のうみそ

記録として残しています。 暗い話をよく書くと思います。衝動的に書くことが多いです。

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  • 夏の暑さが作用した話

    2020年の#Web夏企画 提出作品

  • もだもだとした話

    web夏企画に際して作成した小説とその蛇足

記事一覧

SCPに対する個人的見解

なぜ、こんなにもSCPに惹かれるのか考えてみた。 小学生の頃から、怖い話やオカルト的な物が好きだった。意味が分かると怖い話、に関しては凄く調べて、話の内容やその中…

のうみそ
3年前
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◾️報告書

ーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーー ーーーーーー ーー この3ヶ月と少しで気づいた事は、圧倒的に説明が足りていないという事である。 主に文章の中で…

のうみそ
3年前

変わってしまうことが怖いのは、変わる前の自分を殺す事が恐ろしいんだと思う。

のうみそ
3年前

リトライ

「やあ、おはよう!時間はもう切に迫ってるぞ!」 開幕一言、目の前の爆弾が照明で照らされているのが見えた。 驚いて咄嗟に身を退けぞろうとするが、チャリと鎖の音と手…

のうみそ
3年前
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『葬列は見られない』

「え、死ぬの?」 夏休み、ふと思い出したようにメールを見ると友人から連絡があった。受信日時を見ると随分経っており、間が酷く空いてしまった事を感慨深く受け止める。…

のうみそ
4年前
3

意味は無いのだけど

気持ち悪く不快な感覚に負の感情が募る。 分からないけど、愛煙家ではないからだろうし、煙草を吸ったときの気分だ。 あくまで、煙を吸ったことしかないけど。 それで喘息…

のうみそ
4年前
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苦悩2

「あの時どうすれば正解だったのか」という後悔は、終わったあとの第三者しか言えない。

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4年前

苦悩

以下は布石である。

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のうみそ
4年前

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4年前

お薬案件

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のうみそ
4年前

喉飴

それは些細で突拍子もない出来事だった。 朝、目覚めた時に足の痛みを感じる。引っ張られて、動かすと痛むようなものだった。 それだけなら、たまに起こっていたことだか…

のうみそ
4年前
2

譲歩

終わりを迎えようとしている。 終末だ、世の終末だ。週末はもう終わったばかりだけど。そんな冗談を言えるくらいには余裕はあるのかもしれない。諦めているに過ぎないのだ…

のうみそ
5年前
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独り事

夢現にまどろんでいた。 いつの間にか飛んでいた意識を覚醒させると、暗い寝室に居た。見慣れた配置に布団。目を擦って、それでも抱いた違和感と既視感。この正体に気づく…

のうみそ
5年前

頭痛

突然、目の前の人の頭が破裂した。 それは風船が割れたかのごとく。 スイカ割りのスイカのごとく。 いとも簡単に、頭部から中身をぶちまけたのだった。 阿鼻叫喚な世…

のうみそ
5年前
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蛇足

「先生、アタシはおかしいのでしょう。誰かは飲み込めるような出来事を、こんなにも、うだうだと嘔吐いているのだから。」  白い箱のような空間に、簡易的な家具が少し。…

のうみそ
6年前
2

後顧の憂い

 それは、真夏の日のこと。  やけに蝉が五月蝿く鳴いていた。じわりと汗ばむ暑さで、さらに熱気を感じさせる。生暖かい風が肌をなでて気持ちが悪い。目の前に、影がひと…

のうみそ
6年前
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SCPに対する個人的見解

なぜ、こんなにもSCPに惹かれるのか考えてみた。

小学生の頃から、怖い話やオカルト的な物が好きだった。意味が分かると怖い話、に関しては凄く調べて、話の内容やその中に隠された[恐怖の要素]を知って楽しんでいた。
また、オカルト的なものや人外をテーマにした漫画やアニメといった創作物を中心に見ていたと、今振り返ると思う。

さらに付け加えるなら、人の感情やマイノリティにも関心があり、心理学や性的倒錯、

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◾️報告書

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この3ヶ月と少しで気づいた事は、圧倒的に説明が足りていないという事である。

主に文章の中で不足している成分としては、
「修飾語」
らしい。

例えるなら、ミートソースの材料を記載する際、

「トマトはお好みのものを使ってください。イタリア産?日本産?ローマ?ミニ?何でも結構!量も適量で構いません!」

なんて書き込ん

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変わってしまうことが怖いのは、変わる前の自分を殺す事が恐ろしいんだと思う。

