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エッセイ。

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#思い出

思い出の色

思い出の色

今日、思いだした
いつかの自分のこと。
過去。

その過去には
今の色がついていて

当の
「いま、思いだしている自分」には
思いだした過去の色がつく。

思い出を、思いだすということは、
少なくとも二重にイノベイティブ

今の私に起こる変化
思い出された過去の自分に起こる変化。

今の私に過去の色がつく。
過去の私に今の色がつく。

******

「同じ思い出」も、
何度も思いだしたとしても、

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大丈夫。

大丈夫。

特急列車に乗り損ねた。

10年も前の話。

その日は、
気功を習うために、
長野県の飯縄高原に
行こうとしていた。

そこからうちが学んだことは、
とても大事なこと。

慣れてしまえば何でもないこと。
でもそのときは

とてもドキドキ、きらきらしていた。

そのときの気持ちを、
いつまでも忘れられないのだった。

***

気功を習うとは言っても、

勧められるがままに、
送り出されるままに

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「マーボー豆腐」と「こかげ」のきずな

「マーボー豆腐」と「こかげ」のきずな



昼間、自室のデスクに座って、右を向くと見える景色。
今日は雨が降っていた。
桑の葉っぱが濡れて、つやつやしてる。

ここ二日ほどは、雨で仕事やすみ。

やらなきゃならないことは
食料品の買い出しと、高熱水費の支払い。

やりたいことは、
絵を描くこと。
noteを書くこと。

やったことは、
マーボー豆腐をつくって
たべること。

うむ。よくできた。

レシピ

以前に、

「マーボー豆腐食べ

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思い出と重さ

思い出と重さ

この記事にはアニメーション「化物語」の
若干のネタバレを含みます。
念のためお知らせ。

「重い」と「思い出」

うちは正月に「化物語」というアニメーションをみていて、その中に

カニの神様に、
思い出とともに体重を持っていかれる女の子の話があった。
思い出がつらくて、それらを捨てたいと願ってしまい、
体重まで無くしてしまった女の子の話。

うちは、それを見て、
そういえば、確かに思い出というのは

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今日の話

今日の話

素敵な絵を描こう。
改めて思った。

仕事は休みで、
昼寝をしていた。

だから
この時間でも
眠くてしょうがない、ということがないのだけれど

眠られそうな気はしている。

恥ばかり湧いてきて
書けなくなるループから逃げるように。
今日も眠る。

書いて逃げる。

見たい夢を、
寝る前のルーティンをこなすことで
自由に見られるという人の話を
どこかの本で読んだ。

いいなあ、と思う。

不思議な

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VICAとNIKA

VICAとNIKA

うちがロシアを旅したとき。
さみしい思いをした経験があった。

そのさみしさは、
格別の印象をもって

みずうみに落ちた波紋が
遠くの岸辺をうち鳴らすように

今このときも
音楽のように
響きつづけている。

Vicaは女性。Nicaは男性。

VICA

Vicaとは、
ロシアへ渡る
日本からのフェリーの中で会った。

ロシア人のVicaは
英語も日本語も話せなかった。
うちはロシア語が話せなか

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脱走

脱走

Nallyがいた農場の馬たち。
Irelandの中央部。Birrという町で。

ある日、森の中の閑静な農場から、
5頭の馬たちは脱走した。

脱走その時うちは、
家の前の駐車場で、

家の人にたのまれた
草むしりをしていたのだが、

突然目の前に、馬たちがかけてきて
びっくりした。

(あれ?裏庭にいるはずじゃ...)

うちのことなど見えていないような
慌てぶりだったが、
ちゃんとうちの体を踏ま

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