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細胞アーティストOumaの創作メモ

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アートや文章など作品制作のためのメモnote
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2021年4月の記事一覧

認知症の本質は「暮らしの障害」~病は社会環境を治療する機会かもと考える

認知症の本質は「暮らしの障害」~病は社会環境を治療する機会かもと考える

認知症の専門医である長谷川 和夫先生が自身も認知症になった上での経験や考えを書いたこちらの本を読みました。

とても興味深かったのは、認知症の本質を「暮らしの障害」「生活障害」と伝えていたこと。

認知症になると何も分からなくなるわけではなく、調子の波があるそうなんです。どんな状態になっても相手へのリスペクトを忘れないようにして欲しいとのメッセージが詰まった一冊でした。

リスペクトを忘れないとい

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#仕事探しはスタンバイ マンガ賞 初心者向け創作継続のためのルート攻略

#仕事探しはスタンバイ マンガ賞 初心者向け創作継続のためのルート攻略

求人検索エンジンのスタンバイと、漫画家エージェントのコルクが「#仕事探しはスタンバイ」というマンガ賞を始めています。

毎週20万円の賞金がでるので、ぜひマンガを描かれる方は応募してみてください。

特徴として、グランプリはRT数やイイネ数が影響してきます。

これだと初心者がグランプリを獲れる可能性は低いのですが、参加することによって「RTやイイネ数が賞に関係するみたいだから、イイネしてね!」と

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大規模感染症の後には芸術が花開く~ペストからのルネッサンス(イタリア)

大規模感染症の後には芸術が花開く~ペストからのルネッサンス(イタリア)

世界の経済をアートから学ぶ本がありました。めちゃくちゃおもしろかったです。

芸術の発展を当時の経済状況と結びつけながら紹介している本なのですが、特に興味深かったのは、ペストからのルネッサンス。

14世紀の流行時には人口の3分の1以上が失われたというので、かなりの恐怖対象だったと思われます。

皮膚が黒くなるので「黒死病」と名付けられたようですが、この病名がすでに怖いですね。。

病気にかかって

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ベーシックインカムが導入されてお金を払って仕事する世界を想像する

ベーシックインカムが導入されてお金を払って仕事する世界を想像する

山口周さんの「ビジネスの未来――エコノミーにヒューマニティを取り戻す」を読みました。

基本的な生活が満たされるようになってきて、経済的に急成長することはほとんどないかなーっていう社会において、何が大切になってくるかっていうことが書かれています。

大事なのは「人間性に根ざした衝動」で、福祉も衝動によって行われるというのがおもしろかったです。

昨今、いろんなところで取り上げられているベーシックイ

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100年残る創作物についての考察~概念・キャラクター・ストーリーの必要性

100年残る創作物についての考察~概念・キャラクター・ストーリーの必要性

アートじゃなくてもいいんですが、100年200年残るものってなんだろうっていうのを考えてみます。

すでに残っているものとしては、法隆寺もそうですし、ピラミッドもそうです。何千年も残っているものは、残るに値する強度があったということですが、何千年も前と比べたら「重要なものが残りやすく」なっているんじゃないかと思っています。

数千年前の一般常識は分からないですが、たぶん今の方が「ヒストリカルなもの

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ロウソクの光で文字が揺らぐアート作品「きっと死ぬ間際に聴こえる景色」

ロウソクの光で文字が揺らぐアート作品「きっと死ぬ間際に聴こえる景色」

堀内製作所さんで創っていただいたアート照明を深夜に撮影しまくりました。スマホの光を当てると2.5次元みたいな影ができておもしろいです。

制作していただいた堀内製作所さんはこちらです!すごくきれいに作ってくださって大感謝です!

タイトル:きっと死ぬ間際に聴こえる景色
素材:ステンレス、ロウソク
サイズ:縦10cm×横10cm×高さ18cm
制作年:2021

タグボートアワードの入選展に出すので

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