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【製本家の本棚】 自己紹介の代わりに

本と本づくりをこよなく愛する、遅読で遅筆な「編集者、ときどき製本家」です。noteでは、製本活動の記録をちびちびと綴っています。

何千冊、何万冊刷られようと、どんな本も読み手にとってはのたった一冊の存在です。読んだ時間、読んだ空間、読んだ気持ち……あらゆるものが折りたたまれて「わたしだけの本」になってゆく。製本は、本というものの儚さとたくましさの両方をわたしに教えてくれます。

ここでは、自己紹介に代えて、記事ごとに一冊ずつ取り上げている「おすすめ本」の一覧を随時更新中。最後に執筆者略歴も加えました。


本づくりに役立つ本

● 本の歴史 ブリュノ・ブラセル/荒俣宏 監修(創元社)
From【本の展覧会】 内藤コレクション 写本 — いとも優雅なる中世の小宇宙

● 芹沢銈介・装幀の仕事 小林真理 編著(里文出版)
From【本の展覧会】 芹沢銈介の絵本と挿絵

● 西洋製本図鑑 ジュゼップ・カンブランス/市川恵里 訳(雄松堂書店)
From【本の展覧会】 世界のブックデザイン 2021–22

● 手製本を楽しむ 栃折久美子(大月書店)
From【製本記】 小川未明童話集 03 | 無口な道具が語るとき

● ケルムスコット・プレス図録 関川左木夫、コーリン・フランクリン(雄松堂書店)
From【本の展覧会】 活字 — 近代日本を支えた小さな巨人たち展

● Book Arts and Crafts Vol.6(本づくり協会)
*特集「本という浪漫 ― 美術家・望月通陽さんの装丁」
From【本の展覧会】 美しい本 — 湯川書房の書物と版画展

● MANUEL PRATIQUE DE PAPETERIE JAPONAISE Aya Nagaoka(Le Temps Apprivoise)
From【column】 拙著 『週末でつくる紙文具』 がフランスで翻訳出版された話

● JAPANISCHES PAPIERHANDWERK Aya Nagaoka(Haupt)
From【column】 拙著 『週末でつくる紙文具』 がドイツで翻訳出版された話

● 週末でつくる紙文具 永岡綾(グラフィック社)
From【column】 拙著 『週末でつくる紙文具』 がドイツで翻訳出版された話

● 図案辞典(野ばら社)
From【製本記】 かえるの哲学 06 | 紙染め、ことはじめ

● 手で作る本 山崎曜(文化出版局)
From【製本記】 かえるの哲学 05 | もしも失敗したときは

● 西洋の書物工房 貴田庄(朝日新聞出版)
From【製本記】 かえるの哲学 04 | 古い糸と新しい糸

● 美篶堂とつくる美しい手製本 美篶堂(河出書房新社)
From【製本記】 かえるの哲学 03 | 職人ことばは粋なれど

● ルリユールおじさん いせひでこ(講談社)
From【製本記】 かえるの哲学 02 | 本づくりの中空を漂う


素敵な本・好きな本

まぼろしの小さい犬 フィリパ・ピアス/猪熊葉子 訳(岩波書店)
From【製本記】 野ばら 04 | おじいちゃんの野ばら

● ホビットの冒険 J. R. R. トールキン/瀬田貞二 訳(岩波書店)
From【製本記】 野ばら 03 | 冒険したいけど、まだしない

● 長くつ下のピッピ アストリッド・リンドグレーン/イングリッド・ヴァン・ニイマン 絵/菱木晃子 訳(岩波書店)
From【製本記】 野ばら 02 | 本づくりとコンプレックス

● 野ばら — 小川未明童話集 小川未明(童心社)
From【製本記】 野ばら 01|枯れた花の残り香

● ラムラム王 武井武雄(フレーベル館)
From【本の展覧会】 本の芸術家・武井武雄展

● かないくん 谷川俊太郎 作/松本大洋 絵(ほぼ日刊イトイ新聞)
From【製本記】 小川未明童話集 06 | つなぎめの物語

● 文体の舵をとれ ル=グヴィンの小説教室 アーシュラ・K・ル=グヴィン/大久保ゆう 訳(フィルムアート社)
From【製本記】 小川未明童話集 04 | 未明の調べ

