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短編小説【日本人の心にいつものご飯】
これは私の友人鳴瀬(なるせ)から聞いた話だ。
この話に登場する米田光太郎(よねだこうたろう)は一五の頃より、突如人が変わったかのように豹変する時があったらしい。
それは、米を目にした時に化ける。そう、化けるのだ。お米を見た途端、飢えた獣のように変貌し、貪り食らいつくすのだ。あまりの変貌っぷりに人々は畏(おそ)れた。
また、そのことを直接本人に聞くと、その時の事はまるで覚えていないと言う
ジョジョやらジブリやら色々パロディ風短編小説【新訳『三匹の子ブタ』のようなもの】著者:椿
『プロローグ』のようなもの
むかし むかし えらそうなだけで まったく やくたたずの じじいが いました。
じじいは あさから ばんまで ぐうたらして みずから うごこうと しません。
それどころか ふたことめには「ばあさん めしは まだか!」と、まるで ぶたです。
そんなある日のこと。
じじいは むくりと おきあがって いいました。
「働かざる者食うべからず。しかし、働かなくても