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5年間の大学生活を終えて思うこと、これからのこと。


何を書こうでもなく、でも定期的に「今のありのまま」を文章にしておきたくて、またnoteにたどり着いたりして。これまでの経験とか、尊敬している人とか、これからやりたいこととか、だらだらと取り止めもないことを書いてみたりして。「人生の夏休み」とも揶揄される濃密な大学生活の終わりを目前にして、一つの区切りとして。


文章化しなかった「思考」はやがて消えていく儚いものな気がして ー
その時の荒削りの「感性」をそのまんま残しておきたくて ー



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最近、失恋をしました。
めちゃくちゃに大好きで、お互い時間があえば夜通し電話してたし、寝落ちした次の日は朝いつも早くて「おはよう、いってきます」って6時くらいに小声で言ってくれたりするのもすごくかわいくて。笑顔がステキな一個年上の人でした。

大学一年生の頃、バイト先で出会ってから一目惚れして、彼女がクアラルンプール行きの飛行機に乗る直前に羽田空港国際線ターミナルの誰もいないところに呼びだして、ひっそり告白したことは今でも色鮮やかに覚えています。告白する直前、友達に「今からいってくる」なんてLINEしたりして。1回目にフラれた甘酸っぱい記憶です。

あれから3年以上続いた関係がプツンと終わりを迎えた時、ココロにポッカリと穴があきました。ひとえに、自分の力不足でした。
滅多に落ち込んだりする性格ではないものの、お別れしてからはさすがにメンヘラになりました(笑)
そんな中で頭をよぎったのは、石原さとみさんがかつてしゃべくり7で語っていた失恋した時の話でした。(以下、石原さとみさんの言葉)

好きだった先輩がいたんですけど、何度も告白していて、何度もバレンタインもチョコ渡していて。
最後に自分の誕生日に(12月24日に)クリスマスプレゼントを渡すっていう体で、セブンイレブンの裏で告白したんですけど、好きだった先輩は私がすごくあこがれていた女性の先輩と付き合い始めてたんです。
好きだった先輩に、その憧れていた女性の先輩よりも、綺麗で可愛くてかっこよくておしゃれで、もっともっと素敵な女性になります、みたいなこと言って、その翌年に芸能界でデビューしました。
なんか見返すじゃないですけど、悔しかったんですよね。

なんていうか、自分の言葉でうまく形容できないですが、「女性としての強さ」をひしひしと感じ、人としてすごく美しいなあと思います。

ありがたくも大学時代は本当に様々なジャンルの方と直接お会いする機会に恵まれました。誰もが知っているようなトップアーティストの方、某芸能事務所の方、tiktokerの方などに会って話して、彼ら/彼女らの美しさの裏側に感じたのは、先天的で遺伝的なものではなく、後天的な日々の努力の積み重ねでした。「魅力的な人」は例外なく、そして人知れず、努力し続けているんだと知れたことは大学時代の大切な学びの一つでした。

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小さい頃から人の人生を垣間見ることが好きでした。「情熱大陸」とか「プロフェッショナルの流儀」とか実家のレコーダーで毎週録画しては1.5倍速でみるような変わった少年だったと思います。人が書いた文章を読むのも好きで。自分が体験し得ない、誰かの人生を追体験できる感覚がすごく興味深くて。「最近何してるの」とカフェでおしゃべりする表面的なレイヤーではなく、その人固有の価値観/考え方/人生の哲学のような、もっと奥にあるものを知りたくて。だから密着系がすごく好きで。


最近どハマりした密着系があります。それが、ホスト密着シリーズです(笑)

子供って自分に嘘つかない。
欲しいと思ったものはとことんまで取りに行くし、なりたいと思ったことに関しては、とことんまで追求する。例えばなんとかライダーになりたいとか。
大人になったらなれないのわかってるからそこを目指そうとしない。

でも子供って「かっこいいな」「なりたいな」「俺もなれるように頑張ろう!」って純粋にそこに対して頑張る。

大人って、「羨ましいな」「かっこいいな」って思っても、「どうせあんな仕事大変なんだろ」とか、「どうせ成功するのは一握りだろ」とかって正当化して自分の夢とか欲望に対して嘘をつく。

「まあ俺はこの人生が一番いいんだ」「普通が一番いいんだ」ってなんか自分を無理やり丸め込むんだけど、子供ってそういうのない。
子供ってすごい素直なのよ。
   

(いやあ、たしかに。保育園にいた時、将来の夢はラッコになることだったなあ。)

