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物語が、光り出した。

――タイトルは『花火の幽霊~木の家ゲストハウスからの脱出~』。僕好みの、謎めいていて、どんでん返しもあって、えもくて胸がきゅっとなるような青春物語です。やっと、昨日、書き上げることができて、しゅんちゃんに物語の大筋を共有しました。結果、「これでいこう」と合意が取れました。


人生は物語。
どうも横山黎です。

作家として本を書いたり、木の家ゲストハウスのマネージャーをしたり、「Dream Dream Dream」という番組でラジオパーソナリティーとして活動したりしています。

今回は「物語が、光り出した。」というテーマで話していこうと思います。


📚謎解きミーティング

昨日、謎解きサークル「Mito Escape」のしゅんちゃんとミーティングがありました。今度、僕の職場である木の家ゲストハウスを舞台に展開する謎解き体験イベントについて語り合うためです。

3月まで大学生だった僕は、4月から木の家ゲストハウスという宿泊施設を管理する仕事を始めました。普通の旅館やホテルとは違い、廉価だったり、他の宿泊者との交流が生まれたりするのが特長のゲストハウス。茨城県水戸市上水戸にも、それがあるのです。

オーナーの宮田さんは、100万円で世界一周をしているさなか、自分でゲストハウスを開きたいと思い至り、帰国後にさっそくオープンしました。それが1年くらい前のことです。

観光名所に溢れているわけでもないのに、水戸にもお客さんが来ることを知った宮田さんは、この1年でゲストハウス事業を拡大。現在、7棟の宿泊施設を運営しています。そして、僕もその運営に携わっています。

そろそろ新しいことを始めたいという宮田さんの思いを汲んで、僕が提案したのが「泊まれる謎解き」というコンテンツでした。

オーナーの宮田さん
木の家ゲストハウス1周年パーティ


📚『花火の幽霊』を書き上げた

リアル脱出ゲームとか、謎解き体験とか、一世を風靡してから時間が経ちますが、今でもその人気は健在で、「体験」に対する価値はこれからも高まり続ける一方だと思い、ゲストハウスと絡めたアイデアを提案してみたんです。

とはいえ、別に真新しい企画ではなくて、既に全国のホテルで宿泊型の謎解き体験は提供されています。宿泊しながら演劇を楽しむ「泊まれる演劇」という体験コンテンツもある。ただ、ゲストハウスで大々的にそれを追求している場所は見当たらなかったから、上手くいったら面白そうだなと思ったわけです。

幸い、僕は4年以上の付き合いになる大学の後輩で、謎解きをこよなく愛する友達がいます。それが、しゅんちゃんでした。謎解きイベントに参加しまくって、参加するだけじゃ飽き足らず、自分でも企画運営してみたいと思い、サークルを立ち上げて自主公演を開催してきました。今では、企業や団体から謎制作の仕事を受注していて忙しくしています。

「あるFAVORITEからの脱出」

そんなしゅんちゃんと一緒に、木の家ゲストハウスを舞台にした謎解き体験コンテンツをつくろうとしているわけです。僕が物語をつくり、しゅんちゃんが謎をつくり、ふたりで運営していくというわけです。

タイトルは『花火の幽霊~木の家ゲストハウスからの脱出~』。僕好みの、謎めいていて、どんでん返しもあって、えもくて胸がきゅっとなるような青春物語です。

やっと、昨日、書き上げることができて、しゅんちゃんに物語の大筋を共有しました。結果、「これでいこう」と合意が取れました


📚物語が、光り出した。

しゅんちゃんがこの物語をベースに話を進めていくのを感じて、僕は胸を撫で下ろしたものです。

5月の半ばに「こんな感じでいこうと思うんだけど……」と物語のあらすじを共有したことがあったんですが、そのときのしゅんちゃんの反応はいまひとつでした。それからおおよそ2週間くらい、『花火の幽霊』のことばかり考えていて、どうすればより良い物語になるのか、試行錯誤していました。

何時間も考えて、一歩前進して、昨日よりもより良い展開になって、その翌日またたくさん考えて……を繰り返していました。数時間考えた結果、何も生まれないなんてことはざらにあったし、一度積み上げていったものを壊して、元のブロックを組み直すこともありました。

それでも考え続けた甲斐があったものです。しゅんちゃんを納得させられる物語をつくることができたわけですから。

物語をつくっているさなか、僕にはその物語が光り出すような感覚のする瞬間があるんです。それは、さっきも触れたように、「昨日よりもより良い展開」だと認識し、「これ以上考えてもきっとこれは崩さない方が良い」と信じ切れるときです。

眩しい。

この光を届けたい。

光り出した物語を目にすると、そんな風に思うんですよね。その光をちゃんと掬い取って、形にしていくことが創作であると思っています。そして、その光が受け手の心を照らし、すぐに消えたとしても胸のなかに余韻が残るような、そんな花火のような物語を、僕はつくりたいと常々考えているんです。

『花火の幽霊』はそのひとつに成り得そうです。

一応プレ公演を7月17日(水)~18日(木)でやろうかなと考えているので、興味を持ってくださった方は予定を開けておいてくださると嬉しいです。プレ公演ですし、まだまだ発展途上の内容となると思うので、宿泊料込みで5000円という格安の料金で参加できます。

進捗状況はこのnoteを通して伝えていきます。まだまだ始まったばかり。今後特にギアを上げていきますわ! 最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

20240603 横山黎








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