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映画感想

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2023年11月の記事一覧

映画「首」映画館で観る北野武映画

映画「首」映画館で観る北野武映画

○北野武映画を映画館で観るのは初めてだが、時代劇とはいえ現代に通じる考えがあって少し納得した。気づいた点は以下。
 ・忍びは使い捨て
 ・武将(上司)の言うことは絶対
 ・野望だけでは生き残れない
特に中村獅童さん演じる難波茂助は機転はきくが大局的な視点がないため、秀吉の言うことをそのまま実践してしまう。成り上がるには、武将が何をしてほしいかを考えて、それを誰よりも早く実践しないといけない。

映画「マーベルズ」興収とヒーロー映画疲れ

映画「マーベルズ」興収とヒーロー映画疲れ

○マーベルズの興収はあまり良くないらしい。初動ではハルクを下回るとのことで、これにはヒーロー映画疲れがあるのかもしれないとのこと。確かに、MCUは一昨年あたりから始まった配信ドラマを見ていないと分からない部分があり、ストーリーも複雑で何がどのヒーロー、ヴィランと繋がっているか初心者には分かりにくい。MCU以外にもヒーロー映画はたくさん作られており、何を見ていいか分からない部分もある。長年追い続けて

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映画「愛にイナズマ」家族と本音

映画「愛にイナズマ」家族と本音

○家族と本音。家族って本音が言えるかと言うとそうではない。本作では本音をなかなか言えない家族の話だが、家族だからこそ言えないこともある。夢、失踪した母が主なテーマであるが、本音が言えるまでが長い。本音を言えるその瞬間、家族は本当の家族になる。過去になにがあったは本人しかわからないが、それは他人とは共有することができない。話せないし、言語化できるとも限らない。心が読めないからこその悩み。

○家族の

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映画「SAND LAND」鳥山明原作と世界同時配信

映画「SAND LAND」鳥山明原作と世界同時配信

○ディズニープラスで2024年春に世界同時配信される。「SAND LAND: THE SERIES」とのタイトルだ。映画は振るわなかったみたいだが、配信なら観る人が多くなるかもしれない。映画は公開していることを知っていても鳥山明原作とは知らないかもしれないだろう。アクション多めだが、ドラゴンボールみたいなアクションは少ない。そのかわりに戦車アクションが満載で、数少ないアニメになるだろう。ガルパンが

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映画「すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ」ゆるキャラと効率重視の働き方

映画「すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ」ゆるキャラと効率重視の働き方

○ゆるキャラと工場の効率重視。すみっコぐらしのキャラが工場で働くのは微笑ましいけど、だんだんおもちゃを大量生産したくて、ブラック並みの作業になるのは悲しかった。最初は1日50個のノルマだったのが、確か1000個ぐらいになってた。効率重視すると手作業だと、どうしても人員の負担が厳しくなる。ただ、おもちゃが自立するなら、おもちゃに手伝ってもらえばと思った。もしかしたら、すみっコぐらし達とコミュニケーシ

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映画「ゴジラ-1.0」ゴジラの放射火炎と過去作との違い。

映画「ゴジラ-1.0」ゴジラの放射火炎と過去作との違い。

○ゴジラの放射火炎と過去作との違い。ゴジラの放射火炎がめちゃくちゃ怖かった。一撃で渋谷が壊滅して、人や建物が吹き飛ばされる映像は恐怖の一言。過去作と違うのは、放射火炎の直撃だけではなくて、衝撃波まで丁寧に描写されている。ゴジラのビーム一閃で壊滅というのはゴジラ映画で何度か見たことがあるが、衝撃波により人々が悲鳴をあげながら飛ばされるのは、ゴジラ映画で初めて観たと思う。

○戦後ということで、登場人

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映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」水木しげる生誕100年記念作品とゲゲゲの鬼太郎

映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」水木しげる生誕100年記念作品とゲゲゲの鬼太郎

○ゲゲゲの鬼太郎はかなり久しぶりでたぶん10年以上見ていないはず。子供の頃に観て依頼だ。悪魔くんがNetflixで配信されていて、つながりも少しあるとか。水木しげる生誕100年記念作品として制作されていて、鬼太郎誕生の物語であるが、内容はグロい場面もあり、ある風習が残る村での凄惨な物語である。鬼太郎がどのように生まれるかよりも、水木とゲゲ郎のバディの印象と救いのない話が記憶にのこる。