数ある動画の中でも特に響いた一本をはめてみましたが、他の動画も学べることが多くて。
「職業、イケメン」という文字とともに売れっ子ホストの顔がデカデカとデコられた新宿とか渋谷をよく走っているトラックを駅前の交差点からただボーっと眺めていた自分とは全く無縁の世界では、顔が良ければたくさんのお金が稼げる華やかな世界なのかと安直な先入観を抱いていましたが、全くそんなことないことを知って。

誰もが羨む大企業からホストに転身した人、ローランドさんに憧れて高校卒業後、身一つで宮崎から上京した人、そうしたホストたちを陰から支える店長含め裏方の方々。個性的な彼らが集う箱の中で、いろんな人生ドラマが行き交い、葛藤したり、悩んだり、苦しんだり、そこから這い上がったり。

困難で逃げ出したくなる状況において、それでも「逃げずに向き合う」ことの大切さを痛感し、動画を見ながら涙が出たこともありました。同時に、尊敬できる人が動画内に何人もいて。彼らみたいな「カッコいい」(表面的なイケメンということではなくて)人になりたいなってものすごく心が揺すぶられました。

例えば、ローランドさんは自分を誇っている感じがある反面、決して人を見下したり、今の自分に驕ることなく、常に周囲に気を配りながら余裕がある佇まいをただただ尊敬します。人の性格/内面はその人が使う言葉にもろに現れるものだと考えますが、ひとつひとつの言葉をものすごく丁寧に紡いでいる感じがあってすごいなあと思います。カズレーザーさんは「言葉遣いは無料でできるおしゃれ」なんて表現していたっけな。

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「会いたい人に会う」を徹底した大学時代はたくさんの尊敬できる人との出会いがありました。
米系投資銀行から古美術商としてアジアを飛び回っている人。
MBBから起業し、虎ノ門ヒルズにオフィスを構える会社オーナー。
5年間の有期契約でハワイ州観光局長としてハワイに住みながら、いかにハワイに人を呼び込むか毎週膨大な量のレポートを作成しながらハワイのマーケに携わっている人。
米系投資銀行から学校法人を設立した人。
旅行分野で複数の事業の立ち上げに参画し、上場させたシリアルアントレプレナー。
中古物件の買収、フルリノベでバリューアップした物件の賃貸、売却を生業にする大家さん。
などなど、自分が全く知らない世界でバリバリ働いている「オモロい大人」との出会いのひとつひとつは自分の稚拙な価値観を少しずつ広げる上で、本当に大切なものばかりでした。

一方で、こうした、いわゆるビジネスエリートだけでなく、自分の価値観の形成に大きく影響している人もたくさんいて。そのうちの1人に整体師の方がいます。かつて目黒に住んでいたのですが、その時にお世話になっていた方です。年齢は40過ぎかと思われるおじさんなのですが、髪色がピンクでめちゃくちゃ派手(笑)。近所にあるという理由だけでホットペッパーからポチッと予約してずっと通っていたのですが、そのピンクのおじさんがどうもすごい人らしく。超有名な芸能人の方とか、大企業のお偉いさんとかの施術もご担当されていて。

で、そのおじさん、めちゃくちゃ楽しそうに仕事のことを話してくれるんですよ。誤解を恐れずに言えば、整体師って社会的ステータスとかそういう切り口で考えた時、決して高いわけではなく、誰もが羨む職業でもないと思います。でも、彼は自分の仕事を全うしていて、ものすごく楽しそうで。誇りをもって働いている姿がバチバチにかっこよくて。「あ、こういう生き方ステキだな」って純粋に思ったし、今でもものすごく尊敬しています。
本当に出会えてよかったです。

もう一つ、自分にとって大事な出来事があって。M&A仲介業で国内最大手の会社の就職説明会に参加した時のこと。動画をみせられるんですよ。
「じゃ、今からみなさんに動画をみてもらいます」って若手イケメン人事が一本の動画を映し出したかと思えば、部屋から出ていって、一本の動画が流れ始めました。MAの仕事の大まかな流れを一本の動画で丁寧に紹介してくれて、MAって敵対的買収ではなくて実際には友好的な買収(後継者問題等により)が多いとの説明がなされます。
動画の最後のシーン、買う側と売る側、一つの会議室で双方が顔を合わせて譲渡式のようなものを行っていたのですが、思わずそれにうるっときて。

とりわけ会社を売却する側としてはものすごく思い入れがあるものです。
「主人と二人で立ち上げて〜〜〜〜〜〜」みたいな感動的な話があったりするのですが、同席していたMA仲介業の営業の方も泣き出しちゃって。

