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「損切丸」-「日銀」編

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「損切丸」が20年以上 ”お付き合い” させて頂いた「日銀」に関するより突っ込んだ記事をご紹介。
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2021年7月の記事一覧

NYダウは「フェニックス(不死鳥)」なのか、それとも「イカロスの翼」か。

NYダウは「フェニックス(不死鳥)」なのか、それとも「イカロスの翼」か。

 毎度毎度恐れ入るのがNYダウ。7/19に▼700ドル余り下げて調整局面入りかと思ったら、たったの4日間で取り戻すどころかまたまた最高値更新。まさに「フェニックス(不死鳥)」である。

 こうなると特にファンド等で顧客に「運用」を任せられていて、今「ゼロ」から始めるとしたら... ↓ (7/21稿)、やはり株を買うしかないのかもしれない。*1981年以降40年間のNYダウ運用利回りは何と@3,60

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物価の上昇は消費マインドの腰を折ってしまうのか?

物価の上昇は消費マインドの腰を折ってしまうのか?

 7月ミシガン大消費者指数(速報値) 80.8 (予想)86.5 6月 85.5

 ・耐久財購入指数 101

 ・住宅購入指数 良好@30%

 ・1年先のインフレ期待 ↑ @+4.8%

 ・5-10年先のインフレ期待@+2.9% (前月)@+2.8%

 現在の米国を如実に表す興味深い指標が発表になった。昔から通好みの指標として注目されているが、7月ミシガン大消費者指数(U.Michiga

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続・さあ、どうするFRB? ー 「インフレ」と「デフレ」、どちらが高く付くのか?

続・さあ、どうするFRB? ー 「インフレ」と「デフレ」、どちらが高く付くのか?

“While reaching the standard of ‘substantial further progress’ is still a ways off, participants expect that progress will continue.”

“Even after this ( labor ) supply comes, it is still likely tha

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下がりだした中国国債金利Ⅱ ー 「バブル潰し」の「建前」と「本音」 。

下がりだした中国国債金利Ⅱ ー 「バブル潰し」の「建前」と「本音」 。

 下がりだした中国国債金利。↓(4/13稿)の続編。@3.10%を挟んで ”不気味に” 上下動を繰り返していた10年中国国債金利だが、今日(7/12)遂に@3%を割り込んだ。これで金融政策の方向性が決したと言っていいだろう。

 実際に「金融緩和」に踏み出している ↓ :

  ”中国人民銀行(中国の中央銀行)は、7/9金融機関から預かる「預金準備率」を▼0.5%引下げ、約1兆元(17兆円規模)を

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続・"壮絶" な「サバイバルゲーム」に備えて ー 「損切り」探しは続く。

続・"壮絶" な「サバイバルゲーム」に備えて ー 「損切り」探しは続く。

 "壮絶" な「サバイバルゲーム」に備えて ↓ 続編。

 10年債で一時@1.30%を割り込んだ米国債の踏み上げは想定を超えていたが、「まさか!」というところまで動かして「損切り」を誘うのは「胴元」の常套手段。特に*不安心理が増幅して方向性が定まらない今のような相場では非常に有効だ。

 *筆者にも覚えがあるが「理屈」にこだわる人ほど引っ掛かり易い。若くて体力があれば「恫喝」に屈せず頑張りきるの

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金利は語るⅩ - TONAR(無担保コールO/N)とJGBの金利低下は何を意味するのか。

金利は語るⅩ - TONAR(無担保コールO/N)とJGBの金利低下は何を意味するのか。

 細かいことで恐縮だが、最近TONAR(無担保コールO/N)が低下している。3月まではゼロに接近する事も多かったが、ここに来て@▼0.03%を挟む水準で推移。10年で@0.07~0.08%だったJGB(日本国債)の金利が、このところ@0.03~0.04%に低下していることと無関係ではあるまい。

 3月の金融政策決定会合での「金融政策総点検」で実質的な「テーパリング」を「お先に!」↓(6/30稿)

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金利は語るⅨ -  "米国債金利の現在地" を「シミュレーション」してみる。

金利は語るⅨ - "米国債金利の現在地" を「シミュレーション」してみる。

 6月米雇用統計:

 非農業部門雇用者数 +85万人 (予想)+72万人 (前月)+58.3万人←速報値+55.9万(上方修正)

 失業率は@5.9% (予想)@5.6% (前月)@5.8%

 *週平均労働時間 34.7時間 (前月)34.8時間

 昨日(7/2)の*米雇用統計は景気回復を裏付ける十分に強い内容だ。

  *米国の雇用に関しては「人手不足」が深刻で「ワクチン接種義務化」を回

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