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「働くチーム」と「個」のそれぞれの未来

働く環境とコロナウィルス

本日時点で、残念ながら緊急事態宣言はすべての都道府県では解除がされていません。日本経済へ与えるダメージは当然ながら大きい。多くの方の頭によぎるのが「リーマンショック」の不況ではないでしょうか。

4月28日の日経新聞では、リーマンショックでは、主に影響をうけたのは外需。影響の大きかった製造業の方々を、サービス業が求人の受け口となっていたそうです。今回は、サービス業の方々にも大きな影響をもたらすため、同じ不況といえども少々状況は異なるとのこと。売り手市場だった、新卒採用においても状況が一変する、との記事もいくつに目にしています。

でも、どうでしょう。コロナもリーマンも共に大きな変化だが、ビフォア・アフターでいえば、ビフォアの環境も大きく違っていると私は感じています。

特に注目しているのが、「企業」が「個(従業員)」に対して担っていた役割の違いです。

企業が個人に対して担う役割

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1、物理的なワークスペース

コロナの猛威をうけリモートワークが進みましたが、そもそも2020年の東京オリンピックを控え、特にオリンピックのスポンサーにあたるパートナー・スポンサー企業では、社員の安全の為に準備が進んでいた。早かれ遅かれ、失いつつある機能であったと考えらます。

2、共働する機能

仕事で何かを成し得る場合に、他人と共に働くことで得られる利点。個人事業主であれば、自身に無いスキルをもつパートナーを自力で見つけなくてはならず、これまで企業が担ってきた重要な機能です。ところが昨今はSNSでそのようなコミュニティへのアクセスが容易になったり、企業の外で副業の形で新たなパートナーシップ形成が可能になりました。近年のSaaSのサービスも、誰かに頼りたくなるような専門性を要する業務を、手軽に代行してくれるようになったことも特徴的な変化です。

3、ファイナンス(事業への資金)

同じく仕事で何かを実現する際に、会社の予算(費用・投資)を原資にして実現をすることが出来る。この機能は健在であり、社内新規事業を目指す人にとっては企業に属する利点であると考えられます。一方企業側では、オープンイノベーション・M&Aなど、社員の作る新規事業だけに限らない選択肢を持ち合わせる会社が増えてきました。

4、相互に補助

社員が集まることで個人が負担するリスクを軽減する機能。例えば体調を崩した時に、誰かが変わりにその穴を埋めてくれる。事業部門の収益を、バックオフィス部門が支えるように、相互の専門性を持ち寄ることで会社全体で社員は給与を得る事が出来ます。

5、資産の共有

細かなものではPC等の貸与品から、知財、ノウハウ、セキュリティのようなものまで含めて、会社で所有する資産を従業員が使用できる仕組み。その一部であるオフィスが、リモートワークになることで現在、形を変えようとしています。

景気が回復したとして、個人は企業に戻るのか

REIONEでは、「強い個」を持つメンバーが集っている。コミュニティ内でアンケートを取った際にメンバーの約7割が副業可能な企業に所属をしていた。企業が有していた機能が徐々に失われつつある今、企業から離れたところで、自己実現をする為の場は増えるのではないでしょうか。とはいえ、全員がフリーランスになるわけでもないと思います。きっと器用なREIONEのメンバーは、双方の利点をバランスよく活用しながら、活躍していかれるのでしょう。

個人はどのように、新たな時代に備えるべきか

「個」の力が強くなる時代において、個々に求められるのは「多様性」と、「スペシャリティ」であると思います。日本の職場ではこれまで「伝承」の文化がありました。先輩から後輩へ様々なノウハウが受け継がれてきたかと思います。

しかしながら、企業に「伝承」の余裕が無くなっていくと仮定すると、今後は期待できなくなるかもしれません。スペシャリティを持っている事が前提で、「個」は活躍の為に、ネットワークを広げる必要があります。

では、いかにして、「はじめの一歩」を踏み出す機会を作れるかが重要なスキルになると思います。それを許容される場を見つけ、活用し一定の到達点に早くたどり着く事が重要なのかもしれません。

REIONEでは、先日、WEBサイトの大々的なリニューアルがなされました。当初、本業では半導体研究をしているメンバーが仲間を募り、WEBマーケのプロ、コンテンツビジネスに携わるメンバーが加わりました。WEBに掲載していく骨子の検討が開始。その後、スタートアップ支援で百戦錬磨のメンバーがPMを引き継ぎ、EC企業の物流メンバーと大学生のデザイナーが加わって完成しました。

プロフェッショナルとスキル拡張を目指すメンバーがうまく混じった形で、進められたました。すべてをプロフェッショナルに頼るのではなく、多様なメンバーの視点から見えた団体の価値は、「タグ」の単語として表現されました。ここにワーキングチームの新しい形を感じています。

「個」と「チーム」と「企業」のそれぞれの関係性は、どのように変化をしていくのでしょうか。少なくとも、これまで通りではない!ことは、目の当たりにしている、この兆しからも確かなようです。


P.S)WEBサイト制作に関わってくれた皆さんに、心から感謝を申し上げます!!


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