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ビブリオバトルは本番前にたくさん人に聴いてもらえ!

ーー聞き手の心の動き方を知ることが、本番を迎える前には絶対に必要なこと。それはビブリオバトルに限らず、どんなプレゼンの準備にも言えることだし、どんなサービスの準備にも言えることです。


人生は物語。
どうも横山黎です。

大学生作家として本を書いたり、本を届けたり、本を届けるためにイベントを開催したりしています。

今回は「ビブリオバトルは本番前にたくさん人に聴いてもらえ!」というテーマで話していこうと思います。



📚第5回「FAVORITE!!」

昨日、第5回「FAVORITE‼︎ -お気に入りの本を紹介する会-」を開催しました。だいたい5分間でお気に入りの本を紹介して、その本たちをきっかけに交流するというイベントです。

場所は僕のお気に入りのクラフトビールバー「The FAVORITE」です。築90年の古民家をリノベーションしたお店で、木のインテリアが魅力的です。週一でオープンしているんですが、毎週のように何かしらイベントがありまして、その参加者やオーナーの宮田さんの知り合いが来店して回っています。

僕はそこで9月くらいから本を紹介し合うイベントを開催してきました。「The FAVORITE」という場所で、FAVORITEお気に入りの本を紹介し合う「FAVORITE‼︎」というイベントをやる。その言葉の重なり合い具合に運命的なものを感じまして、繰り返し開催してきた次第です。


第1回「FAVORITE‼︎」
第2回「FAVORITE‼︎」


第5回となる今回、参加者は最終的に7人。紹介する人は4人、聞く専が3人という内訳で、結局2時間くらいかかりました。第1回も第2回も同じくらいの参加者はいたんですが、みんな紹介していたんです。紹介した人数は4人、7人と、今回の方が少ないんですが、かかった時間は変わらない。つまり、紹介した後の「紹介された本をきっかけに交流する時間」を多く取れたってことで、僕の大切にしたい要素を大切にできた気がします。

紹介された本は以下の通り。今回も個性豊かな本たちが集まりました。

喜多川泰『「また、必ず会おう」と誰もが言った』
藤田一照『現代坐禅講義』
西尾克彦『のほほん手帖』
道尾秀介『きこえる』


📚全国大会で紹介する本を...

いろいろ話したいことはあります。第3回、第4回と集客に失敗したのにも関わらず、今回はちょうど良い人数が集まりました。初めて参加の人も、以前に参加してくれた人もいて、個人的に集客は成功したと振り返っています。

今回のことを受け、集客に関して改めて大切なことが分かった気がします。今回に関しては事前の告知は前日で、その時点で4人集めておいて、何人か増えればいっか...くらいの気持ちでいたんですが、案の定、2人増えて、僕を含めて7人の参加者を集めることができました。イベントの集客は最低限の人数を確保しておいて、負けない状況を作っておき、その後にオープンに告知して、人数を増やしていく方法が最善策なんだなと再認識しました。


第5回「FAVORITE‼︎」


さて、読書会を一通り終えて、僕は参加者のみなさんにあるお願いをしました。今度僕が出場する全国大学ビブリオバトルの全国大会に向けて僕の紹介を聴いてもらってフィードバックをいただきたい旨を伝えたんです。

自分のお気に入りの本を5分間で紹介するビブリオバトル。高校生の頃から公式戦に参加してきた僕は、大学大会、地区大会で優勝を収め、今年で3度目の全国大会への出場を果たします。

12月17日(日)開催なので、あと1週間しかありません。どれだけプレゼンの内容を磨けるかどうかが勝利への鍵なので、後悔のないように準備しているのが現状です。

自分が選んだ本は、僕が今最もおすすめしたいお気に入りの本ですし、勝てるポテンシャルはあると踏んでいるので、あとはどう表現するか。

僕ひとりで準備していたら、ひとりよがりの内容になってしまいます。ビブリオバトルの勝敗を決めるのは、お客さん。採点基準は「読みたいと思ったかどうか」です。たとえ僕が「あ、いいじゃん」と思った正解のアイデアも、発表を聞いた人が「微妙」と思ったら、それは間違いになります。あくまで良し悪しを決めるのはお客さんなので、ビブリオバトルでより魅力的な発表を目指そうと思ったら、練習段階からいろんな人に聴いてもらう必要があるのです。

そんなわけで、僕は第5回「FAVORITE‼︎」を利用して、全国大会の発表を他の人に聴いてもらう機会をつくったのです。

結果、本当にやってよかったと思いました。


📚本番前にフィードバック

僕は全国大会の日まで公には自分の紹介する本が何かを公開しません。もしかしたら、noteの記事を読んでくれた人のなかに、当日現地参加される方がいらっしゃるかもしれませんからね。念の為に。

だから、どんな本を紹介して、どんなフォードバックを受けて、どうして「本当にやってよかった」と思ったのか、詳細を話せないのが心苦しいんですが、とにかく有意義な時間だったのです。

それこそ僕が「あ、これ面白そうかも」と思っていた演出がふたつあったんですけども、ひとつはとっても肯定的で、もうひとつはやや肯定的といったところでした。お世辞で言ってるわけではないことは、声や表情から分かります。

聞き手の心の動き方を知ることが、本番を迎える前には絶対に必要なこと。それはビブリオバトルに限らず、どんなプレゼンの準備にも言えることだし、どんなサービスの準備にも言えることです。

それこそ、『FAVORITE!!』のイベント終わりには今度「The FAVORITE」でやる謎解きイベントのデバック(テストしてバグを取り除くこと)があり、今度は僕がフィードバックして意見を与える側になったんです。



そのイベントの主催が僕の友達のしゅんちゃんで、当日僕はバイトで参加できないので、お試しプレイをすることにしたんです。で、フィードバックして、本番に活かすわけですね。スケジュールが上手く噛み合わず、デバックが昨日で、明日がイベント当日という謎の日程なんですが、それでもやってよかったというのが満場一致の感想でした。

デバックをやったのは、僕の他に、「FAVORITE!!」にも参加してくれたわたんべ、オーナーの宮田さんの3人。3人プレイのゲームなのでちょうど良かったです。3人からのフィードバックを受けて、しゅんちゃんはたくさんの気付きと反省と満足感に溢れて笑顔でいました。

絶対に改善したコンテンツはより良いものになるだろうからその手助けができて嬉しかったし、やっぱりお客さんを相手に何かをするときは、事前にお客さんの意見や感想をもらっておくべきってことを再認識しました。

自分のイベントで実感して、他人のイベントで目の当たりにしたことなので、本当に大切で普遍的なことなんだと思います。ビブリオバトルの全国大会当日まで残りわずかとなりましたが、誰かに聴いてもらって意見を募ることの大切さを噛み締めながら、準備を進めていきます。最後まで読んでくださりありがとうございました。

20231209  横山黎






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