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【読む旅路👣】離島に行こう!
「離島」と聞くと、青い空が広がり白い砂浜に囲まれたリゾート地を思い浮かべる方は多いのではないだろうか。飛行機から雲を見下ろしながら、はたまた船から海を眺めながら目的地に広がる非日常を想像すれば、自然と胸が躍るーー離島とはそんな存在でありがちである。
実は、(公財)日本離島センターによれば、日本では北海道・本州・四国・九州・沖縄本島を本土とし、それ以外の島々を離島とすることが多いという。つまり飛行機
【読む食事🍽️】ラーメン・スタンド・バイ・ミー
忘れられないラーメンがある。
中央線の武蔵境駅から徒歩5分ほどの場所に、そのラーメン屋はあった。店のドアを開けると、とんでもなく濃厚な豚骨の匂いがぶつかってくる。券売機で食券を買ってカウンターでしばらく待てば、ペーストに近い豚骨スープのラーメンが運ばれてくる。麺を啜ればガツンと来る豚の旨み、焼豚を頬張ればとろとろ。それが千円出してお釣りが来るリーズナブルさだった。
私は1年4か月にわたって日本一周
【読む湯治♨️】虹色の温泉
温泉は名探偵である。日常を生きる中で疲労困憊した身体をひとたび湯船に沈めれば、迷路のように入り組んだ思考に一閃の道筋が見え、実はもっとシンプルに生きていけばよいことに気づかされる。白い濁り湯を身に纏い、硫黄の香りで鼻腔を満たせば、そこはまさにユートピアだったことがわかるーー
いや、たしかに白い濁り湯は素晴らしいと思う。とても温泉っぽい。でも「温泉といえば白く濁っており、それが至高だ」と言い切るには
アルバトロス・ジャーニー
まえがき
鉄道のレールは、継ぎ目に隙間が作られています。
なぜなら、その継ぎ目が全くないと、夏の暑い日に鉄が膨張し、レールが歪んでしまうから。
そんな隙間、いわゆる「遊び」が人生にもあっていいのではないかと、私は思います。
今は立ち止まって一休み。
この期間に自分でレールを敷いて、ある程度線路が出来上がったら、またがたんごとんと音を立てて、走り出していきたいと思います。
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テンポラリー・ニート
いわゆるニートになって2週間以上が経過していた。
8月下旬には退職していたので、その時点で定義上はニート(Not in Education, Employment or Training)であった。ただ、日本一周という目的のために退職したので、ほとんど毎日車を走らせており、ある意味忙しいニートであった。
ところが9月下旬にあえなく車が故障し、修理に1か月はかかることになった。車でないと行きづらい場
過去の作品まとめ(楽曲、小説)
聴いて&読んでみてね!!
【楽曲】
お願い! ワンクッション
Chin-an-ago
御中 Want You
【小説】
八月蝉い
(第9回ネット小説大賞:二次選考通過作品)
やさしくない
博愛主義者は君を愛せない〜愛に関する一考察〜
以上です! まだまだ勉強中だよ!
あうたりわかれたりさみだるる
五月雨式に申し訳ございませんが、とメールを書き出すとき、未だにいつも少しだけ、社会人になったなあという気持ちが顔を覗かせるが、その度にこいつは碌な社会人ではないと反省することになる。
社会人なりたての頃、五月雨式に申し訳ございませんが、から始まる先輩のメールを見て、わざわざ意味を調べた。
使うべきでないのにこんなに使いたくなる言葉があるとは、と思った。乾燥したビジネスメールの中に降って湧いたよう
ホラーマンは君さ、元気を出して
小学生の頃、「一人勉強」という所謂自主学習を毎日ノート2ページ分行うことになっていた。どんな学習でもよかったので、私は漢字を書き連ねるか、市区町村の形を羅列するか、挙げ句果てに小説を書くか、そのいずれかしかしていなかった。当時の私の辞書に、「まんべんなく」という言葉はなかったのかもしれない。
興味のあることには全力を尽くせるが、興味のないことには無理をしないと力を注げない子供は、結局そのまま社会人
Femme Fatale〜頓知気なアイドルに貴方は戦慄する〜
「ファム・ファタール」という言葉をご存知だろうか。可能な限り簡単にまとめるなら、これは「男を破滅させる魔性の女」を指しており、言うなれば傾国の美女、楊貴妃などが代表的な例だろう。
そんな名前を冠したアイドルユニット「Femme Fatale」が日本にいると知ったのはいつだっただろうか。明確な記憶はないが、少なくともMV「鼓動」が途轍もなく印象的だったことは覚えている。
そんな彼女たちの、もはや恐
5. 山形 vs. フルーツ怪獣
さくらんぼ東根駅、さくらんぼテレビ…これらの名前を聞けば、おそらくそれが山形県の駅であり、山形県の放送局であることを知っている、または推測できる人は少なくないのではないだろうか。フルーツ王国の一つである山形県の中でも、特にさくらんぼのイメージは強いが、これからそのイメージを、私の実体験で補強していきたいと思う。
1. 【思い出の場所①】寒河江
幼い頃、私は「フルーツ怪獣」と呼ばれていた。あらか