回の時間が限られた場では解決できないという状況がありました。それであれば事業だけでなくしっかり時間を確保し十分議論した上で解決したい、という思いでできあがった場がマネジメントロングです。

上園さん)僕は週一の場では議論できる内容に制約があったというか、本当はもっと長時間話して思考しきらなければならないことも時間が足りないからこっちの問題について話し合おうかみたいな、制約をうけていた感覚があったんです。その制約を取っ払って、Rise UPをより良くするためには何ができるのだろうと会話できる場をつくりたいと話が出て、すぐ賛同しました。

森さん)僕もそうで、限られた時間の中ではどうしても事業のことを優先してしまう傾向があったようにも思います。なのでこの話が出た時は「いいじゃん、やろう!」とその場にいるメンバー全員がなりましたね。

ー今までで4回開催されていると思いますが、回を重ねるごとに変化はありましたか?

森さん)大きな変化は、3回目からメンバーが増えたことですね。

ーメンバーが増えることで何か変化はありますか?

田守さん)変化というか意識しはじめたこととして僕は、人が多くなることで発言しにくくなってしまったり、心理的安全性がお互い担保できていない人の集まる場になっていないか、など確認しながら進めています。どんなミーティングでもそうですが、人や組織にとって重要な会話をするときには必要だと思っています。

ー参加する際に各メンバーが準備することはありますか?

田守さん)人材面に関してHRから宿題がありますし、組織として向き合わなければいけない人材の状況を把握し記載することが準備になりますかね。

上園さん)宿題に加えて、組織をより良くするために何をしたらいいのかという軸でそれぞれが提案できる時間も用意されているので、例えばリモートワークやフレックスなどの制度面の課題をあげて議論できるように準備します。

ー当日はどのような気持ちで参加されていますか?

森さん)とにかくワクワクしています。参加者全員が組織をよくしていくための時間ということがわかっているし、過去参加してきたマネジメントロングからRise UPをより良くする施策や取り組みが実際生まれているので。

上園さん)僕もワクワクした気持ちで臨んでいます。自分が会社を良くしていくことに直接的に関与できるし、よくしていくことに意見もできる、共感を得られればみんなで動いていけるので、自分でやっている感覚というか、ちゃんと一緒に会社作ってるなっていうのを実感できる場なのですごく楽しみにしています。

マネジメントロングに参加することで生まれた変化

ーマネジメントロングに参加してよかったことや日常で変わったことなどあれば教えてください。

田守さん)僕は人間関係などに関しては保守的で周りにあまり相談できないタイプだったのですが、相談できる場が公式にあることでより相談しやすくなりました。向き合わなければいけない人材に対して、自分だけではなくみんなでどうしたらいいか考えやすくなったことが良いなと感じます。

森さん)確かに!マネジメントロングはどの部署がどんなことをして、どんなことに困っているかがわかってくるので、組織全体を見て考えられるようになったよね。

上園さん)僕も自部署の悩みだと一人で抱え込んじゃっていたことがあったんですけど、同じ視点や視座で考えてくれる人がいるのが働く上で安心感もあるし、普段困ったことがあったとしても、またマネジメントロングのメンバーに相談すれば大丈夫かと思えるようになったことが大きな変化です。

ー部署から組織全体へと視座の変化はありましたか?

上園さん)元々会社作りは好きですし、主体的に取り組みたかったのでそういう意味では変化はありませんでしたが、思考の時間軸が引き伸ばされる感覚はありますね。普段事業に取り組んでいると、長くても1〜3年のスパンで考えることが多いがもっと先の5年、10年先のRise UPはどうなっていったらいいんだろうねという、長い時間軸で問いを渡されるという経験で、思考が引っ張り上げられる感覚があるので、組織を作っていくという側面では時間軸が引き伸ばされる感覚があります。

ー森さん、上園さんにお聞きします。日頃の事業運営をする中でマネジメントロングが役に立ったことはありますか?

森さん)事業部に必要な能力とか人物像を改めて見直すきっかけになったなと思います。そこから自分の部署だけを見るのではなく、特に連携が必要なMD(マーチャンダイジング)本部や商品開発本部を含めて配置を考えるようになりました。他部署の組織図も一緒にくっつけて考えてます。

上園さん)僕も組織を作っていく上で、こんな役割やポジションの人がほしいなと考えた時、内部で育成するのか、外部から採用してくるのかという二択で考えていたんですけど、どこの部署で経験を積んでいる人であればモアコンでも活躍できる可能性があるかという、RiseUP内でのキャリアを増やせる選択肢も含めて組織づくりの解像度を高めることができるようになりました。採用に関しては一つ選択肢が増えたことになるので、良い組織をつくれる確率はあがったと思います。

人・組織に向き合うとは、どういうことか

人に向き合うマネジメントロングで、田守さんは具体的にどのようにしてメンバーと向き合っていますか?

