マガジンのカバー画像

短歌・歌集

66
歌集・短歌・短歌に関係ある日記など。
運営しているクリエイター

#紹介

まろにゑ第90号・一首選

まろにゑ第90号・一首選

頂いた「まろにゑ90号」2024年6月号より、各連作から一首選をしました。

連作の前半はニュースなどの時事詠。
後半は作者のペットのイシガメの「カメグチくん」についての短歌群。

※添え書き
「自然は生産性ではなく再生力、効率ではなく適応によって成り立っている。」
ジェレミー・リフキン
(朝日新聞二〇二四年一月七日「(対談) 気候危機と人類の今後」より)

連作は子育てが実感のある内容で描かれて

もっとみる
第二歌集『グロリオサの祈り』の反響。

第二歌集『グロリオサの祈り』の反響。

第二歌集『グロリオサの祈り』
につきまして、ご感想のお手紙やメールを頂きありがとうございます。

大変励みになります。

メディア掲載

日本農業新聞の2023年11月14日の大辻隆弘氏の短歌のコラム欄で紹介されました。
焼き芋の短歌をご紹介頂きました。
ありがとうございました。

※旧Twitterのフォロワー様から画像を送って頂きましたが、新聞と送ってくださった方の著作権に抵触する事が心配で、

もっとみる
歌集『バターロールがまた焦げている』(秋山ともす氏)を読む。

歌集『バターロールがまた焦げている』(秋山ともす氏)を読む。

文学フリマで購入した歌集のうちの一冊です。

概要

帯と、帯の背に「第一歌集」とあります。

収録されている短歌は、
「さびしさ」や「不在」が軸になっている歌が多いように感じました。

喩やレトリックが上手く、内容のかなしさが客観的な視線で消化かつ昇華されているように感じました。

今回は特に喩や見立てが上手いと思った短歌をご紹介します。

五首選

浮き輪の丸さと句点の◯を関連させて、なおかつ

もっとみる
文学フリマ東京37に出店します!

文学フリマ東京37に出店します!

「屋上エデン」で
文学フリマ東京37に参加します。

宜しくお願いします。

日時

2023年11月11日(土)

出店場所

地図

全体図

左側を拡大したもの。

自分が迷った時に見返そうと、
PDFファイルを念入りに
スクショして⭕️したのは
ナイショです。

販売予定の本

・第一歌集『現代鳥獣戯画』
手持ち分が僅少のため、
無くなり次第終了です!
再度仕入れなくては。

・第二歌集『

もっとみる
第二歌集『グロリオサの祈り』(岡田美幸)のご紹介。

第二歌集『グロリオサの祈り』(岡田美幸)のご紹介。

2023年10月12日は、
本の奥付にあるこの本の発行日です。
発行日は本の誕生日!
ということで紹介文を掲載します!

本としての紹介

第一歌集『現代鳥獣戯画』は二十代後半
第二歌集『グロリオサの祈り』は三十代前半に上梓させて頂きました。

第一歌集は約200首で
今回の第二歌集は約400首!
二倍のボリュームになりましたが
本体価格が第一歌集とは100円差です。

第一歌集で学んだ事を活かし

もっとみる
宮沢賢治の短歌鑑賞-凄まじいルビ編-

宮沢賢治の短歌鑑賞-凄まじいルビ編-

宮沢賢治の歌集を読んで、
気になったことがある。

それは「凄まじいルビ」だ。

【大枠の説明】

短歌の定型に収まりきらなかった内容が、長いルビとして付いている。

短歌の前書きでも表現出来ないものが、
長いルビになっている場合がある。

実例を見てみよう!

【実例】

助詞や動詞の訂正など細かい丸括弧書きのルビがあるが、
ルビで大きく内容が変わるものを中心に紹介。

①どちらで読むか悩ましい

もっとみる
短歌を「読む」ことについての仮説。

短歌を「読む」ことについての仮説。

色々な歌集の紹介文を書いて
気付いた事がある。

それは
歌集を読む時に自分の経験と照らし合わせて、分かる短歌を紹介しがち!
ということだ。

分からない短歌を紹介して
分からん!以上!
では文章にならない。

よって仮説。
読みの幅を広げるには経験の幅を広げると良いのではないか。

以上、雑談終わり。

↓関係ない写真。