● 赤い蝋燭と人魚 小川未明 文/酒井駒子 絵(偕成社)
From【製本記】 小川未明童話集 02 | 自分という穴ぼこ

● 小川未明童話集(岩波書店)
From【製本記】 小川未明童話集 01 | 見上げれば、白い山稜

● ベルリン1919 赤い水兵 クラウス・コルドン/酒寄進一 訳(岩波書店)
From【製本記】 飛ぶ教室 07 | 闇に瞬く小さな光

● ファビアン — あるモラリストの物語 エーリヒ・ケストナー/丘沢静也 訳(みすず書房)
From【製本記】 飛ぶ教室 06 | 天を染めて思うこと

● ともだち 谷川俊太郎/和田誠 画(玉川大学出版部)
From【製本記】 飛ぶ教室 05 | 24年で4週間しか会えなかった友達

● 動物会議 エーリヒ・ケストナー/ヴァルター・トリアー 絵/池田香代子 訳(岩波書店)
From【製本記】 飛ぶ教室 04 | 描きたくはないが描かねばならないものを描きつづける

● もものかんづめ さくらももこ(集英社)
From【製本記】 飛ぶ教室 03 | 本の味

● エーミールと探偵たち エーリヒ・ケストナー/池田香代子 訳(岩波書店)
From【製本記】 飛ぶ教室 02 | エーミールの憂鬱

● 飛ぶ教室 エーリヒ・ケストナー/高橋健二 訳(岩波書店)
From【製本記】 飛ぶ教室 01 | 親愛なるケストナーさんへ

● おおやさんはねこ 三木卓/萩太郎 絵(福音館書店)
From【製本記】 かえるの哲学 07 | これが文学者というものか


著作した本・編集した本

● ぼうけん図書館 エルマーとゆく100冊の冒険 永岡綾(ブルーシープ)
From【製本記】 野ばら 05 | 角背上製、布装ができました!

● エルマーのぼうけん展(ブルーシープ)
From【製本記】 野ばら 05 | 角背上製、布装ができました!

● 柚木沙弥郎 — おじいちゃんと私 柚木沙弥郎、丸山祐子(ブルーシープ)
From【製本記】 小川未明童話集 05 | 石と鱗粉

● Book Arts and Crafts Vol.6(本づくり協会)
*特集「本という浪漫 ― 美術家・望月通陽さんの装丁」
From【本の展覧会】 美しい本 — 湯川書房の書物と版画展

● MANUEL PRATIQUE DE PAPETERIE JAPONAISE Aya Nagaoka(Le Temps Apprivoise)
From【column】 拙著 『週末でつくる紙文具』 がフランスで翻訳出版された話

● どうぶつかいぎ展(ブルーシープ)
From【製本記】 飛ぶ教室 08 | 本という方舟

● JAPANISCHES PAPIERHANDWERK Aya Nagaoka(Haupt)
From【column】 拙著 『週末でつくる紙文具』 がドイツで翻訳出版された話

● 週末でつくる紙文具 永岡綾(グラフィック社)
From【column】 拙著 『週末でつくる紙文具』 がドイツで翻訳出版された話

● アーノルド・ローベルの全仕事(ブルーシープ)
From【製本記】 かえるの哲学 08 | かえるもいいけど、ふくろうも

● 美篶堂とつくる美しい手製本 美篶堂(河出書房新社)
From【製本記】 かえるの哲学 03 | 職人ことばは粋なれど

● かえるの哲学 アーノルド・ローベル 文・絵/三木卓 訳(ブルーシープ)
From【製本記】 かえるの哲学 01 | ローベルおじさんの孤独


執筆者略歴

雑誌編集・書籍編集を経て、2013年よりフリーランス。編集者・ライターとしてものづくりのルポルタージュ、デザイン専門誌、趣味実用書、展覧会図録などを手がける。

また、イギリスで手製本の基礎を学び、製本家・伊藤篤氏に師事してルリユール(工芸製本)修業。TEGAMISHA BOOKSTORE、蔦屋書店、竹尾見本帖本店などで製本ワークショップを開催。

主な著書
●『ぼうけん図書館 エルマーとゆく100冊の冒険』(ブルーシープ)
●『週末でつくる紙文具』(グラフィック社)
●『フランス、かわいい紙めぐり』(パイ・インターナショナル)
●『スクラップホリックの本』(エディシォン・ドゥ・パリ)
●『マスキングテープでコラージュ』(エディシォン・ドゥ・パリ)

主な編書
●『本をつくる — 職人が手でつくる谷川俊太郎詩集』(河出書房新社)
●『美篶堂とつくる美しい手製本』(河出書房新社)
●『美篶堂とはじめる本の修理と仕立て直し』(河出書房新社)
●『Book Arts and Crafts』(本づくり協会)
●『活版印刷コレクション』(BNN)
●『レトロ印刷コレクション』(BNN)
●『谷川俊太郎 絵本★百貨典』(ブルーシープ) 
●『エルマーのぼうけん展』(ブルーシープ)
●『クマのプーさん展公式図録 百町森のうた』(ブルーシープ)
●『蛇の棲む水たまり』(ブルーシープ)
●『コジコジにきいてみた。』(ブルーシープ)
●『かえるの哲学』(ブルーシープ)

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