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アルバトロス・ジャーニー

まえがき

鉄道のレールは、継ぎ目に隙間が作られています。
なぜなら、その継ぎ目が全くないと、夏の暑い日に鉄が膨張し、レールが歪んでしまうから。
そんな隙間、いわゆる「遊び」が人生にもあっていいのではないかと、私は思います。

今は立ち止まって一休み。
この期間に自分でレールを敷いて、ある程度線路が出来上がったら、またがたんごとんと音を立てて、走り出していきたいと思います。

◆ ◆ ◆

 2022年7月から2023年10月までの1年4か月は、私にとって「遊び」の期間でした。私はこの期間を、日本周遊に充てることにしました。日本を巡るにあたっては、各地で得た新鮮な感覚を記録に残すため、原則1週間に2回のペースでエッセイを執筆することにしました。旅が終わって振り返ってみれば、計104編にわたる旅の記録が残されていました。
 本書はあくまでも、私個人の視点から徒然なるままに書き残した文章であり、観光ガイドではありません。ただ、「遊び」の期間において一人の人間が何を考え、どうなっていくのかを興味本位で垣間見るには、ぴったりの一冊だと思っています。人生に「遊び」を設けたことがある方にもない方にも、ぜひ気軽に読んでいただきたいです。
 なお、本エッセイは私のブログに掲載しておりましたが、構成や事実関係の観点から、ブログ掲載版に一部修正を加えました。しかし、臨場感を残すことを優先するため、大部分がブログ掲載版のままとなっております。拙い部分もあるかと思いますが、どうか感覚のエッセンスを味わっていただけましたら幸いです。
 最後に、旅を通じて出会った方々、友人、そして親戚・家族の皆様に心から感謝を申し上げます。

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本編

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