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創作は1人でやるものだった

最近ふと気づいたことです。

我々サイバーコネクトツーが本業としているのはゲームソフトの開発業務であり、これ自体はチーム制作でありお互いのコミュニケーションを前提であり根底としています。

そうではなくてここで言う『創作』とは完全なゼロからのクリエイティブの話です。

みんなで作るゲーム開発というのは既にスタートしている開発であってそれぞれに役割分担をもった完全分業のチーム制作です。

ですが、そうしたゲーム企画もスタートする前は文字通り企画から作ることになります。

企画制作の段階でのチーム人数は少数です。

プロデューサーとディレクターと企画担当の3人くらいが最小規模って感じのイメージです。

はい、この段階ですら3人という人数構成ですが、本当の始まりの企画……もう少し具体的に言うと「こんなゲーム企画をサイバーさんでやりませんか?3年後のリリース目標で」なんて話から始めて打ち合わせやって意見を出し合ってだいたい骨子が決まったら「では一度形にしてみますね」なんて言いながら企画書にまとめ始めるわけですが、ここです。

この時点の話なんです。

結局何人で話し合ったとしても最初の企画をまとめる手作業はやっぱり一人で行う創作なんです。

それはゲームに限らずアニメ企画でも漫画でも同じです。

やっぱりゼロから何かを生み出す一歩目の創作は1人で生み出すことになるのです。

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いや、まぁ突然なんでこんな話を始めたかというとですね。

このコロナ禍の影響もあって春くらいからの半年間はみんな在宅でリモートワークだったのですが、最近は(シフト勤務に切り替えてるとはいえ)毎日大勢のスタッフが会社に出社しているわけですよ。

で、ほぼほぼ日常的に仕事をしてるとですね、私のスケジュールは毎日が30分とか60分単位で社内のミーティングや外部の方とのオンラインミーティングや来客もあってなんなら最近は直接対面の会食も毎週数回は入るようになってきているのです。

感覚としてはまだまだですが、だいぶ元の生活というか仕事のスタイルに戻りつつあるということです。

そんな中ふと思ったのが「あれ、全然なんか脚本を書く時間が取れないな、というか、事実全然書けてないぞ?」ということでした。

私はゲーム開発の傍らで漫画原作の原稿執筆だったりコラム執筆だったり依頼されたレビューや文章を書く仕事もそこそこあって、加えて未来に向けたゲーム企画やアニメ企画など様々な新しい企画を作ったりもしているのですが、そういったゼロからの創作のための時間が全然取れなくなっていることに気づいたのでした。

あーいや、もっと言うと、書くための時間は実はそんなに必要なくて実は『それ自体の企画内容や脚本の構成&内容について考える時間が無くなっている』という意味なのです。

あらかじめ頭の中にアイデアや展開や仕組みや構成がぼんやりとでも「うん、これだ」とまとまってさえいればそれを書きだす作業というのはわずかな時間で出来るものなんです。(個人差はあると思いますが)

ようするに完全にひとりになる時間というのが減っていたということです。

だんだん世の中が元の社会に少しずつ戻っている段階の中で、毎日を忙しく仕事をしているとなかなか忘れがちだったのですが、私はどうやら極端にひとりでいる時間というものが他者と比べて少ないことがわかりました。

会社での打ち合わせは社内外含めて絶対にひとりでは出来ませんし必ず複数人が集まって行います。

オンラインでのミーティングでも飲み会でも必ず相手がいます。

移動中も同行者が多くお互いにスマホをいじっていることもありますが、だいたいは雑談をしながら近況の確認だったり仕事の話やマンガやアニメや映画の話をしたりします。

隙間が出来た時は会社の自分の席でパソコンに向かって一人作業を行う時もありますが、やはり「社長ちょっといいですか」と話しかけられて何かしらの確認を行います。(中断されてしまうわけです)

ちょっとした休憩や息抜きのような時間すらもSNSをチェックしたり更新・投稿をしたりピッコマやジャンプ+の漫画を読んだりしていますので、本当に隙間が無い感じです。

『ひとりになる時間』なんてどこにも見当たりません。

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なんでふとこんなことを感じたかというと、コロナ禍でみんながリモートワークを実施していた時には私は1人で会社にいて仕事をしていたのでした。

もちろんオンラインでのミーティングやチェックなどもたくさんありましたが、それでも現在ほどではなくかなりの時間をひとりで過ごしていました。

誰も会社に来れなかったんだから当然ですが。

で、その時のことを振り返ると物凄く『ひとり作業』が進んでいたんです。

執筆も新企画制作もどんどんひとりでやってました。

ここぞとばかりにバンバン進めていたのでした。

それがふと思い返すと「あれ?なんかこないだまでバンバン進んでいたひとり作業が全然進まなくなったぞ?なんかめっちゃ順調に進んでいた気がするけどなんで急に進まなくなったんだ?」という気持ちになったのでした。

まぁ『ひとりでいることが無くなった』からなんですね。

そりゃ『ひとり作業』が進むはずがありません。

また同時に改めて気づかされたのがやっぱり……

「創作ってのは結局ひとりでやるものだったんだな」

ということでした。

なのである意味(本当の意味での)コロナ禍以前の生活と同じように、最近は平日の夜に会食後にひとり会社に戻って『ひとり作業』をやったり土曜日・日曜日の朝から会社で『ひとり作業』を行っています。

とはいえ私は土曜日も日曜日も関係無く会食を入れることも多いし、土日だからこそ学校&ファン向けイベント(オンライン含む)などもあったりしますのでなかなか丸一日を使えることは少ないです。

それでもなんとか無理にでも『ひとり作業』をやるためのひとり時間を捻出する「いつもの感じになんか少しずつ戻ってきたなぁ」と感じています。

あらためて思いますがやはり『時間は作るもの』ですね。

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さて後半部分は上で述べた「事前に考えておきさえすれば書く・作るのは短い時間で出来る」という部分についてもう少しだけ掘り下げていきたいと思います。

(上であれだけ語っておきながらこう言うのもなんですが)『考える』という行為は常にひとりで行うものと思いがちですが、実は必ずしもそうではないと私は思います。

『考える』にも色んな段階や種類があって、もちろんひとりで「うーん」と考えることもその一つですが、人(相手)と話していてふとフラッシュのように閃光のように思いつく・思い至る瞬間というものも存在します。

そしてこれはある意味が私の必殺技というか『虎の巻』というか(表現が古いけどw)創作を行う上で最も効果的でもう何十年もやり続けているやり方でもあるのです。

それはiPhoneのメモ帳を使用したやり方です。

私のメモ帳には【想像の余地を演出しろ】と書かれたフォルダがあります。

私個人の創作におけるノウハウはその中に詰まっています。

この【想像の余地を演出しろ】フォルダはこれまでに一人の人物にしか見せたことがありません。

ではそのフォルダやメモ帳の正体や仕組み・ルーツが何なのかを紹介します。(本邦初公開です)

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想像の余地を演出しろ

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