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「応援」や「贈与」で回る経済が好き。
――応援や贈与で回る経済が確立されれば、誰も傷つかず、助け合い、認め合い、補い合う社会が形成されるんじゃないかな
人生は物語。
どうも横山黎です。
大学生作家として本を書いたり、本を届けたり、本を届けるためにイベントを開催したりしています。
今回は「『応援』や『贈与』で回る経済が好き。」というテーマで話していこうと思います。
📚昨夜も4冊手売りしてきた
僕は本を書く人ではありますが、本を届ける人でもありまして、自分の本を届けるために、人に会って、関わって、機会があれば本の紹介をして、買ってもらうというルーティーンを繰り返しています。
昨夜も、4冊手売りすることができました。これで248冊目。出版してから1年と4ヶ月が経ちますが、遠いところまで来たものです。チャンスがあれば、とにかく飛び込んでみよう。そんな小さな意識を一回ずつ重ねていくことで、大きな数字をつくることができるんですよね。
昨夜もそうでした。
チャンスがあったから、飛び込んでみたんです。
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僕は結婚式のバイトをしているんですが、休日に式があるので、基本的に僕の休日は働く日です。昨日も、13時間のバイトをしてきたんですが、その足でクラフトビールバーに行ってきました。茨城県上水戸にある「The FAVORITE」という僕のお気に入りのお店です。
近くで「木の家ゲストハウス」というゲストハウスを経営している宮田さんが、築90年の古民家をリノベーションしてつくられたワーキングスペースを、土曜日の夜だけ間借りして運営しているんです。
この店はクラフトビールが飲めることが魅力のひとつではあるんですが、個人的にはそれよりも「コミュニケーション」に価値があると思っています。「The FAVORITE」は土曜日のみのオープンなんですが、毎週のようにイベントが開催されているんです。ウイスキー会やジンパーティーなどのお酒に関するものだけでなく、単なる交流会やプレゼンイベントが開催されたこともありました。かくいう僕も、自分のお気に入りの本を紹介する読書会「FAVORITE!!」というイベントを開催してきました。
イベント会場になっているということは、コミュニケーションが生まれ、人と人とのつながりが強く成り得る可能性を秘めているということ。実際、行けば誰かがいる場所だし、知り合いの紹介で初来店される方も少なくありません。
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昨夜も、僕の友達でカメラマンのなおくんの紹介で、東京から4人のお客さんがいらっしゃいました。そのうちのひとりは先週もいらした方で、ちゃっかりリピーターになっています。
僕はもともと宮田さんから預かるものがあって、そのためだけにお店に伺う予定だったんです。バイト終わりの帰りのバスで「今から向かいます」の連絡をしたところ、「なおくんの友達が来てるよ」とのこと。想像以上に早い再会になりますが、俄然行くモチベーションが高まりました。疲れなんて吹き飛ぶ勢いです。
「The FAVORITE」に行ってみると、いちばん大きなテーブルに4人のお客さんがいらっしゃいました。すぐそばにはなおくんがいて、その4人と親し気に会話していました。僕はそのテーブルに合流して、なおくんとなおくんの友達4人との時間を過ごすことになりました。
さっきも触れた通り、4人のうちのひとりは先週も会っている方です。その人が上手く僕のことを紹介してくれて、大学生作家であることに触れてくれました。そこから僕の本『Message』の話になって、どんな話なのかを紹介して、僕がどうしてこの物語をつくったのかを話して……果たして、僕は4人の興味を惹くことができ、4人全員に自分の本を手売りすることができました。
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📚4000円儲かって飲み食いタダ⁉
僕は今、ビブリオバトルという本を紹介するイベントに参加していて、先日開催された大学大会、地区大会では見事優勝することができました。全国制覇の夢を変えるべく、12月17日(日)に東京で開催される全国大会に向けて準備しているのが現状です。
僕は高校時代から公式戦に参加しているので、もうかれこれビブリオ歴7年。それだけの時間をかけていれば、他の人よりも本の紹介が上手くなるものです。
僕は自分の本を出版してから手売りを繰り返してきました。とにかく人に会って、本を紹介して買ってもらう。あの頃はビブリオバトルなんて何の役に立つのか分からなかったけど、「本を紹介する力」は僕の活動には欠かせない能力だったのです。
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とはいえ、一気に4人が買ってくれるなんてこと、本の紹介が上手だからって叶うことはなくて、少なからず「応援」や「贈与」を理由に、僕の本に価値を見出してくれたといっていいでしょう。
その証拠に、その4人は僕のお酒代とカレー代をおごってくれました。「一緒に払っちゃうよ~」と言ってくださって、僕はお言葉に甘えることにしました。
つまり。
自分の本を打って4000円の売り上げを出して、飲み食いをしたけれど僕は全くお金を出していないという僕得でしかない状況が生まれたのです。なんなら、なおくんの友達4人が帰ったあと、僕と宮田さんとなおくんで語り合っていたんですが、そのときも1杯おごってもらったりしたんで、だいぶ贅沢した夜でした。
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📚応援や贈与で回る経済が好き
そんな夜を跨いで次の日、僕の通う茨城大学では文化祭2日目が開催されていました。実は、この記事を書いているのは文化祭に参加してきた後です。文化祭だから当然ではありますが、語りたいことがたくさん生まれたので詳しいことは明日に持ち越しますね。
この4年間でつながった人たちとたくさん出会うことができて感慨深いものがありました。
結婚式のバイトでのつながりもしかりで、バンドを組んで舞台に立つ後輩もいたし、それを面白がるために聴きにいく後輩もいたし、今はもうやめてしまったけれどスタッフとして文化祭を盛り上げている後輩もいました。
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さて、今日のテーマにつながるエピソードを語って、話をまとめていきますね。
僕は流れで、後輩の女子たちにせがまれてワッフルを奢ることになったんです。ひとつ300円だったし、4人分の1200円くらいで「先輩太っ腹ですね」と言われるのもなんか違う気がしたけれど、彼女たちは喜んでくれたし、感謝の言葉をくれた。
贈与することで満足できる心が自分のなかにあることを、僕はとても嬉しく思ったし、贈与することで満足できる心は贈与された人じゃないと持てないと思うんですね。贈与された経験がないと、贈与しようという気持ちが生まれないということです。
今思えば、前日の夜になおくんの友達から応援の意味を込めてたくさん贈与されたことで、より他人に優しくなれる心が育まれたんだと思います。
そういえば、文化祭で「The FAVORITE」の家主さんと偶然巡り合って、出店で売られていたカシャタというタンザニアのお菓子をおごってもらいました。200円分の贈与だったけれど、昨夜の出来事も含めて、誰かに贈与したくなるほど、僕の心を潤わせたんだと思います。
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「The FAVORITE」でなおくんやなおくんの友達や宮田さんからたくさん応援や贈与を受け取って、文化祭当日も「The FAVORITE」の家主さんから受け取ったからこそ、僕は後輩にワッフルを奢ることができたし、ワッフル屋さん(あれは何の団体が出店していたんだ?笑)にお金を落とすことができたし、きっと後輩たちは次の後輩たちに優しくできる。
そんな風に、応援や贈与で回る経済が確立されれば、誰も傷つかず、助け合い、認め合い、補い合う社会が形成されるんじゃないかなと思いました。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
20231112 横山黎
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