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ヨーロッパ 試合振り返り

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#Football

王者を打ち砕いた"Argentine"

王者を打ち砕いた"Argentine"

昨季王者ユヴェントスをウノゼロで破った昇格組ベネヴェント。フィリッポ・インザーギ監督がどのように勝利に導いたか迫ります。まずはメンバーから!

細江さんと伊藤さんが動画で仰っていた“ペルパリム”・ヘテマイにも注目です。
(その動画は↓19分20秒あたり)

https://youtu.be/TY4XnVZsSrM

ベネヴェントのミドルプレス・基本的にはユーヴェがボールを保持する時間が長くなる展開

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レアル・マドリー〜効果的な3人の降りる動き〜

レアル・マドリー〜効果的な3人の降りる動き〜

レアル・マドリー。今回は現代サッカーで重要なプレス回避に焦点を当てて観ていきます。vsセルタ。まずはメンバーから。



セルタのプレッシング・イメージとしては図の通り。人を捕まえSBに誘導。(レアルのCBがボールを持っている場面とする)

SBにボールが出てから。FWと中盤の左右がパスコースを切りながら挟み込むように寄せる。長いボールに逃げさせるorそこで奪い切るという狙い。

レアル・マドリ

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ヌーノ・エスピリト・サント

ヌーノ・エスピリト・サント

リヴァプール。今回はウルブズ戦。サムネのジョタは古巣対決。最近は怪我人の影響が大きいと感じますが、この試合はどうなるか。まずはメンバーから。

まずは前半の展開を観ていきます。

リヴァプールのプレスに対してのウルブズの対策イメージ的にはこんな感じ。□と○で囲っているところは、それぞれ数的優位を作っていることを意味する。

ただ、ウルブズはしっかり研究して対策してきました。回避方法として取り上げた

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ミランvsクロトーネ

ミランvsクロトーネ

ミラン 4-0 クロトーネ
フォーメーションはこんな感じ。

前半
戦い方(攻)
ミラン
・ハメられたらシンプルにロングボール。前線の高さや強さを使う。アタッキングサードでのクオリティは流石。個の力はもちろん、コンビネーションも○。
クロトーネ
・追い詰められたらロングボールを使うが、基本的にはショートパスでの前進を試みる。ウナスの降りる動きやディ・カルミネのポストプレー、ヴリッチがレーンを行き来

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ソシエダvsカディス

ソシエダvsカディス

ソシエダ 4-1 カディス
フォーメーションはこんな感じ。

前半
ソシエダ
・カディスの2トップ脇から前進。カディスは4-4のブロックを敷いているので、その隙間に必ず人を置き(右HSにメリノorゴロザベル、左HSにオヤルサバルorメリノ)、そこへ縦パス。パスコースを切られたらサイドへ。トライアングルを形成し、コンビネーションでの突破を図る。
・守備はハイプレスandカウンタープレス。ハイプレスは

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ブライトンvsアストン・ヴィラ

ブライトンvsアストン・ヴィラ

ブライトン 0-0 アストン・ヴィラ
フォーメーションはこんな感じ。

前半
ビルドアップ
ブライトン
・2トップのどちらかが中盤まで降りてくるのが鉄則。最初はトロサール、ララーナ投入後はモペイがこの役割を担っていた。この動きにより基本的に中盤は数的優位。うまくフリーの選手を使いながら前進。また、グリーリッシュの守備時のポジショニングが曖昧なので、ターゲットを引きつける人がいるとフェルトマンが割と

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エルチェvsエイバル

エルチェvsエイバル

エルチェ 1−0 エイバル
フォーメーション。

攻撃
エルチェ
・監督交代によりかなり志向するスタイルは変化した印象。ショートパスへのこだわりを捨て、ロングボールを多用。2トップの高さや強さをシンプルに使うシーンが増えた。少しエイバルと似ているような気もしたが、配置に工夫が見られるシーンもあったので少し紹介したいと思う。

