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「あるべき姿は自分で探す場所」中途入社者の"その後"。業界未経験者6割。当事者に聞く社風、特色、仕事の覚え方

未経験で転職する時、何が気がかりでしょうか。
仕事を覚えられるか、迷惑をかけないか、どのくらいの期間で一人前になれるか、そもそも思っているような会社かどうか…。

私たちは企業の採用、人材育成を支援するアールナイン(2009年創業、従業員数約120名)。中途入社者が7割、うち6割が業界未経験者ですが、活躍している会社です。(この2年間で従業員数が2倍以上に)

この記事では実際の入社者が①前職②転職後の仕事の覚え方③社風④どんな方が向いていると思うか―などを経験を交えて語ります。

今回、登場するのは2023年6月に入社したつかちゃん(※代表含め全員あだ名で呼び合う文化)。営業担当者が商材を売った後、顧客に伴走してプロジェクトを回す「運用」という仕事をしています。
 
「みんな、なんでも教えてくれるけど、あるべき姿は自分で探す場所。理想を全部指示してほしい方には、少し苦しい環境かもしれませんね」

アールナインの特色をこう表現するつかちゃん。私たちの風土がリアルに伝われば嬉しいです。


■前職2社は法人営業、異業界で飛び込みの新規開拓も

つかちゃん

――つかちゃんは2017年に新卒で印刷会社に入社、3年目で求人広告を扱う広告代理店に転職、7年目でアールナインに入社しました。前職2社は誰に対して、何をする仕事でしたか。

 どちらも法人営業でした。1社目はポスター製作など印刷物が必要そうな会社に「うちで印刷しませんか」と提案する仕事。主に飛び込みとテレアポの新規開拓営業で、オフィスビルの上から下まで一社ずつ訪問するような泥臭い営業でしたね。2 社目は、ある大手求人サイトの広告代理店でした。求人広告の出稿を考えている会社に「うち経由で出しませんか」とお勧めする。広告掲載後の反響などを見ながら内容の改善も必要だったのが、印刷物を納品して終わりだった1社目との違いです。

――2社目は営業として売った後、顧客に伴走する運用も必要だったのですね。職種は営業職とのことですが、運用にはどの程度関わっていましたか。

月1回のお客様との会議には、運用担当者と一緒に私も出席して助言していました。掲載した求人広告がどの程度クリックされ、閲覧されたか等を分析し、お客様に改善方法を提案する会議です。1人で40社ほど担当していましたが、同時並行で動く案件は15~20社ほどでしたね。定期的に振り返りの会議をするのは、アールナインと同じです。

――今、アールナインでは何をしていますか。

運用ですね。面接代行、説明会代行、エージェントコントロール(採用担当者に代わって人材紹介会社とのやり取りを代行)など色々な商材がありますが、私が代行するのではなく、社外の業務委託パートナー(約1500名)に委託するビジネスモデルです。営業からパスを受けた後、その商材、顧客に合うパートナーさんに業務内容をレクチャーし、委託する。お客様ともやり取りし、プロジェクト全体の指揮を執る。ここの運用はそういう仕事です。

 ■一番働くイメージが湧いたアールナインへ

職種を問わず、中途入社者全員が受ける研修の内容

――アールナインへの転職理由を教えて下さい。

求人広告を出すだけじゃ、採用は成功しないと前職で知ったからです。広告は入り口。面接に来てくれた後の会社側の対応で、その会社への志望意欲などが変わりますよね。アールナインはまさに面接代行や選考途中の辞退防止など、私が前職でカバーできなかった部分を支援する会社でした。

――ご自身の面接のことは覚えていますか。

アールナインは事業内容の説明がわかりやすい会社でした。亮さん(代表取締役)との最終面接後、従業員との面談で働くイメージも持てた。入社までの間にも「何でも聞いて下さい」という不安解消の面談がありましたね。入社前から一緒に働く人の雰囲気を既に知っている、不思議な感じ(笑)

――中途入社者は、入社後2週間、事業内容の説明、メールの使い方、経費精算の方法など、会社の仕組みについての座学研修を受けた後、OJTに入ります。最初にした仕事は何でしたか。

当時はあまり立て込んでいなくて、商材を解説する社内用の動画を見て自習していたんですよ。中途入社社員って即、現場に放り込まれて振り回されるイメージだったので、あれ、なんか自由な会社だなと。実際、自由ではありますよね(笑)

■「これから一緒にやりましょう」入社1か月、初案件を担当

アールナインのビジネスモデル。「社員」がつかちゃん。プロジェクトマネジメント部分を担当

――初めて運用担当として、案件を担当したのはいつですか。

入社後1か月を過ぎた頃。「これから、この会社の案件を一緒に回していきましょう!」と先輩に声をかけられて。先輩がメイン、私はサブ。新卒採用で夏はインターンシップ選考、春は本選考と通年、ご支援している企業でした。当時は夏だったので、2か月ほどインターンシップ選考代行を支援した形ですね。ちなみに名前を聞けばわかる大企業でしたよ。

――入社1か月で運用のサブって何をするのですか。

切り出してもらった小さな業務からです。例えばパートナーさんにメールを送る。1500名いるパートナーさんの中から最適な方を選び、業務内容をレクチャーする仕事は先輩が済ませてくれて、私はその方に実務上の細かな注意点をお伝えしていました。

