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「まち」をつくる中華料理屋。

――「まち」をつくる飲食店。今らしい飲食店の打ち手なのかななんてことを思いました。


人生は物語。
どうも横山黎です。

作家として本を書いたり、木の家ゲストハウスのマネージャーをしたり、「Dream Dream Dream」という番組でラジオパーソナリティーとして活動したりしています。

今回は「「まち」をつくる中華料理屋」というテーマで話していこうと思います。



📚木蘭酒家の1周年パーティ

昨日、木蘭酒家の1周年パーティに行ってきました。茨城県水戸市末広にある中華料理屋さんのオープンして1年が経った記念に宴が開かれたのです。経営しているのはしんちゃんという中国人で、すごく愛嬌のある方です。

木蘭酒家のことは以前から知っていて、ずっと行きたかったんですが、初めて伺ったのはつい1週間前とか。僕は今、木蘭酒家からは徒歩5分の距離にある木の家ゲストハウスのマネージャーをしているんですが、そのオーナーの宮田さんと一緒に伺いました。

というのも、ちょうど今、しんちゃんは木蘭酒家の近くに新しくゲストハウスをオープンしようとしていてクラウドファンディングに挑戦しています1年運営してきた宮田さんが現状を把握したり、何か提言できることはないかと思い、木蘭酒家に行くことにしたんです。そこに僕もついていき、それが僕にとっての初来店でした。

昨夜は2度目の来店だったわけですが、この短いスパンで通うことになったのは、パーティがあったからですし、しんちゃんから直々に誘われたからでもありました。木蘭の界隈にあんまり顔を出していなかったこともあり、結構最後まで行くかどうか悩んではいたんですけど、とりあえず行ったれ精神で飛び込んでみました。

木蘭酒家1周年パーティ

多分40人くらいの参加者がいて、ごはんやお酒を飲みながら交わす会話に花が咲いて、店内はとても賑わいました。知り合いも何人かいたし、久々に再会した大学の教授と「社会教育」について熱く語り合えました。途中、歌の披露やしんちゃんからの感謝のプレゼントなどの余興もあり、あっという間に時間が過ぎていきました。

木蘭酒家の1周年パーティに参加してみて思ったのは、しんちゃんはたくさんの人に愛されているなってことと、飲食店がまちづくりに貢献する意義でした。


📚食と交流とまちづくり

木蘭酒家のホームページをのぞくと、「地域貢献」という項目があり、木蘭酒家には地域貢献の文脈で2つの軸があることを知りました。ひとつは「地域と世界を繋ぐ、国際交流の場所に」、もうひとつは「より良い農と食の茨城を実現する」です。

木蘭酒家の近くには保和苑というあじさいの有名な庭園があるんですが、それを名付けたのは水戸黄門こと徳川光圀で、中国人儒学者の朱舜水を招いて陽明学を取り入れた教えを受けたそう。日本の思想と中国の思想を取り合わせたわけですね。その歴史に紐づけて、木蘭酒家も国際交流の場所として機能させることを狙っているのです。

また、木蘭酒家では地元の農家さんから積極的に野菜を仕入れることもしていて、食という観点から茨城の魅力を引き立てようという意志もあります。実際、昨日1周年パーティでも地元野菜をつかった料理が振る舞われましたし、野菜を提供した農家さんたちも何人か来ていました。

このように、木蘭酒家は単なる飲食店として機能するにとどまらず、地域と世界をつなぐ場所としての側面があり、今後はよりその側面を育んでいこうとしているのです。

平たくいえば、「まちづくり」に貢献しているわけですが、飲食店がそこに重きを置くことは悪くない選択肢なんじゃないかなと思ったわけです。


📚「まち」をつくる飲食店

木蘭酒家や保和苑の近くにある通りは、昔はすごく栄えていて、お店もたくさんあったそうなんです。分かりやすくいえば、商店街があったんです。ただ、今はその活気は薄れ、畳んでしまった店がたくさんある状態。賑やかであるとはお世辞にも言えない状況なんです。

そこでどうにか活気のある町にしようと活動している人たちが現れ始めてきて、そのうちのひとりが、黄さんという株式会社leideasの代表でした。茨城大学出身の留学生で、これまでにも留学生支援を手厚く行ってきた方です。今は、木蘭酒家の近くで23RD studioというクリエイターのための場所を運営しています。実は木蘭酒家の立ち上げには黄さんもがっつり関わっていたらしく、昨日1周年パーティでもしんちゃんからの感謝の言葉がありました。

しんちゃんと黄さん

黄さん、そしてしんちゃんの思いとしては、日本人、中国人を始めとする国際交流の活発化、保和苑、木蘭酒家、23RD studioといった場所を含む町一体の活性化を実現させたいのです。

そういった文脈で運営している中華料理屋さんですから、普通の飲食店とは違い、地元の人たちから愛されるし、応援シロがあるんですよね。木蘭酒家が上手くいけば、街が元気になるかもしれない。そのために自分たちができることはあるだろうか……と自分事として考えてくれるわけです。

「まち」をつくる飲食店。今らしい飲食店の打ち手なのかななんてことを思いました。今後自分が飲食をやるかは分からないけれど、そのときの参考にしておきます。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

20240524 横山黎

しんちゃんが挑戦中のクラファン↓↓↓



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