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「黒影紳士」season7」

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「黒影紳士」シリーズ、最大の大連鎖が起こる予感。 season2再開当時から、現れた黒影紳士の時間軸の謎に迫る。 今季はゆっくり更新だが、長くなりそうですよ。
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2024年1月の記事一覧

season7-2 黒影紳士 〜「東洋薔薇の血痕」〜🎩第一章 暖炉

season7-2 黒影紳士 〜「東洋薔薇の血痕」〜🎩第一章 暖炉

1 暖炉

 いないかも知れない
 この永遠に終わりが見える頃
 君と僕は

 だから先を見たく無くなって
 願う事しか出来なかった
 その時大量に降る
 容赦無い雨を想い
 立ち尽くしていた

 何時も不可能を可能にしたよ
 どんな事だって成し遂げてみせたさ
 ずっとそれで良いと思っていたのに
 僕は意思を持ち始めた……影、屍

 ――――――――――――
 プチプレリュード 「ゼロポイント」

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②読者様プレゼント企画「黒影紳士」~光影の舞踏会~ポップアップ版🎩第二章 3もう一つの動機 4シャッター 5刻まれた時

②読者様プレゼント企画「黒影紳士」~光影の舞踏会~ポップアップ版🎩第二章 3もう一つの動機 4シャッター 5刻まれた時

3 もう一つの動機

「佐々木 晴也は何かの能力者かもしれな。見えない筈の物を写真に収めるなんて…。」
 風柳は黒影に聞いた。
「確かに…。僕が思うに、念写か何かではないかと推測しています。然しそれだけならば、危険人物では無い。精々違法な画像を売る程度ですよ。僕では無く、其方は風柳さんの管轄でしょう?」
 黒影にそう聞かれた風柳は夜空に白い息を吐き、
「あ……ああ。だとしたら警察で何とかすべきだな

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season7-1 黒影紳士 〜「白心願華」〜逃亡せし君🎩第五章 息吹の答

season7-1 黒影紳士 〜「白心願華」〜逃亡せし君🎩第五章 息吹の答

9 息吹の答え

 ……渇望する……「生きたい」と言う願い。
 ひしひしと伝わる、それが困難な嘆き。
 僕等はそんな事で、戦ってしまうんだ。
 始めはさ……願いだった事も忘れて。

 平等であり、平和である。
 簡単な言葉に聞こえるかも知れない。
 其れはこんな犯人の様な男からしたら、何よりも藁をも掴む程、欲しいのさ。
 ……結局……人間ってのは……失った物を欲しがる。

犯人「……黒影――っ!!

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season7-1 黒影紳士 〜「白心願華」〜逃亡せし君🎩第四章 7白心願華hakusinganka 8揚羽

season7-1 黒影紳士 〜「白心願華」〜逃亡せし君🎩第四章 7白心願華hakusinganka 8揚羽

第七章 白心願華

 黒影は単騎突っ込み流れる銃弾を避けて、時に舞い上がり旋回して幻の火の粉の雨をカジノの部屋に降らした。
 流れ去る銃弾を見ると、違和感を感じる。
「……これはっ!?」
 ビリヤード台の下にある木箱から、銃弾が切れては補充し、時には違う形状の銃に持ち変える者もいるが……その銃を見た事が無いのだ。
 違法の改造銃にしては当たりが的確で暴発も見られない。
 ……ただの銃ではないっ!

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season7-1 黒影紳士 〜「白心願華」〜逃亡せし君🎩第三章 5翼の無い者達 6生きる果てに

season7-1 黒影紳士 〜「白心願華」〜逃亡せし君🎩第三章 5翼の無い者達 6生きる果てに

第五章 翼の無い者達

 痛みとは簡単に言うなれば、組織破損場所からプロスタグランディン等の物質がセンサーを介し、痛みの神経を興奮させ起きる。
 この神経から前章後半で述べたシナプスを伝い「痛い」と言う信号を送る訳だ。
 このシナプスは痛みだけでは無く、多くの感覚を脳に送る電気を繋ぐ様な役目をしている。
 痛み等感じなければ良いと思うかも知れないが、即座に感じる事で切る、打つける、熱い等の感覚が大

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season7-1 黒影紳士 〜「白心願華」〜逃亡せし君🎩第二章 3 目覚 4 死因不明

season7-1 黒影紳士 〜「白心願華」〜逃亡せし君🎩第二章 3 目覚 4 死因不明

3 目覚

 柔らかな高い声が流れる様に耳に届く。
 その旋律がブルーローズが歌う、フレンチシャンソンだと気付くのに、その声は心無しか途切れ途切れで、言葉を刻んでいる様にも思える。
 こんなにも心配を掛けてしまったのかと気付き乍ら、黒影が何時も心配する白雪を想う時を、思い出す。
 優しいけど、儚い…そんな微笑み。
 冷たくは無いのに、温かいのに、何処か悲しそうな瞳。
 頬杖を付き、白雪を見て……今

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season7-1 黒影紳士 〜「白心願華」〜逃亡せし君🎩第一章 1芒 2願い

season7-1 黒影紳士 〜「白心願華」〜逃亡せし君🎩第一章 1芒 2願い

プレリュード 硝子

「黒影……。この懐中時計はな、針が僕らだ。そして、周りを囲む黒いインデックス……これが本だ。僕は時計の針を一周回す。12冊。此れで半年だ。二週目で丁度一年分。……定期的にゆっくりだが、嬉しくも哀しくも時を食うのが本と言うもの運命である。書く側も、読む側もだ。季節は美しいが短くなったり長くなる。……この時計の様な物だ。僕の人生は。
 たがな……このインデックス一つ一つの間に、何

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🌛season7-1 黒影紳士 〜「白心願華-hakusinganka-」〜逃亡せし君🎩月明りの章

🌛season7-1 黒影紳士 〜「白心願華-hakusinganka-」〜逃亡せし君🎩月明りの章

月明かり

 ある静かな、優しい風が頬を撫でては心地良く滑り過ぎ行く、秋の初めの事である。

「……黒影……。もし、僕が明日消えても、君は走り続けると……嘘でも良い……。そうすると言ってはくれまいか。」
 急に貴方は散歩に行こうと言い出しかと思うと、そんな事を言った。
 書いてる途中の……気晴らしの散歩。
 貴方にとっては何時ものふらりと……出掛ける道なのに、今夜は何処か……物思いに更けているらし

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✿season7-1 黒影紳士 〜「白心願華-hakusinganka-」〜逃亡せし君🎩花弁✿の章 白一輪 

✿season7-1 黒影紳士 〜「白心願華-hakusinganka-」〜逃亡せし君🎩花弁✿の章 白一輪 



…………表紙を開くと……君の掌には

 真っ白な頁があり、この文字列に……
 一輪に満たない輝かんばかりの大きい羽根程の花弁が舞い降りて来たのです。
 ……良くこの頁と、もう片掌を見比べて下さい。
 これから……その花弁を一つの花一輪にして差し上げます。

 イメージを可能にして掴む事が出来る……そんな現実と非現実を繋ぐ者……其れが黒影紳士に御座います。

 (花弁を届ける為だけの第一頁に在り

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