田守さん)例えば今のキャリアに悩んでいる人がいたとき、日頃からその人と話し合いながら、どこで悩んでいるのかコミュニケーションをとってます。その人を理解した上で可視化しロングの場に持ってきて、みんなでどうすればその人がもっと活躍できるのか、どういう部署だったら人柄が活かせるかなどを検討しているんですよね。本当に個人にフォーカスして議論するので多くの時間が必要ですが、それがとても必要なことだと僕たちは考えています

上園さん)全員総活躍企業というか、そこを目指している中での議論なので、改めて素敵な組織だなと思ってるんですよね。これは他社にはない、Rise UPの強みだと思ってます。

田守さん)そうですね。僕は、マネジメントロングで決めたことを実際にやるっていうところがいいなと思ってるんです。議論しただけで実際には進まないとかよくあることだと思います。問題に早期にアプローチし解決することでメンバーもより安心して働くことができる環境になるなと思っています。

ーマネジメントロングで決まったことをすぐ実行できる理由は何でしょうか。

田守さん)その場で誰がどのようなアクションを次に行うのかまで議論して終わるからではないでしょうか。

森さん)そうですね。実行後に起こりうる懸念についても全員出し切って議論するのも良い点かなと思っていて、僕もいざやるとなったときにつまずくことが少ないんですよね。

上園さん)すでに認識が合っているのでスピードも早いし成功の確率も高まりますよね。僕は、組織を変えることに全員がコミットしているというか、議論はあくまで手段でその後の世界まで全員が見据えているから行動に移せるのではないかなと思っています。

ーディスカッションの場で気をつけていることはありますか?

上園さん)気を遣いすぎないことですね。変に取り繕うとするとうまく表現できなかったり、温度感や伝えたい解像度で伝わらなかったりするので、思っているものを一旦吐き出して共有することを大切にしています。

田守さん)僕も遠慮しないっていうことが重要かなと思います。組織や人に関する問題を解決するにはエネルギーが必要だと思うので、参加者全員が当事者意識をもって場に臨むこと、他部署のことであっても自分の意見をしっかり伝えることを意識していますね。

ーオフィスではない場所でマネジメントロングを開催していますが、意識の変化にも大きな影響がありそうですよね!

上園さん)そうですね。僕は場所が変わることで”モアコンとして”という前提を取っ払って話せる気がします。

森さん)わかる!違った自分で臨めるというか、リセットされる感覚がありますね。

田守さん)今までと違う”ノリ”で考えられるというか、環境を変えることによってワーケーションの考え方ではないですがいつもとは違った雰囲気にうまく順応していい思考回路につながっているのではないかと思いますね。

マネジメントロングから生み出される未来とは

ーマネジメントロングを今後どういう場にしていきたいですか?

森さん)誰かのアイディアに対して別の意見が出てくることをもっと楽しめる場にしたいよね。人が変わったり増えていっても、異なる意見にムッとするのではなくて、いいね、その意見!その視点は俺にはなかった!みたいな、相違点を前向きに受け入れられるような場にしたい。そして例えば誰かの意見を参考に自分の部署に適応してみる、といった組織がよりよくなるための成功事例がもっと生み出される場にしたいですね。

田守さん)僕も様々な意見があることでよりよい組織がつくっていけると思っているので、森さんがおっしゃるように多くの視点から意見が飛び交い、施策をたくさん生み出す場にしたいと思います。

ーいろんな意見が混ざり合ったり議論が活発に行われることは実際にありますか?

全員)ありますよ!

田守さん)目指すものは同じだと思うので、全く悪とは思っていなくてむしろ健全な状態だと思っています。

上園さん)対立を生むような発言を誰もしないですよね。意見としてAとBがぶつかり合っている状況はあります。人格と意見を分けてマネジメントロングに臨みたいなと思っていて、それができないと人格を攻撃することになってしまう。
参加者全員が否定ではなく、その人の経験や視点、切り口で出してくれているという前提で開催できるようにしたいと思います。



あとがき

今回マネジメントロングに参加し、インタビューすることで、メンバーの人柄を活かし最大限活躍できることを目的に本気で議論を交わす場を目の当たりにしました。
組織がさらに成長していくために、事業と同等に人の成長に向き合っていかなければいけない、と社長であるトニーさんを含め参加者全員が考えているからこそ、この場が生まれ仕組み化されているのだと思いました。
当事者意識をもち組織づくりに参加することでよりよい環境に変えていく。そういった強い意志が集まるマネジメントロングに参加し、私自身Rise UPの未来にとてもワクワクしました。

文・写真:金児


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