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世界中のカフェ、図書館、古本屋、書店で出会って読んだ本たち。 本を持って旅に出て、その土地に合った本を置いて、また新たな本と旅に出る。
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#働き方

批判する頭の良さより、惚れ込む感性【本:仕事。】

批判する頭の良さより、惚れ込む感性【本:仕事。】

『世界から猫が消えたなら』『億男』などの小説を書いた川村元気氏が、「仕事とは」を12名にインタビューした1年間の記録。

OECDの2019年の調査で「日本人の読解力が大幅に下がった」と言われる中で、やはり川村氏の壮大な思想や哲学満載の質問の数々。だからこそ返ってくる答えもきっと深くて本質的なんだろうなーと思いながら。

インタビュー時の質問例

どうやって最初のチャンスをつかみましたか?
子ども

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自分が持っているスキルやポテンシャルを十分に発揮できる環境は、いまや世界中どこにでもある【本:世界最高のチーム Google流】

自分が持っているスキルやポテンシャルを十分に発揮できる環境は、いまや世界中どこにでもある【本:世界最高のチーム Google流】

まず、さすがだな、と思うのは、世界のグローバル企業が、最小の人数で最大の結果を出すために、どれだけ個々の可能性や、その最小コミュニティであるパートナーやチーム、人間の心理行動、心の平穏や安全性の追求への時間と好奇心を大事にしているか、ということ。表面上の言葉や取り繕いで、その場しのぎの人間関係でできたチーム、数十年、数百年かけても答えが出ない永遠の問いを考え続け共に対話を続けるチーム、どちらが「躍

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組織全体の動きに興味を持つこと【本:The Rules of Work】

組織全体の動きに興味を持つこと【本:The Rules of Work】

自分が無意識的に組織内で行っていたなぁと思うのは、まさに「自分の仕事を組織内で見い出すこと」だった。グローバル企業でも、ベトナムの観光局でも、どちらも共通しているのはスピード感であり、特に観光業の分野は予測不可能な外的要因が多々あり、業界自体も移り変わりが激しいので、求められる仕事も、そもそも、仕事や部署として確立しているわけではなく、作り出していく必要がある。自分は改めて0→1タイプだなぁと思う

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エネルギーと情熱の代わりになるものなど存在しない【本:CEOから高校生への96通の手紙】

エネルギーと情熱の代わりになるものなど存在しない【本:CEOから高校生への96通の手紙】

たくさんの人々が、好き勝手言ってくる世の中だし、言っていることがすべて全うに聞こえるかもしれないけれど、とりあえず自分の直感に従って、10年かかっても、30年かかっても、どれだけ小さなことでも、「続ける」こと。続けられる何かを見つけること、それだけは「ハッピーな人生」を送る為に言えるような気がする。

・CEOのほとんどの人が恵まれた家庭環境の出身というわけでも、学業優秀でもなかった。ただ、読書欲

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何に情熱を持ち続けることができるか【本:2022―これから10年、活躍できる人の条件】

何に情熱を持ち続けることができるか【本:2022―これから10年、活躍できる人の条件】

この本が出版されたのは2012年。それから8年が経ち、改めて当時のメモを読み返す。「答え合わせ」なんていうと烏滸がましいけれど、同時に、人口動向はある程度予測可能な未来だし、新興国の状況も、コロナのような外的要因があったとしても、きっと状況はそこまで変わらないのかもしれない。

「活躍できる人の条件」とはあるけれど、何よりも、自分自身への納得感が大事であり、情熱を持って続けられるか、それがとてもハ

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