――何が注意点で、どう伝えるかわかりましたか。

先輩が教えてくれました。あとパートナーさんが必要な情報をすぐ見つけられるよう、共有のシートにまとめましたね。先輩に「こういうのがあれば便利」と言われ、作ってみました。 

――先輩は付きっ切りで教えてくれたのですか。

先輩は基本、在宅勤務だったんです。私は出社派。何かあればすぐにチャットとか「よし、ちょっと今からzoomを繋いで話そう」という感じでした。アールナインは全社的にこういう文化ですよね。

――つかちゃんはあまり在宅勤務をしないのですか。

オフィスにはジュースやお菓子があるから(笑)
体調が優れない時は在宅。個人の自由だから、普段からフルリモートの方もいるし、管理職の人たちも在宅している。遠慮しなくていいですね。

■1か月で初のメイン担当案件も、今は5件並行

つかちゃんの、とある1日。顧客とのやりとりのほか、業務を委託するパートナーさん(PTNさんと表記)へのレクチャーの時間もあります。11時~15時は必ず働き、前後は自由に調整できる(中抜けも可)フレックス制


――初めて自分がメインで案件を担当したのはいつですか。

これも入社から1か月少し過ぎた頃でした。思ったより早かった(笑)
初心者でも対応できる内容でした。

――それってどんな内容ですか。

昔からお取引のある企業で、ある程度、業務の型が決まっていた。大きな案件だと何人ものパートナーさんに同時に業務を委託しますが、この案件は1人だけでした。そういう意味で初心者向けでしたね。

――実際にするまでわからなかったことは何ですか。

細かい注意点。運用の全体の流れは、フローチャートのようなものを見ればわかる。どの商材もある程度、共通しているので。でも、こんな時は早めに連絡した方がいいとか、こんな時はトラブルの可能性があるんだとか、実感としてわかり始めたのは自分で複数回、運用してからかな。

――一人で複数案件を担当できるようになったのはいつですか。

入社4~5か月目です。3~4社同時に。面接代行、グループディスカッション…今は5社ほど。最大でも同時に7社くらいですね。入社10か月目の今は周りと相談しつつ、基本は自己判断です。何を聞けば良いかもわからなかった時期は、過ぎました。

■「大事なことは何だと思う?」理想を全部指示してほしい方には少し苦しい場所

――運用はある程度流れが決まっている一方、アールナインの社風自体は自由という言葉でよく表現されます。どんな人が合う会社と思いますか。

考えたことがあります。特色ある会社だから(笑)
考えることが好きな人と思います。創業15年目に入るけど、固まっていないことが多い。特にマインド面を指示・管理する組織ではない。

――どんな時にそう思いましたか。

一番驚いたのは、上長に「運用で大事なことは何だと思う?」と聞かれた時、私はこう思う、と答えたら「確かにそれは大事だ。他にもあるかな?」と返ってきたこと。私が大切にしたいことと、会社が大切にすること。重なる部分を丁寧に探そうとしてくれたのが印象的でした。

――前職は違いましたか。

1社目も2社目も「こうありなさい」という指導が強かった。うちの営業の心がけはこう、仕事はこう、最善はお客様の役に立つこと、役に立ちたい思いがあるなら営業成績に表れて当然…と。会社としての方向性が明確とも言えるのですが(笑)
アールナインは親切だし、挑戦も応援してくれますが、仕事の意義や役割を上から下ろすタイプの会社ではないですね。理想の姿を全部指示し、マニュアルを与えてほしい方には少し苦しい場所かもしれません。私はおもしろいなと思っているのですが。

――ちなみにつかちゃんが思う、アールナインの運用の仕事で大事なことって何なのでしょう。

周囲への気配りと、異なる立場の方への想像力です。お客様、パートナーさん、社内の他部署など関わる人数が多い。それぞれ求めるものが違います。このパートナーさんは懸命に働くけど、実は何か思うところがあるのかも、あるとすれば何、なぜと考えたり、自信を失ったら次の案件を受けてくれないかもしれないからフォローしたり…お客様はお客様で希望があります。私にできること、できないこともある。全部を叶えられなくてもお客様、パートナーさん、アールナインの三角形をいつも最大にする方法を考えることが求められる仕事と思いますね。

■「斜めの関係」のメンター、入社式も

――アールナインでは中途入社社員にも、身の回りの相談に乗るメンターが付きます(希望制)が、つかちゃんにメンターはいましたか。

 希望して、月に1回、1時間ほど話していました。

 ――メンターは、直属の上長とは別に「斜めの関係」にあたる他部署の先輩が担当します。例えばどんなことを話していましたか。

目の前の仕事は直属の上長に相談するので、メンターにはそもそもアールナインってどんな会社か、この社内制度はなんでこうなのか、昔はどうだったかとか…会社の素朴な疑問を聞くことが多かった。

 ――ものの場所などは誰に聞いていましたか。新しい職場に出社すると、文房具の収納場所など細かいこともいちいちわからないと思います。

総務や広報。管理部門っぽい方ですね。席が決まっていないので、日によっては隣にいる(笑)
でも誰でも教えてくれます。最初は緊張したけど、すぐにガンガン聞けるようになりました。自分の仕事の理想は自分で探すけど、会社についての不明点はみんな教えてくれる優しい場所です。

アールナインの玄関

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