想像しにくいかも知れませんが、MAの仕事ってめちゃくちゃハードらしいんですよ。資料作成に追われて、夜も寝れなかったり。クリスマスでも大晦日でも関係なく急にお客さんに呼び出されたり。そうやって頑張っても全然案件に結びつかなかったり。でもそういうことも乗り越えて、最後お客さんが心から喜んでくれるのを見て、営業の方が男泣きしていて。その「"仕事を通して"感動して泣いている姿」が当時の自分にとって、ものすごく衝撃的で目に焼きつきました。

「あ、こんなふうになりたい」
生きていくために仕方なく、毎日与えられた仕事をただなんとなくこなしながら、その対価にお給料をもらう働き方じゃなくて、こんなふうになりたい。
自分の仕事観が新しく醸成された大切な出来事でした。

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(4/6)

誰かに忖度したりするのは苦手で、ありのままの気持ちを大事に、感性が赴くままに、国内外問わず飛び回った大学5年間が終わりを迎え、その一つのケジメとして自分なりに振り返りながら、整理しながら、当時の写真や文章を見返していると、出てきたものがありました。
(以下、内定先に提出したエントリーシートから一部抜粋)

これまでの人生で継続して力を入れていることを教えてください。勉強・研究、部活動、趣味や日々の取り組みなどテーマは問いません。(300文字程度)

人生で継続して力を入れていることは旅行。子供時代、様々な経験に投資をしてくれた両親の教育方針のもとのびのびと育ったため、オンラインが普及した現代においてオフラインの経験に価値を感じる。大学一年の冬、「いつかニューヨーク・タイムズスクエアで年越ししたい」と思った2ヶ月後に初めて1人で日本を飛び出したことを皮切りに、日本から片道三日かけて南米・ボリビアのウユニ塩湖を訪れるなど、これまで20か国46都市訪問。ペルー・リマではスラム街に迷い込み、人生最大の焦りから汗が止まらなかったが、現地の親子連れにスペイン語で声をかけ、九死に一生を得たとともに、遠く離れた異国の地で人のあたたかさに触れ、感動した。

アルバイトやボランティアなど、これまでの社会経験を教えてください。(200文字程度)

ディズニーランドのカストーディアルキャスト。日々、様々な年代の方から頼りにされ丁寧に対応して喜んで頂くことにやりがいを感じる。ゲストとの関わりや相手に寄り添ったゲストサービスだけでなく、年齢もバックグラウンドも様々なキャスト間でのコミュニケーションを大事に、連携を図りながら楽しく働いている。働いている中で大変だと思うこともあるが、華やかな世界の裏で地道な努力がゲストの思い出を彩っていることを実感。

あなたが今まで訪れたことのある場所で、一番好きな場所とその理由を教えて下さい。(200文字程度)

東京ディズニーリゾート。キャストとして働き始めて最初にディズニーシーで研修を受けたのだが、最後、エントランス付近でハイタッチタイムにキャストとして参加した。これはキャストが一列に並んでゲストをハイタッチで迎えるというもの。様々な属性、さらには障害の有無も関係なく、全てのゲストが例外なく笑顔になってくれるのを見たとき、感動して泣きそうになった。誰にとっても笑顔になれる空間を創造する凄みを感じた。

あなたが将来、仕事を通して実現したいと考えていることを教えてください。また、なぜ当社で実現したいと考えたのか教えてください。(300文字程度)

「笑顔あふれる空間を創りたい」ディズニーランドのカストーディアルキャストとして働いていた経験から、非日常的な空間の中で様々な年代、性別、障害の有無関係なく、誰もが無条件に笑顔になっていることをたくさん目の当たりにしてきたことで「空間」が与える人々への影響力の大きさを実感した。同時に、笑顔溢れる空間を作り出す側として、ゲストの思い出の一ピースを担えるようにキャストの役割を全うし、やりがいと誇りを感じたことから、今後は仕事を通して冒頭の思いを実現したいと考えている。就職活動をする中で、(中略)。〜〜〜プロジェクトを推進していきたい。

何をやりたいのかわからなくて、だから、ただただ大きな企業にいってみたくて、ただただ高給取りになってみたくて、就活生に人気の企業ランキング上位にランクインしてそうな大企業ばかり受けて、そのうちの数社から内定を頂いた中身が空っぽだった1回目の就活を経て、2回目の就活で見出したのは、人生の大まかな方向性でした。
自分にはもったいないくらい、かっこいいオトナの方々からたくさんたくさんお時間を頂いて、会って話しては、それを自分の中でぐるぐる内省したりして。

エントリーシートの志望動機の部分は特に、就活の表面的なテクニックを含む文章構成にあえてしているのですが、もう少し自分の本心に寄せて"働く目的"のようなものを一言で表現するなら ー

