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実家の猫は、いつもピーコ
見る度に憔悴していく。
身体からは死の匂いがしている。目や鼻には汚れた体液が纏わりつき、拭おうとしてやってもそれを嫌がる。水しか摂取しないでここまで生きている。痩せ細り、抱いた身体は骨ばっていて、哀しくなるくらい軽い。その可愛らしい声を聴く事はきっと二度と無いのだろう。
柔らかいタオルで包んで膝の上で抱く。腹さえ触れなければ苦しくは無いようだ。眼は徐々に虚ろとなり、半ば閉じてはしまってい
見る度に憔悴していく。
身体からは死の匂いがしている。目や鼻には汚れた体液が纏わりつき、拭おうとしてやってもそれを嫌がる。水しか摂取しないでここまで生きている。痩せ細り、抱いた身体は骨ばっていて、哀しくなるくらい軽い。その可愛らしい声を聴く事はきっと二度と無いのだろう。
柔らかいタオルで包んで膝の上で抱く。腹さえ触れなければ苦しくは無いようだ。眼は徐々に虚ろとなり、半ば閉じてはしまってい