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いのちの儚さ、尊さ。奈良滞在のこと。



7/9~7/11の日記。京都を離れる前日、とっても悲しい出来事が次の滞在先である奈良で起きた。安倍元首相が銃撃されて逝去というニュース。それをTwitterで知った私は、只々驚きを隠せなかった。タイムラインには続々と悲しみや憤りの声が、不穏な空気となって流れてくる。こういった時に思うのは、「私には何ができるのだろう?」ということ。前回の日記にも綴ったように、外側で起こる出来事はコントロールできないこと。。お亡くなりになった首相の不平・不満をぶつけたり、加害者を責めるところで何も変わらない。起きた事実から学んで、自分の選択や行動に活かしていくしかないのだ。そうなれば、私にできることは一つだけ。以前から予定していたように奈良へ訪れて、奈良在住の方と #虹色スマイル で交流させていただきながら、奈良が素敵な県であることを発信すること。いつもと変わらず、アートを通して笑顔と幸せを、全国に届ける志を達成させるために。




美しい奈良で、素敵な人との出会い


奈良初日7/9は、土砂降りのような凄い勢いのある雨。私にはお天気も一緒に悲しんでいるようにも見えて、「浄化の雨」にしか感じなかった。この日は奈良で女性相談員として活躍されている、ふうかさんと再会。2019年に開催した京都個展ぶりで、ありがたいことに車で奈良・橿原市方面へアテンドしていただいた。「妖精さん(=プリちゃん)が、奈良にきてくれはった〜」「先日の事件が起きたから、もしかしたらプリちゃんは来ないかもしれないと思ってました。だから、奈良に来てくれはってありがとう。」と、はんなりとした口調で伝えてくださったふうかさん。奈良在住というのもあって、心をとても痛めていたそうで。こうしてタイミングよく奈良まで駆けつけることができて、本当によかったと思えた瞬間だった。
 


ふうかさんと一緒に「おふせ観音」と呼ばれる寺院で夏に開催されている"風鈴まつり"を鑑賞。雨が降っていても、十分美しい音色を聴くことができて心癒された。その後に向かった先は「藤原宮跡」。季節ごとに綺麗な花が咲く、大地のカーペットなのだけど、夏の時期はハスが咲く場所でもあるらしい。最初は咲いている場所が見当たらなくて、右往左往としていた。けれど、google mapで正しい場所を見つけてから、ようやくハスとご対面。不思議だったのは、それまで大雨だったのに、辿り着いた途端に雨がピタッと止んだこと。目の前に広がるハスの花は開いていなかったけれど、これから咲かせようとしている蕾が沢山。葉っぱには、ぷるっとしたゼリーみたいに雨雫がついていた。辺りは高いビルもなく、山と閑静な住宅街があるだけで。空気がとっても澄んでいて、ゆっくり深呼吸できる。これだけで十分、奈良は素敵なところって心から感じた。



プルッとしたゼリーのような雨水
おふせ観音にある、風鈴
今井町にある、cafe Hackberry
美しい蓮の蕾たち
藤原宮跡と、奈良の光景




奈良滞在2日目には、アートブックを出版させていただいてから創作活動を応援して下さっている、奈良在住の書道家として頑張っている、あやこさんと初対面。この日は本当に猛暑で。。!ナイアガラの滝みたいに汗をかき始めた私に、あやこさんはハンカチを渡してくださった優しさが今でも忘れられない。近鉄奈良駅周辺のカフェでお話を聞かせていただいたときに、「事件のことがあってから、奈良のことを悪くいう人がSNSで目にするようになって。。だから、プリちゃんが"奈良はとても素敵なところだよ。"と発信してくれはったことが嬉しかったんです。」と伝えてくださった。微力だとしても、奈良で感じたことをシェアして良かったと思えた瞬間。それにしても、奈良のことを悪く言う人がいるのかと、私は残念で仕方がなかった。事件のことは本当にあってはならないことだけども、奈良県そのものを非難したりすることは違うよね。より一層、奈良の良いところを発信していきたい気持ちが強まった。



あやこさんと別れてからは、鹿がたくさんいる奈良公園へ。この日本を巡る旅路において、先に広島・宮島に出向いて鹿と戯れることが記憶に新しい。宮島にもそこそこ鹿はいたけれど、それよりも遥かに多い鹿の数にビックリ。。!前回のロケーションは浜辺で、今回は木々がある場所。"神の使い"と呼ばれることもあって、背景が木々だと神聖さが増しているように私は見えた。あと、先日の事件が起きたのもあって、哀愁が漂っているようにも感じた。蒸し暑さにバテそうだったけれども、しばらく鹿とフォトセッションすることに夢中に。奈良の新作に対するイメージが、徐々に浮かび上がっていた。そのとき、インスタのDMで「今日、奈良に訪れているので、良かったら会えませんか?」と一本の通知が。連絡を下さったのは、2020年頃から応援して下さっている、アーティスト みかさん。創作の旅で関西へ訪れていたタイミングでの再会。いつもならずっと東京でお会いしていたのに、奈良で再会できたことは嬉しかったなぁ。お声がけいただけたことに感謝よね。



奈良公園の鹿
カメラ目線。。
奈良公園の鹿たち
興福寺と、鹿



奈良を離れる最終日には、昨年12月に開催された100人展というグループ展でご一緒させていただいたアーティストの、kotoさんと初対面。本当はこのグループ展のときにお話しできれば良かったのだけど、在廊タイミングが合わず当時はお会いすることもできなくて。。年始に大阪にいたときもご連絡をいただいていたけれども、このときもタイミングが合わなくて。。!半年以上が経過して、やっとのことで直接お話できた。会えなかった分だけ、会えたたときの喜びは大きいなぁ。会いたい気持ちを温めておけば、ベストなタイミングで叶えさせてくれるね。





蓮の花は4日間だけの命。新作『Peaceful paradise』。


奈良の藤原宮跡で見た蓮は、どれも蕾の姿だった。花が開いてなかったことが残念に思えたけれど、調べてみると蓮の花は4日間しか咲かない限られた命。4日目になると、花びらを落としていくという。それでも、輝きを放ちながら使命を全うしようとする姿に、「生きることの尊さ」を深く知った。もし、私たちが蓮の花のように4日間しか生きることができなかったとしたら。。?そう考えると、どれだけ失敗や挫折、苦悩を味わったとしても、後から幾らでも挽回していける。明日を楽しみに待つこともできるし、夢や目標を時間かけて追うこともできる。蓮の花よりも、私たちはずっと長く生きることができるから。でも、失われた命に関しては、どれだけ願っても取り戻すことができない。命は儚い。事件をきっかけに改めて気付かされるのは、当たり前のように過ごせている毎日は、当たり前ではないこと。縁している人のお陰さまで成り立っているし、生かされていること。


これから花開いていくハス


いのちの尊さと儚さ、今を生きることの大切さを気持ちに込めて、新作『Peaceful paradise』は産声を上げた。Peaceful paradiseは、"平和の楽園"という意味。一人ひとりが限られた人生を歩んでいるからこそ、「おかげさまの心」で接していく。そうすれば、大切なことを見失うこともなくなるだろうし、それが平和に繋がっていくのではないのかなと私は思う。

誰もが夢見る明日を持っているから、奪ってはいけないし、いつまでもおかげさまの気持ちを大切にしたいよね。






今回の日記はここまで。次回は大阪滞在日記。いつも最後まで読んでくださって本当にありがとうございます。。!





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