リトライ

「やあ、おはよう!時間はもう切に迫ってるぞ!」

開幕一言、目の前の爆弾が照明で照らされているのが見えた。
驚いて咄嗟に身を退けぞろうとするが、チャリと鎖の音と手足の圧迫感を覚え動けなかった。続いて声を出そうとすると、大声は喉を痛めるだけだ、なんて人差し指が唇に宛てがわれた。あまりの情報の多さに脳処理が追いつかず、咄嗟に唾を飲み込む。
「うぇ……あ?」
ようやく発声できたのは、そんな情けないものだ

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『葬列は見られない』

「え、死ぬの?」

夏休み、ふと思い出したようにメールを見ると友人から連絡があった。受信日時を見ると随分経っており、間が酷く空いてしまった事を感慨深く受け止める。
本文が無く件名だけのメールは、卒業して3日で私を「旧友」と呼んだ友人の調子を彷彿するのに、難しくはさせなかった。相変わらずだ、と思わず空笑いするくらいには。
そして再び件名に目をやり、冒頭のセリフに戻る。

思えば物静かな性格であっ

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意味は無いのだけど

気持ち悪く不快な感覚に負の感情が募る。

分からないけど、愛煙家ではないからだろうし、煙草を吸ったときの気分だ。
あくまで、煙を吸ったことしかないけど。
それで喘息経験があるから、嫌な印象を抱いてるだけだからかもしれないけど。

ともかく、そんな感情ではなく、もっと実在的な感覚を胸に覚える。分からないけど。

同時に懇願したい気分だ。
情けなく、感情むき出しにして、床を這いつくばって、醜態を晒しな

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苦悩2

「あの時どうすれば正解だったのか」という後悔は、終わったあとの第三者しか言えない。

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喉飴

それは些細で突拍子もない出来事だった。

朝、目覚めた時に足の痛みを感じる。引っ張られて、動かすと痛むようなものだった。

それだけなら、たまに起こっていたことだからいいが、しばらく足を伸ばしたときも、突如、膝がつった。

これは日頃の食生活が原因なのか?主食をお菓子で済ましていることが祟ったのか?無知な私はさらに結論づける。

そうだ、牛乳分を取ろう----

そうして、さらなる悪運の要因を自ら

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譲歩

終わりを迎えようとしている。
終末だ、世の終末だ。週末はもう終わったばかりだけど。そんな冗談を言えるくらいには余裕はあるのかもしれない。諦めているに過ぎないのだろうけど。

それは粛々と行われる催事のように。止まることなく淡々と、作業は行われていく。気分はしぶしぶ次の年を受け入れる年末の騒がしい時のようだ。仕方の無いことだからと微笑みを浮かべ、異論のある人間を抑えている。彼らもまた、流れる大衆には

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独り事

夢現にまどろんでいた。
いつの間にか飛んでいた意識を覚醒させると、暗い寝室に居た。見慣れた配置に布団。目を擦って、それでも抱いた違和感と既視感。この正体に気づくのは、さほど時間はいらなかった。ここは、まだ小さかった頃に住んでいた家だ。

窓のカーテンは閉め切っており、外の様子はまるで見えないが、光がもれていない事から夜であることが分かった。何故ここに居るのか、という疑問より夢だろうなと推測す

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頭痛

突然、目の前の人の頭が破裂した。
それは風船が割れたかのごとく。
スイカ割りのスイカのごとく。
いとも簡単に、頭部から中身をぶちまけたのだった。
阿鼻叫喚な世界は一向に訪れることなく、淡々と人々は行き交う。横目も見ず、終わってしまった事象は背景と同化する。まるで、日常の一部であったかのように。

歩いてきた人は、どんな顔をしていたのだろうか。地面に散った残骸では、性別も判別出来ない。

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蛇足

「先生、アタシはおかしいのでしょう。誰かは飲み込めるような出来事を、こんなにも、うだうだと嘔吐いているのだから。」

 白い箱のような空間に、簡易的な家具が少し。対面に並べられたふたつの椅子の間を隔てる大きな机。勉強机の上に置くような照明と筆記用具が、机の端に寄せられている。コンパクトなカレンダーには、カウンセリングの予約の時間が小さな字で書き込まれている。カラフルな文字であるのは、クライアントご

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後顧の憂い

 それは、真夏の日のこと。

 やけに蝉が五月蝿く鳴いていた。じわりと汗ばむ暑さで、さらに熱気を感じさせる。生暖かい風が肌をなでて気持ちが悪い。目の前に、影がひとつのびていた。

「暑い……」

 じりじりと肌を焼き付けるような温度に、不平が漏れる。言葉にすると余計に暑さを感じるが、言わずにはいられないほどの熱気であった。
 目を横に動かせば、元気な子供の声や、たくさんの人が海で楽しんでいる姿を遠

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