23分のシーン
マルコーネのサリーにより右サイドに数的優位を作る。(黒で

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リーズvsサウサンプトン

リーズvsサウサンプトン

リーズ 3-0 サウサンプトン
フォーメーション。

前半
リーズ
・ショートパスでの前進を狙っていたが、前半はセインツのプレスにハマるシーンが多かった。その中でも少し配置を工夫していたシーンがあったので少し紹介したいと思います。
23分のシーン
ダラスが高い位置を取ることでアームストロングを押し下げ、スペースメイク。ハリソンはレーンを意識して、HS(相手に迷いを生じさせるようなポジショニング)

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バルセロナvsエルチェ

バルセロナvsエルチェ

バルセロナ 3-0 エルチェ
フォーメーション。

前半
バルセロナ
・配給役はピャニッチorデ・ヨング。2トップ脇からの前進を狙う。相手は中央に3枚置いているので狙い目はHSと大外のレーン。左はアルバが高い位置に張り出しているがマンマーク気味でほとんど仕事をさせてもらえず。右はミンゲサとトリンコンがレーン交換するシーンが何度か。そこからトリンコンがHSで縦パスを受け、3人目が加わりサイド突破を狙

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アンパドゥを見守ろう#1

アンパドゥを見守ろう#1

突然ですが始めます。内容は試合ごとのパフォーマンスから感じたことをベラベラ書くというものです。アンパドゥに関してはちょこちょこなんとなくで観てはいたのですが、今後はもう少し頻度を増やしてチェルシーでの将来についても考えていきたいと思います。ギャラガーやチークとも悩みましたが後ろの選手の方がチェルシーに帰ってこれる可能性が高そうなので彼にしました。ではさっそく。

vsリヴァプール戦 3バックの右で

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ヘタフェを観る。

ヘタフェを観る。

目次
・両チームの状況
・フォーメーション
・どうやって点取るの?
・どうやってボール奪うの?
・まとめ・感想

今回は冬に久保建英選手が加入して話題となったヘタフェを今更ながら、気になっていたので観ていこうと思います。

vsバレンシア

まずは両チームの状況から。
・ヘタフェ
4連敗で迎える1戦。小澤さんの話を聞く限りだと、久保とアレニャの獲得で攻撃的に振る舞おうとしたところ、守備にダメ

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ホルシュタイン・キール

ホルシュタイン・キール

今回は奥川雅也が所属していたことでも知られるホルシュタイン・キールを観たいと思います。監督のオーレ・ヴェルナーが32歳と若く、footballistaで紹介されるくらい注目されているチーム。2部なので目にする機会は少ないですが、ポカールで放送があったのでこの際に観てみようかと。

目次
・スタメン
・ビルドアップ・得点・攻撃
・ハイプレス・守備
・感想

vsエッセン(アウェイ)
スタメン(365

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アンパドゥを見守ろう#2

アンパドゥを見守ろう#2

2回目。今回は冬に南野加入のセインツ戦。
前節ジャギエルカの退場があり今日は3バックの中央での起用となりました。

まずは気になる(ポジティブな)データから
・パス成功率 81%
・クリア数 6回
・インターセプト数 2回

前半
・前節よりもパフォーマンスは良くなっている印象。個人的に物足りないと感じていた寄せの甘さも改善しようと取り組んでいる姿勢が見られました。また、持ち前の良さである空中戦の

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ヘタフェを観る。#2

ヘタフェを観る。#2

まさかの2回目。今回はバジャドリード戦を観ていきます。
スタメン(ヘタフェ公式Twitterから引用)

https://twitter.com/getafecf?s=21

基本的な狙いは変わらず。↑

前半
2失点。その後1点返すという流れ。前節ハイプレスがハマりまくっていたにも関わらず、なぜ2失点してしまったのか。ざっくりとした理由はこんな感じ。

・相手のトップの選手にボールを収められてい

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