見出し画像

魂で、伝える。

ーー論理とか正しさとかそういったものではなく、最後に大切になってくるのは、魂。


人生は物語。
どうも横山黎です。

大学生作家として本を書いたり、本を届けたり、本を届けるためにイベントを開催したりしています。

今回は「魂で、伝える。」というテーマで話していこうと思います。



📚第5回「TALK ABOUT!!」

昨日、「TALK ABOUT!!」というイベントがありました。自分の好きなものや伝えたいことについて約5分間で語るプレゼンイベントです。

昨日で5回目となるイベントなんですが、毎回会場が違いまして、今回は「The FAVORITE」というクラフトビールバーで開催されました。築90年の古民家をリノベーションした場所で、木のインテリアが安心感を与えてくれます。

参加人数は30人くらいだったと思います。登壇者は過去最高の14人。参加申請のときに登壇の旨を伝えれば誰でも登壇できるシステムなんですが、ありがたいことに登壇する人数が多くなってきたので、システムの再構築を考えなきゃなぁと、主催者のはやぶささんはこぼしていました。

毎度の如く素晴らしい盛り上がりを見せました。

宿泊施設をオープンする方、全国の「魔女」を集めるイベントを開催する方、シェアハウスに住んでいる大学生......今回も今回で曲者揃いのステキなイベントになりました。



なかでも僕が特に楽しみにしていたのが、307.のHayashi Taigaのステージでした。たいがくんは来月フルアルバムをリリースする大学4年生です。

そのフルアルバムのなかで特に好きなのが「読点」という曲なんですが、昨夜のTALK ABOUT!!ではギター1本で弾き語りバージョンを披露してくれたのです。

彼の歌声に、僕は胸を打たれました。魂で歌っている。そう感じたからです。それはきっと彼の健康状態があまり良くなかったからこそ強く感じたんだと思います。

たいがくんは今、肺気胸を患っており、昨夜「読点」を披露したとき、肺に穴が空いた状態だったんです。



📚満身創痍の歌唱

気胸は特別な原因でなるものではないらしく、痩せ型の胸の薄い若い男性に多く発生するらしいんです。そのうち僕もなりそうで怖いんですが、たいがくんは今それを患っており、医者から安静にしておいてくださいと言われている状態だったんです。

つまり、歌は歌うなとドクターストップがかかっているなか、それでも自分の歌を届けられるならと、「読点」を熱唱したわけです。

初めて聴いた彼の生声は、魂から出されたものでした。魂で表現している。そんなことを思いました。

やっぱり物をつくる人にとって、作品は自分の子どものような存在ですから、届けるためなら自分を犠牲にすることもある。僕もつくる人でありますから、その姿勢には共感するものがありました。

去年僕が生み出した初書籍『Message』を、今まで手売りしてきたのも、そのために人に会い、人がいる場所を探し、イベントに参加したり、企画したりしてきたのも、自分の「子ども」の姿をたくさんの人に見てほしいからでした。

満身創痍の歌唱を目の当たりにして、表現したいことがあるなら時間とお金と労力をかけて表現しにいく姿勢の意味とかっこよさを再認識しました。



📚魂で、伝える

ちょうど1週間後、今度は僕に魂で表現する機会が巡ってきます。全国大学ビブリオバトル茨城決戦大会です。

ビブリオバトルとは、自分のお気に入りの本を5分間で紹介する書評合戦のこと。リスナーはバトラーの発表を聴いて1番読みたくなった本に票を入れます。最も多く票を集めた本がチャンプ本になるというわけです。

僕は高校時代からビブリオバトルの公式戦に参加しておりまして、今までに2度、全国大会の舞台に立つことができました。ただ、どちらも惜しい結果に終わり悔しさを滲ませたものです。

僕は今大学4年生ですから、全国大学ビブリオバトルに挑戦できるのは今年が最後。ラストイヤーで優秀の美を飾りたいという強い思いがあり、最近は本にまつわる発信をしたり、本のイベントを開催したりしています。

7年越しの夢を叶えるために、準備をしているのです。



ただ、どれだけ準備をしたところで本番当日のパフォーマンスで全てが決まるわけですから、夢を掴むための5分を無碍にはできません。そう考えると、論理とか正しさとかそういったものではなく、最後に大切になってくるのは、魂。

たとえ満身創痍の身体だろうと、表現しにいく、伝えにいく。全力で物語りにいく。そんな姿にこそ、聴いてくれる人の心を動かす力が秘められていると信じて、来週本番を迎えようと思います。

茨城決戦大会は11月5日(日)11:30〜12:30に開催されます。茨城県立図書館で行いますが、YouTube配信があるのでオンライン参加も可能です。

魅力的な本を、魅力的に紹介します。

是非、僕の物語を聴きにきてください。

20231029  横山黎



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?