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Webライターの闇|時給277円のブラック副業

【執筆:るる@Webライター】

Webライターは、

①依頼をうけて記事を書く(雇われライター)
②自分でブログを運営する(ブロガー)

といった方法で稼ぐ仕事です。

ごめんなさい!間違えました…。より正確には…。

Webライターは【ブラック副業】

といえます。

「それってあなたの感想ですよね?」

感想であれば、どんなにうれしいことか…。

たしかに、Webライターの時給について、”信頼できる統計”はありません。

ですが、「Webライター=ブラック」だと、”すぐに納得できてしまうデータ”はあるんです。まずは、おぞましい実態を確認していきましょう。

※この記事は、Webライターを目指す方の業界理解を目的としています。けっしてディスるためのものではありません。

Webライターの時給は277円!?

結論からいうと、Webライターの時給相場は、

  • 初心者:50円~500円(0.1円~1円/1文字)

  • 中級者:500円~1,500円(1円~5円/1文字)

  • 上級者:1,500円~???円(?円/1文字)

くらいのイメージです。

”中級者のなかでも上のほう”でようやく、「コンビニバイトより時給がいいかな?」というのが現実。

ちなみに、私の初仕事は時給66円でした…。10時間はたらいて660円です…。


Webライターはブラック副業!?

”ブラック”の根拠を、筑波大学の論文から引用します。

年間の総報酬額については50万円未満が全体の8割を超え、200万円未満の割合は、9割超となっており、CWの報酬額は総じて低いことが分かった。

クラウドワーカーの労働者性と法的保護の在り方に関する考察

CWクラウドワーカーの略語です。

クラウドワーカーとは、クラウドワークスやランサーズといったサイトで仕事を受注している”在宅ワーカー”を指します。

簡単にいえば、ネットで仕事を受注して在宅ワーク(副業)をしている人の、8割が年収50万円未満という意味です。

つづいて、中小企業庁の統計データをみてみましょう。

実に7割以上のワーカーが「仕事単価の低さ」を課題として挙げている。

中小企業・小規模事業者が担う我が国の未来

Webライティングなどの業務をネットで請け負っている個人の71.4%が「仕事単価が低い(時給が奴隷レベルに低い)」ことに悩んでいる、というデータです。

ちなみに、悩みの2位は「受注が不安定(48.5%)」、3位は「手数料が高すぎ(36.5%)」です。

Webライターは、クラウドワークスというサイトで仕事をとってくることが多いのですが、このサイトで1万円ぶんの仕事をしたら手取りはいくらになると思いますか?

答え:8,000円くらい。

ふしぎと2,000円へっていますね。

「1万円稼いだのに8,000円ちょいってなんで?」

クラウドワークスの手数料が【20%】だからです(※サイトによって手数料は微妙にちがいます)。

もうひとつ質問させてください。

下記の依頼をうけるとして、ざっくり何時間くらいで書き終わるイメージですか?

「『クーラーボックスおすすめ30選』をテーマに、1文字1円で8,000文字かいてください」

これは、Webライター初心者むけの典型的な依頼です。報酬は8,000円で、手取りは手数料を差し引いた6,400円。

仕事のクオリティーは発注者(クライアント)に星1~5で評価され、この評価次第で今後の単価受注のしやすさは、おおきく違ってきます。

どのくらい時間がかかりそうか--ひとによっていろいろな回答があっていい、と思います。

ブログ歴10年で、Webライターを本業とする筆者なら、「20時間前後かな?」と感じます(時給320円くらい)。

超集中して10時間で品質基準をみたしたとしても、時給640円の仕事ですね。


まとめ:ブラック労働の恐怖

「年収200万円未満が9割超」からもわかるように、Webライターはしんどい…。きつい。つらい…。

そこはまさに、「労働基準法?なにそれ?おいしいの?」という世界。

とはいえ、年収200万円未満が9割超(93%くらい?)ということは、【上位7%】になれば「年収200~∞万円も夢じゃない」、と言えますね。

現場からは以上です!
(なんか書いててかなしくなってきた…)


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