ドラマチックな視点を持つ。
――ドラマを観ているときに次はどんな展開になるんだろうと考えることがあると思うんですけど、それと同じように自分の人生も見つめてみて、この後どんな未来が待っているんだろうと思いを馳せてみるのも悪くないです。
人生は物語。
どうも横山黎です。
作家として本を書いたり、木の家ゲストハウスのマネージャーをしたり、「Dream Dream Dream」という番組でラジオパーソナリティーとして活動したりしています。
今回は「ドラマチックな視点を持つ。」というテーマで話していこうと思います。
🏨「なんで仕事が好きなの?」
先日、僕が日頃お世話になっている隼さんとゆっくりがっつり話し合う時間があったんです。そのときにやけに印象的に残ったのは「れいくん、木の家のことすごく好きだよね?」って言葉。そして、「なんでそんなに好きなのかが分からない」という疑問でした。
「木の家」とは、木の家ゲストハウスのことを指し、そこは僕の今のメインに仕事をしている場所ですので、つまり、僕の今の仕事の向き合い方に情熱を感じるけれど、果たしてそれはどうしてなのか、隼さんは気になっているということです。
隼さんは住み開きシェアハウス「はちとご」の管理人やシェアベース「migiwa」の案内人をはじめ、ライターやイベンターなど様々な顔を持つサッカーコーチです。場づくりやファシリテーションを追求している人でもあります。
僕が隼さんと出逢ったのは、大学3年の終わり頃。知り合いに紹介されてはちとごを訪れて初めてお会いしました。すっかり居心地の良さを感じてしまった僕は大学4年の1年間、足繁く通いまして、隼さんにはたくさんお世話になったんです。
はちとごのオーナーのもとで今働いていることもあり、そして木の家ゲストハウスとはちとごは目と鼻の先にあるということもあり、大学卒業後も変わらず関わり続けているし、お世話になっています。それこそこの前も、僕の主催した本のイベント「FAVORITE!!」のイベントづくりにアドバイスをいただきました。
で、隼さんからその「FAVORITE!!」のフィードバックを受ける機会が先日ありまして、そのときに仕事の振り返りもしたんです。隼さんからの質問に、自分の思いを言葉に変換していきました。その際に、僕の木の家(仕事)に対する姿勢が話題になったんです。
🏨志望動機は「物語」
仕事が好きに越したことはないけれど、隼さんからしたら、僕が木の家ゲストハウスのマネージャーとして情熱的に仕事をしていることがあんまり受け入れられずにいたそうなんです。
確かに、僕はゲストハウスに泊まったこともほぼなかったし、ホテルの清掃バイトをしていたわけでもない。英語を話せるわけでもありません。そんなやつがゲストハウスのマネージャーをするなって話なんですが、それでも僕はその道を選んだんです。
理由はいくつもあります。木の家ゲストハウスは今後絶対に面白くなるという予感(夢)があったから、はちとごをはじめとするいろんな場所や場に触れて自分でも追求してみたいと思ったから、オーナーの宮田さんとは以前から親交があったからなどが挙げられます。
ただ、大きな要因がひとつありました。そして、それを隼さんは見抜いていました。
「『物語』なんじゃない?」
隼さんの仮説通り、僕が木の家ゲストハウスのマネージャーの道を選んだひとつの大きな理由は「物語」があるからでした。
大学3年生のときに初書籍『Message』を出版して、それを自分で届け始めて、手売りして、イベントを開いて、コミュニティに属して、たくさんの人と出逢いました。縁が広がっていき、いろんな働き方を知り、自分の強みを活かしたり、好きを表現することの意義を知りました。
そんなことを繰り返していると、僕は次第に思うようになったんです。「もしかしたら、このまま仕事が見つかるかもしれない」と。
僕は教育学部の学生だったから教師になる選択肢もあったんだけれど、自分はどちらかといえば社会教育に用があると思ったし、手広くいろいろな活動をしていきたいから自由度が高い方が良かったんです。教職も違う、一般企業に就職するのも違うし、もう遅い……不安と迷いの果て、オーナーの宮田さんと知り合ったことで歯車は動き始めたんです。
結局教員採用試験を受けず、就職活動も全くせず、自分の好きなことをやり続けた先できっと自分に合った仕事が見つかるはず。そんな予感を信じた先で、無事に答え合わせをすることができたんです。そこにはもはや「好き」を超えるほどの情熱が宿っているんです。
🏨ドラマチックな視点
「こうなったら面白そうだからとことん面白がろう」「上手くいくか分からないけど、見たい景色があるから頑張って見にいく」といった意識を持つことが多くて、それによって人生を大きく変えていったような気がします。
ドラマチックな視点を持つことで、ドラマチックな展開をつくることができたんですよね。
もちろんリスキーな選択だし、歯を食いしばったり、葛藤の夜を過ごすこともあったけれど、それでも今を磨きながら生きている姿はきっと光っているはず、と自分を認めることができています。
ドラマを観ているときに次はどんな展開になるんだろうと考えることがあると思うんですけど、それと同じように自分の人生も見つめてみて、この後どんな未来が待っているんだろうと思いを馳せてみるのも悪くないです。わくわくします。
面白い未来をつかむためには、ドラマチックな視点を持つことが必要だよねという話でした。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
20240714 横山黎
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