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なかやまかずはの『ささめごと』

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"えっくす"のタイムラインのように、時系列で"なかやまかずは"の映画感想・自由律俳句・140字のショートエッセイ等もろもろを「こしょこしょ……」とささめています。
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2024年3月の記事一覧

【#3行日記】 2023(+1)0328

【#3行日記】 2023(+1)0328

満ちゆく月に痩せた背中を重ねて手を伸ばす

この世界から消えてしまったあなたの名前を

僕らは今でも地球のどこかで呼びあっている

【#3行日記】 6弦に馳せて

【#3行日記】 6弦に馳せて

愛を返せずに離れたのは他でもない自分だが

時折思い返しては同じメロディーを指で辿る

こじれたロマンスをいつまで続けるのだろう

【#3行日記】憧れが交じり合うところ

【#3行日記】憧れが交じり合うところ

僕らはいつだって互いの才能に両片想い

ふたつの唇からこぼれおちる「羨ましい」という音階だけを残したまま

言葉になりそこねた吐息ばかりが水平線の向こう側へと溶けていく

【#3行日記】20240309

【#3行日記】20240309

人生の割と早い段階で己の身に降り掛かった

「孤独」が、「不条理」が、 「劣等感」が、

皮肉にも表現することに大変役立っている。

「あなたの作品が大好きです」
「あなたのことをとても尊敬しています」

生き方や作品に影響を受けた方を昨年亡くし、とうとう本人にこの想いを伝えることができなかった。

──その後悔こそが、抱いた感動や尊敬の念を"言葉"にしてまっすぐ相手に伝えてしまう最大の理由だとやっと気づけた。