 「楽しかった!」「感動した!」「また明日から頑張ろう!」って、そんなふうに思ってもらえるような体験をデザインしたい という強い想いです -

ディズニーランドのキャストとして、パレードの隊列の一番先頭を歩きながらゲストのキラキラした笑顔をたくさんみたこと
ウキウキした面持ちで入園するゲストを朝一からワールドバザールで迎え入れたこと(大学3年)

イギリス留学中、マンチェスターユナイテッドの試合を現地で観戦し、たった数人のプレイに大人から小さな子供まで何万人もの人が熱狂している空間に圧倒され、鳥肌が止まらなかったこと(大学2年)

何千マンという予算を動かしながら、大好きで尊敬していた当時3年生の先輩方が1万人規模の同世代を湧かせるライブを0から作り上げていたこと
来場された誰もが楽しそうな顔で帰っていく姿を最後出口の一番隅にちょこんと立って見届けたこと(大学1年)

小さい頃から「なんでもやってみなはれ」という太っ腹なスタンスでただただ遠くから見守ってくれた両親のおかげで、自分の感覚で「体験する」ことをすごく大事にこれまで人生を歩んできました。自分の目で見て、耳で聞いて、肌で感じた体験の数々は、どれもかけがえのない思い出ばかりで、そうしたいくつもの小さな原体験の積み重ねによって、「今の自分」があります。だからこそ、今度は仕事を通して、誰かの何かのきっかけになったり、少しでもポジティブな感情を届けられたり、ココロを揺さぶるような、そういう体験/経験を人生かけてデザインし続けたいと考えるようになりました。

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先日、久しぶりに大学のいつめんと有楽町横丁で飲みました。ハイボールをグイグイ飲みながら語る彼らはすでにサラリーマンで、寝坊ばかりしていた大学時代とは一変して、毎日定時に出勤しては真面目に働いているようでした。そんな社会人の先輩である彼らから仕事は大変だと教わりました。

ある大企業の役員面接でも聞かれたことがあります。
「自分がやりたい仕事ができないかもしれない、仕事は大変なことも多い、やりたいことをやるにはやりたくないこともやらなきゃいけない。そんな時どうする?」
「仕事の報酬は仕事だと思って頑張ります」
と実体験を絡めながら即座に返しましたが、たぶんしんどいこともたくさんあって。でも、そういうしんどさも織り込んで、純粋に頑張ってみたいなって思います。仕事で感動して涙が出るくらい。

昨今、youtubeを始めとする各種媒体によって、多くの日本人の金融リテラシーが急速に上がったことで巷ではFIRE(:仕事を引退し、株などの資産収入だけで生活していくこと)という言葉が流行っているように感じます。それ自体を否定的に捉えているわけではないですが、仕事を通してしか見られない景色があると思っていて、青臭いですが、そういうものを純粋に追いかけてみたくて。

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(6/6)


10年近く前にもらってから、今でもずっと大切にしているモノがあります。
中学校3年生、卒業する時に担任の先生がくれた1枚の手紙です。

「 ー 何度迷っても、形を造り変えながら、理想とする未来を創って下さい ー 」
自分のことを上部だけでなく内側まで深く理解してくれていたからこそかけてくれた、優しさが詰まった彼女らしい言葉を、事あるごとに思い返してはちっぽけな自分を支えてくれました。


先生、いつまでたっても不器用な男だけど、これからも前に前に進んでいきます。
大きな夢を思い描きながら、急がずに、でも休まずに。

「本を読め、人と会え、街を歩け」と男は言う。1970年の日本は魚とお米が中心の食文化でハンバーガーは普及しないと言われていた。アメリカ本社から30年間で500店舗を作って欲しいと依頼される。2022年の店舗数は3000になった。無理と言われたことを実現した男の名は藤田田。日本マクドナルド創業者。


最後に


戒めを込めて。

自分が見てきた狭い世界の常識からしか人間は物事を判断できません。これは紛れもない事実です。大切なことは、どれだけ世界を見ようとも、「自分は視野が広い」「自分は物事が適切に捉えられている」なんて思わないこと。自分の見ている世界を常に疑い、謙虚になること。常に相手の背景を受け入れようとすること。自分が生んだ成果はすべて自分の努力のお陰だなんて思わないこと。

(尊敬できる人は年下にもたくさんいて。自分とは見えている景色が全然違うんだろうなって。そのうちの1人です。)


イタイ男だとは思います。批判的な意見もあると思います。この文章を書くことで、誰かを傷つけてしまったり、不快にさせているかもしれません。ものすごく荒削りの22歳の感性をどうか許してください。そして、これまでの人生で関わってくれたたくさんの方々に改めて感謝します。


ありがとうございました 
3月18日、今日で23歳になりました。


新居:また1段ずつ頑張ります

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