見出し画像

人間関係の苦しさが突然消えた話

職場の会議で、「私は月末までにこういう業務を新たにします」と伝達したら、
間髪入れずに1人のメンバーから「勤務時間内にするんですか?」と質問された。

勤務時間に仕事をするのは当たり前なのでは???と、
しばらく何が言いたいのかわからなかった。

よくよく話を聞いて行くと、
「お前が仕事量増えるからって、こっちに仕事ふんなよ。
 その日の業務全部終わらせてから、余った時間で新しい業務こなせ。
 今までの上司もそうして来たんやからな?わかってんな?」
という牽制だということがわかった。

あまりに自分と考え方が違い過ぎて、考えがまとまらず、
「え?あ、もちろん」と答えた。

会議が終わってからも、何だかモヤモヤして、
自分のことしか考えずに、がんばろうとしている人に圧をかけるって、
とんでもない人やなーと、腹が立ったり、
毅然とした態度で対応できなかった自分をふがいなく感じたりした。
また、何でわかろうとしてくれへんのかなーと、悲しくもなった。

何だか頭がごちゃごちゃしたので、
この件に関して、頭の中に浮かぶことを全部ノートに書き出した。

ウルスラのように、書いて、書いて、書きまくった結果、
「今まで相手を牽制して、攻撃することで、
 必死に自分を守って来た人なんやな。
 いっぱい傷付いて、こんな守り方しかできなくなったんや」と、感じた。

一瞬で自分への影響を計算し、
相手のやる気を削いで、マウントを取って、自分が損を被らないように攻撃する。
皆が見て、聞いて、ドン引くこともわからず、非常識をさらけ出してしまう。
いち早く計算して攻撃しないと、自分がやられるという恐怖で、いっぱい。

普段の彼女の言動ひとつひとつの点が、線になった。
愛されたいのに、かわいげのないことしかできなくて、愛されなくて、悲しくて。
満たされない心を、お酒や食べ物で埋めるから、どんどん太って。
そうやって必死に自分を守って、生きてるのよね。
やられる前にやってやる。と。
やられたりしない相手にも、ところかまわず牙をむいて。
それが、彼女の、彼女なりの、正義。

あーそうか。辛いんやな、この人も、この人なりに。
と、腑に落ちた瞬間、怒りやふがいなさ、悲しみが、ふっと軽くなった。

私も、自分を守るために相手を攻撃したことがあるし、
自分を守るために虚勢を張ったり、怒ったり、
相手を落として自分を上げようとしたことがある。
愛されたくて、でも愛され方がわかんなくて、苦しかったこともあるし、
愛だと思っていたものが全くのエゴで、傷付いたこともある。

そう。全部、自分にも身に覚えがある。
身に覚えのあることを、とやかく言う必要もないし、怒る必要もないか…と、
肩の力がふーーーっと抜けた。

そんなことを考えていたら、
super beaverの『人として』が、頭の中に流れて来た。

『身に覚えのある失敗を、どうして指させる?』

変わろうとしていない相手を変えることはできなし、変える必要もない。
そんなの、おこがましい話やなぁ。
同様に、わかろうとしていない相手にわからせてやる必要もない。
「わかって欲しい」って期待や願望があったけど、
相手をコントロールすることなんてできないし、
逆の立場で考えたら、相手にコントロールされるのなんて、めちゃくちゃ嫌やし。
世界中の人が分かり合えるなら、争いも戦争もとっくになくなってるはずやし。

結論、ほっとこ。笑

オススメ動画『正義について』両学長
https://youtu.be/bGW0ouNCSXY?si=wjT7f5D-RAzxpv6d

この記事が参加している募集

今月の振り返り

仕事のコツ

with 日本経済新聞

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?