難病になって気づいたこと
「人生は不公平だ」
高校3年生、秋。病室のベットに横たわりながらそんなことを感じ、ひとり、涙したことは一生忘れないかもしれません。
小さい頃から夢はパイロットになることでした。飛行機がかっこよくて、ビシッとした制服を着た機長もかっこよくて。空港の展望台から飛行機を眺めるのが大好きな少年でした。乗らないのに、飛行機を見に行ったり。でもそれがすごく楽しくて。パイロットになって世界中を飛び回ってたくさんの人を笑顔にしたい。幼い頃からの夢でした。でも、その夢に挑戦する権利すらない