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エンジニアになるのが遅かった人へ

エンジニアは若い人が多い。

中高生がプログラミングを学んで自分のアプリを作るなんて話は珍しい話ではなくなった。

私自身も18歳のエンジニア正社員と一緒に働いたこともあるし、大学生のエンジニアインターンとは数え切れないぐらい仕事をしてきた。

そんな若い人たちが多いエンジニア界隈だが、私は27歳でエンジニアになった。現在、専門としているインフラ領域のエンジニアリングに関しては30歳から学び始めた。
お世辞にも早いスタートとは言えない。そもそも、社会人になってからエンジニアにジョブチェンジする時点で、早いスタートとは言えないのだ。

もちろん、遅いスタートだったが故につらいこともあったし、自分のキャリアに対して不安を抱いた時期もあった。しかし、今振り返ってみると、27歳の時エンジニアになった選択は人生最良の選択だったし、30歳でインフラエンジニアへ転向したことは私のエンジニア人生を大きく飛躍させてくれた。

若い人が多い業界だからこそ、社会人になってからエンジニア転職をすることに不安を抱えている人も多いだろう。この記事では、そんな人たちに対して、遅いスタートを切った私の経験を伝えようと思う。

※今回は勉強に関することを記事にする。就職などについては別の記事で書こうと思う。

スタートが遅くても成功するための勉強

社会人になってからエンジニア転職をするうえで課題になるのは勉強だろう。

若い世代と比べると集中力・体力は低い。もちろん、時間も圧倒的に足りない。スタートが遅いエンジニアにとって、正しい勉強戦略を立てるのはとても重要なことなのだ。

失敗した私の勉強法

勉強法について発信している私もエンジニアになったばかりの頃は間違った勉強法で勉強していた。。。

当時は焦りがあり、エンジニアならばプログラミングに関することを何もかも勉強しなければならないと思い込んでいたのだ。

その結果、実務で使うことはまずないであろう3D表現のjavascriptだったり、派手なCSSアニメーションだったりを習得しようとしていた。
また、すべてのフレームワークを使えないといけないと思い、react, vue, angularなど様々なフレームワークに手を出していた。

挙げ句の果てに、フルスタックエンジニアが一番偉いという謎の主張を本気にしてしまい、フロントエンドエンジニアとして大してスキルがあるわけでもないにも関わらず、React Nativeでアプリを作り、Swiftでもアプリを作り、Node.js・PHP・ruby・perl様々なバックエンド言語でアプリを作っていた。

今、思い返しても酷い有様である。

ただ、Twitterの駆け出しエンジニアをみていると当時の私をみているような気分になる時がある。
まだ実務で仕事をしているわけでもないのに、React + Typescript + Next.jsでフロントエンドを実装して、RailsでAPIを実装し、Dockerで仮想化環境を作り、AWS・GCPでインフラ構築する。一つの領域の理解も危うい状態にも関わらず全領域を学んでエンジニア就職を目指しているエンジニアがとても多いのだ。

エンジニアとしてのスタートが遅い読者の方は、こういった勉強はしないでほしい。

エンジニアの初期フェーズは手を広げすぎない

確かに、スタートが遅いと不安からあれもこれも勉強したくなるのは理解できる。
しかし、それをやってしまうと確実にうまくいかない。

現役エンジニアとして毎日8時間以上プログラミングをしている私たちでもフルスタックな技術学習は難しい。ましてや、社会人として働きながらエンジニアにキャリアチェンジする人がそんなことをする余裕なんてあるはずがない。

まずは、「フロントエンドになりたいのか」「バックエンドになりたいのか」「データサイエンティストになりたいのか」をしっかりと見定めて、自分に必要な分野のみ勉強しよう。

弱者の集中戦略

基本的にスタートが遅いエンジニアというのは不利な立場だ。
不利な立場をひっくり返す方法は集中戦略以外ない。

若い頃からエンジニアとして働いてきている人たちにこの領域なら負けないぞ!という領域を作ってしまえば、スタートが遅かろうが十分戦っていける。

何度も言うが、スタートが遅いと不安になるのは理解できる。それで手を広げてしまったら状況をさらに悪化させる。必ず、自分の立場を冷静に受け入れて、集中戦略でエンジニアキャリアを構築してほしい。

勉強の全てがうまくいき出したタイミング

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