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【集中力を高める方法】潜在意識によって人の行動が変わるプライミング効果

子供の頃「ピザ」を10回言わせて、最後にここは?「ヒジ」でした~みたいな遊びしましたよね。

正解は分かっていたのに潜在意識に引っ張られて間違えてしまうことを「プライミング効果」と呼ぶそうです。

今回はメンタリストdaigoさんの著書『自分を操る超集中力』を参考に「プライミング効果」紹介していきます。

プライミング効果とは

ノーベル経済学賞を受賞した心理学者ダニエル・カーネマンが紹介し有名になった理論で、事前に印象付けられることにより答えがわかっていても間違えてしまう現象です。

実験①潜在意識は回答に影響する


プライミング効果の実験を行ったときの話です

あらかじめ被験者へ「ライオン、ゾウ、キリン」をいった単語を見せておき、「スピードの速いものを答えてください」と質問します。

被験者からの答えは「チーター・馬」といった回答が返ってきます。

「光・戦闘機・新幹線」など本当に速いものがたくさんあるのにも関わらず、事前に頭に入っていた「動物」に回答イメージを重ねてしまうのです。

このように外部から入ってくる情報によって自動的に引き起こされてその後の意思決定や思考に影響を与えます。

実験②潜在意識は行動にも影響する

もう少し複雑な実験でもプライミング効果は実証されています。 

◆潜在意識は行動にも影響する

 ニューヨークの大学生に対して「彼」「見つける」「それ」「黄色」「すぐに」などの5つの単語のセットから4つの言葉を拾い、「彼はすぐにそれが黄色だとわかった」というような短文をつくるという実験が行なわれました。 

その際、あるグループには5つの単語の中に「忘れっぽい」「禿げ」「シワ」など高齢者を連想させる言葉を混ぜておきます。

そして、文章作成のテストの後、学生たちを「別の実験を行ないます」と別室に移動させてその移動時間を計測しました。

すると、高齢者関連の単語をたくさん扱ったグループは、他のグループよりも歩く速度が遅くなるという結果が出ました。

直接、高齢者や老人という言葉が1つも出てこないのにもかかわらず、高齢者という概念をイメージさせる先行刺激を与えただけで、歩く速度が遅くなるという行動につながったのです。

プライミング効果を活用して集中力を高める


実験①②のように暗示が脳に与える力は非常に強大です。

日々ネガティブなニュースに多く触れていると気分が落ち込みやすくなるという傾向があるそうです。

反対に普段からポジティブな発言や思考をしている人は行動も前向きになります。

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やれる!と思い込めばプライミング効果で集中力が高まるのです。

現象を記録し意図的に利用することで集中力を高める


現象を意図的に利用することで集中力を高めることができます。

それは「集中力を保つことができた」と、自分が感じられた環境や時間を記録する方法です。  

意識するか、しないかは結果に大きな影響を与えます。

実際、記録するだけで行動が変わるケースは、さまざまな実験によって立証されています。  

ホテルの客室清掃を行なう人たちを被験者にした実験があります。

研究者は彼らを2グループに分け、一方のグループには客室清掃の作業を通じて消費するカロリーを一覧にしたカロリー表を配付します。

もう一方のグループには配付しませんでした。

そして、カロリー表を配ったグループには1日の勤務の最後に自分が仕事を通じて「どのくらいカロリーを消費したか」計算するように頼みます。

◆計算する行動項目

・ベッドからシーツを外して◯キロカロリー

・シーツを敷き直して◯キロカロリー

・風呂の掃除をして◯キロカロリー

・タオルを交換して◯キロカロリーなど

その条件で、2つのグループそれぞれにいつも通りの仕事をしてもらいます。

すると、まったく同じ作業をしているのに、カロリー表を渡されて自分が使っているカロリーを意識したグループと、そうではないグループの間で健康状態が大きく変わるという結果になりました。

カロリー表を手に消費カロリーを記録していたグループでは、体脂肪が落ち、血液の健康度が上がり、体年齢が若返るといった現象が起きたのです。

一方、普段通りの仕事を続けたグループでは特筆すべき変化は何も起こりませんでした。

単に作業するのではなく、その作業が健康にいいと意識するだけで、体の状態すら変わっていくのです。

◆意識するか、しないかの実験結果

・カロリー表を手に消費カロリーを記録していたグループ

⇒体脂肪が落ち、血液の健康度が上がり、体年齢が若返った

・カロリー表を配布されず普段通りの仕事を続けたグループ

⇒変化は何も起こりませんでした

最後に

プライミング効果とは事前に印象付けられることにより答えがわかっていても間違えてしまう現象でした。

ネガティブな情報が潜在意識の中にあるとマイナスな効果が出ますが、ポジティブな情報が潜在意識にあるとプラスの効果が出ます。

集中力を鍛えるためには嫌な情報は遮断し、前向きな言葉や思考を持ち記録して過ごしましょう。

『金持ちになる!幸せになる!健康になる!』これが私の思考です。

アナタはどうでしょう?

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