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PECCARY BEER(ペッカリービール)

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#ビール

ビール酵母の進化とビールの多様化

ビール酵母の進化とビールの多様化

私は、基本的にお酒はビールしか飲まない。以前はラガービール(サッポロ黒ラベル)が定番だった。しかし、最近のお気に入りはIPA(インディア・ペールエール)、それも少しアルコール度数の少ないセッションIPAである(たとえば"Coedo 毬花"や"ホップ農家と醸造家が奏でるSESSION IPA"など)。IPAは、ホップを大量に使用した、爽やかな苦みのきいたビールだ。私がビールについて少し調べてみようと

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有機農家がクラフトビールを作り始めたワケ 〜種まきからのビールつくり〜

有機農家がクラフトビールを作り始めたワケ 〜種まきからのビールつくり〜

僕は長野県の里山にて動物性堆肥(牛糞とか鶏糞など)を使わずに有機野菜(ミニトマト、ズッキーニ)を作っています。そして2018年よりPECCARY BEER(ペッカリービール)としてクラフトビールの製造を始めました。

僕の実家は仙台市のごく普通の住宅街にあり、親は会社員でしたので、22歳になるまで畑や田んぼ仕事をしたことがない自分が、なぜか有機農業を始めてもう十数年になりました。

初めは、自分で

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シュタイナーの人間理解からバイオダイナミック農業へ             〜有機農業とは自然なのか、反自然なのか〜

シュタイナーの人間理解からバイオダイナミック農業へ             〜有機農業とは自然なのか、反自然なのか〜

シュタイナーの人間理解からバイオダイナミック農業へ
自分は高校から21歳くらいまで、悶々としていた時期がありました。
置かれている状況に不満があるのだけれど、じゃあ何がしたいのかと言われると正直よくわからない。とりあえず、音楽にそんなやるせない思いをぶつけていたように思えます。
そんなトンネルを進んでいたような時代、シュタイナーの人間観察で見ていくとその悶々としていた理由がわかりました。

定番に

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「農業とは、土に生命を与えることです。」

「農業とは、土に生命を与えることです。」

竹下哲生のバイオダイナミック農業講座
~静寂ゆえにダイナミックな発酵の世界~

農業と発酵は全く関係ないようですが、むしろ有機農業とは発酵なくして成し遂げられない農業だと思っていました。
 
というのも、有機農業では化学肥料を使わずに堆肥やボカシ肥料を使いますが、それらは発酵によって生み出されているからです。
 
僕が農園で使用する堆肥やボカシ肥料は自分で発酵させて作っているのですが、失敗したこと

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