映画「正欲」普通が当たり前の親と子どもの夢

映画「正欲」普通が当たり前の親と子どもの夢

○稲垣吾郎さん演じる検事・寺井啓喜。悩みは小学生の息子が不登校になり、同じく不登校であるインフルエンサーの動画に影響されて、ユーチューバーになりたいと相談する。父親はユーチューバーに嫌悪感を抱くが、とりあえずやらせてみる。その後、様々な問題に悩まされることになる。検事の仕事柄か、普通を思考の基準にしている。普通に勉強し、学校に入り、安定した企業に入る。そーゆー基準だが、終盤で大きく変化するのが魅力

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映画「愛にイナズマ」家族のいざこざと第三者の関わり

映画「愛にイナズマ」家族のいざこざと第三者の関わり

○家族のいざこざと第三者の関わり。本作では、家族のいざこざと和解かテーマなっていて、ラストの佐藤浩市さんと窪田正孝さんが抱き合う場面がよかった。家族なら誰にもできないぐらい過去と現在にいざこざがあるが、第三者である窪田正孝さんだからこそわかり合うことができるんだろう。喧嘩でも第三者が入ることで一先ず落ち着く場合があるし、関係ない人が関わることは大切なんだと思う。

○佐藤浩市さんがカッコ良かった。

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映画「マーベルズ」キャプテン・マーベルとミズ・マーベル

映画「マーベルズ」キャプテン・マーベルとミズ・マーベル

○ミズ・マーベルこと、カマラ・カーンはアベンジャーズでいうところのスパイダーマンみたいなポジションだった。キャロルに早口で話す所やヒーローとして二人よりもまだまだ経験不足だからだ。とはいえ、ラストまでで成長し、ヒーローとして一人前になったと言える。一人で考え行動できるようになったのは、キャロルとモニカの背中を見たからだろう。ヒーローを育てるのはやはらヒーローというわけだ。

○本作は過去作と比べて

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映画「駒田蒸留所へようこそ」ウイスキーへの情熱と対立

映画「駒田蒸留所へようこそ」ウイスキーへの情熱と対立

○ウイスキーへの情熱と対立。ウイスキーへの考え方の違いから兄妹は対立する。失われたウイスキーの独楽を作りたいと思う駒田琉生と駒田蒸留所の存続のために大企業に買収される提案をする琉生の兄。どちらが正しいか分からない。劇中では和解するが中々難しいだろう。夢か仕事か。従業員がいる会社を経営するならどうすればいいのか。琉生の苦悩、しかし突然現れた記者の光太郎により変わっていく会社や家族。そーゆー人間ドラマ

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映画「ゴジラ-1.0」戦後×服装×平和とゴジラ

映画「ゴジラ-1.0」戦後×服装×平和とゴジラ

○戦後ということで、登場人物が当初は汚れた服を着ているのだが、1年ほど経つと、きれいな服装になっているのが記憶に残る。隣に住む安藤サクラさんが演じる澄子のエプロンがすごく白かった。ただ、ゴジラが来ることは分かっているから、また汚れて、それが平和ではなく混沌、戦争を暗示するのかと不安になってしまった。細かいところだが、服装で時代とか人々の内面を描写するのは記憶に残りやすい。人々が当時どんな生活をして

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映画「ガールズ&パンツァー 最終章 第4話」戦車×リーダー×可愛くも強い

映画「ガールズ&パンツァー 最終章 第4話」戦車×リーダー×可愛くも強い

○初めてガルパンを観てきた。戦車アクションが素早くて、観ていると画面が揺れているようで臨場感はある。気に入ったのは、敵チームの帽子を被った女性。可愛いのだが、戦術や観察眼、コミュニケーション能力など、リーダーとして申し分ない力があるように思えた。声も同じトーンだから危機的状況でも、声を聞くと安心感がある。こーゆーリーダーがいると強いし、何よりも士気が上がる。結果は負けたが、すごく印象に残った女性だ

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映画「愛にイナズマ」佐藤浩市×父親×家族

映画「愛にイナズマ」佐藤浩市×父親×家族

○佐藤浩市さんがカッコ良かった。いや、父親としてはだめに見えて、すごくかっこいい行動をしている。父親とはを思わせてくれる。折村治を演じているが、他の男のところへ行ったという。浮気相手と話す場面は悲しいが、折り合いをつけれる印象的な場面だ。浮気相手は治の妻に、家族と連絡するなといい、かなりひどく、これが家族がバラバラになる原因になってしまう。その中で子供3人を育て、さらに妻の浮気相手も許す。これを佐

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