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ニーチェ まとめ

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ニーチェ関連の記事まとめです
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#読書

超人になりたい

超人になりたい

おはようございます、らるです。

「超人」といっても
キン肉マン的なやつではなく

ニーチェの方です。

ニーチェというのは、
哲学者さんです。

「神は死んだ」って言葉、
聞いたことありませんか?

それを言ったのがニーチェさんです。

ニーチェさんが「こうなるべき」と
提唱したのが「超人」です。

「超人」と聞くと、
どんなイメージを思い浮かべますか?

筋肉ムキムキとか、
めっちゃ頭いいとか

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「病気」が与えてくれたもの【ジル・ドゥルーズ著 ニーチェ】

「病気」が与えてくれたもの【ジル・ドゥルーズ著 ニーチェ】

病気、というと
できれば避けたいもの…ですよね。

哲学者ニーチェも病気にかかりました。

激しい頭痛や胃痛、視覚障害、言語障害などに悩まされるのである。彼は教職を断念することになる。

P13

病気になったことで
類まれな才能によって
20代で得ることのできた教授職を
続けられなくなってしまいます。

ですが…ニーチェ自身は
病気に関してこう言っているんです。

「病気が私をゆっくりと解放して

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ニーチェの言う『笑い』とは 【ニーチェ事典】

ニーチェの言う『笑い』とは 【ニーチェ事典】

『ツァラトゥストラ』にちりばめられた笑いはその特質がかなり一貫している。まず破壊と否定の武器としての笑いの機能がみられ、それが一転して精神の解放をもたらし、快活ではれやかな肯定的境地を示す創造の笑いとなる。

『縮刷版 ニーチェ事典』 P700

先日紹介した
創造の時代に必要な『大いなる健康』には
肉体的健康+4つの要素がありました。

「勇気」
「試みる精神」
「新鮮な本能」
「笑い」

この

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『大いなる健康』とは 【ニーチェ事典】

『大いなる健康』とは 【ニーチェ事典】

聖なる心、神、神の国、そうしてまた純粋な精神、永遠の真理など、こうしたありもしない「背後世界」すべてが、そもそもは病み疲れた肉体の創作物、自己自身に絶望した肉体の妄想ではないのか
(中略)
すべての精神的な現象を健康な、ないしは病める肉体の「徴候」として見る。そしてすべての「背後世界」が消え、新しい価値の創造が始まるべき今、最も必要とされるのは健康な肉体、「大いなる健康」だというのである。

『縮

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常に自分を超えてゆけ 『ツァラトゥストラかく語りき』

常に自分を超えてゆけ 『ツァラトゥストラかく語りき』

生自身がわたしに語ってくれた秘密がある。生は言った。
「見よ、わたしはつねに自己を克服せざるを得ないものである。

フリードリヒ・ニーチェ.ツァラトゥストラかく語りき(河出文庫)(Kindleの位置No.2037-2038).河出書房新社.Kindle版.

こんにちは、らるです。

ツァラトゥストラ、難解ですね。

でも、なんとなく、伝わってくるものを
感じながら、かみしめるように読んでいます。

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『道徳』は弱者の嫉妬!?『「最強!」のニーチェ入門』

『道徳』は弱者の嫉妬!?『「最強!」のニーチェ入門』

こんにちは、らるです。

道徳…というと
守るべきもの、いいことのように
思いますよね。

私も、道徳を守る人が多く居た方が
生きやすい世の中になるのかなー…なんて
漠然と思っていました。

しかし、ニーチェは、
この「道徳」を真っ向から否定します。

「道徳」の何がダメなのでしょうか?

こちらの本から紹介していきます。



「良い」人ってどんな人?皆さんは、通常「良い」という言葉を
どんな

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人生に「意味」はない? 『「最強!」のニーチェ入門』

人生に「意味」はない? 『「最強!」のニーチェ入門』

こんにちは、らるです。

先日に続き、こちらの本から
人生の意味についてお話していきます。



私たちは「意味のない」ものに縛られている一旦、これらのことを考えてみましょう。

お金持ちだといい
スマートな体型がいい
勉強ができるといい
異性に好かれる方がいい

あまり、違和感を感じる人は
いないかと思います。

多くの人が価値観として持っているものです。

なので、逆に…

お金がない
太っ

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哲学って何の役に立つの? 『「最強!」のニーチェ入門 幸福になる哲学』

哲学って何の役に立つの? 『「最強!」のニーチェ入門 幸福になる哲学』

こんにちは、らるです。

私のnoteでもたびたび取り上げてきた
『哲学』について

そもそも…の話
哲学って何の役に立つの?
という疑問がある人も居るかと思います。

今日は、こちらの本から
この疑問に答えた部分を
紹介していきたいと思います。



さて、出鼻をくじくことを言いますが

哲学を学んでも
ハッキリと、すぐ役立つメリット…
というものはありません。

今から使えるお得なテクニック

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ニーチェ流 他人にイヤなことをされたときの対処法『ツァラトゥストラかく語りき』

ニーチェ流 他人にイヤなことをされたときの対処法『ツァラトゥストラかく語りき』

こんにちは、らるです。

人と関わっていれば
自分が間違っていないのに
非難されたり、
言いがかりをつけられたり…
そういったこともありますよね。

今日は、そんな時、
どう対応するのが良いか
というお話です。



ツァラトゥストラでは
一つのお話をもって、
「不正」への対処が語られています。



蝮(まむし)のかみ傷についてある日、ツァラトゥストラは無花果の木蔭でまどろんだ。暑かったので

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ニーチェの読書論 『ツァラトゥストラかく語りき』より

ニーチェの読書論 『ツァラトゥストラかく語りき』より

こんにちは、らるです。

今日はニーチェの代表作
『ツァラトゥストラ』から
読書について書かれた部分を紹介します。



 すべての書かれたもののなかで、わたしは血で書かれたものだけを愛する。血で書け。ならばわかるだろう、血が精神であることを。
 他人の血を理解することはたやすくできることではない。わたしは読んでばかりいる怠惰な者を憎む。
 読者とはどんなものかを知れば、もはや読者のために誰も何

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他人の言う「良い」に惑わされるな 『道徳の系譜学』ニーチェ

他人の言う「良い」に惑わされるな 『道徳の系譜学』ニーチェ

こんにちは、らるです。

道徳の系譜学は以前読んで
私自身でも記事を書いてきました。

先日、ちょっときっかけがあって
見直す機会があり、そのとき
「時間を置いたせいか忘れちゃってるなぁ…」
と感じた部分があったので
改めて思い出すために書いてみます。



道徳の系譜学の目的この本は、今、世の中に出回っている
「人の善悪」がおかしいことを指摘しています

これを言うために
道徳の系譜学では3つ

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