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深読み探偵 岡江 門(おかえもん)
2021年6月2日 00:06
前回はコチラ1989年5月某日(日曜)深読み探偵学校それにしてもシエナの師匠は、なぜこんなことをしたんだろう?何が目的で、こんな手の込んだ奇妙なマネを?簡単なことですよ。『デカメロン』の作者ジョヴァンニ・ボッカッチョのメッセージを読み取ったから…第100話『Patient Griselda(辛抱強いグリゼルダ)』を「忠実」に再現しただけのことなのです…Giovanni
2021年6月9日 23:02
前回はコチラ1989年5月某日(日曜)深読み探偵学校第100話と表裏の関係である第99話『The Return of Messer Torello(メッサー・トレルロの帰還)』も実に興味深い物語ですから、ちょっと解説しておきましょうか…『DECAMERON(デカメロン)』という作品を書いたボッカチオの意図を、よく理解するために…みんなが感動していたパンフィロの第99話を鼻でせせら
2021年6月11日 15:28
前回はコチラ1989年5月某日(日曜)深読み探偵学校天才ダンテに憧れたボッカチオが、そんな適当な仕事をすると思いますか?第99話が Pavia(パヴィア)で、第100話が Saluzzo(サルッツォ)であることには、重大な秘密が隠されているのです。誰にも気づかれないように、ボッカチオは「とんでもないもの」を…ミス・キマタ、まさか「あなたの心」とか?うふふ。そんなオチだった
2021年6月15日 11:28
前回はコチラ1989年5月某日(日曜)深読み探偵学校カリオストロ、ゴート?なんてこった…確かにパヴィーアで誕生した「最初のイタリア王」は「仮オストロ・ゴート」だ…僕としたことが、こんな単純な駄洒落に気がつかなかったなんて…ハヤオ・ミヤザキよ、あなたという人は…Hayao Miyazaki(1941-)いったい何の話をしているの?それでは少し「Pavia」につい
2021年6月18日 17:55
前回はコチラ1989年5月某日(日曜)深読み探偵学校とても興味深い内容です。カリオストロ城の地下牢に描かれた「3.14」も、「クラリスと黒犬カール」にドイツ語の「円周率」が隠されていたのも、ボエティウス『哲学の慰め』が元ネタですから。ええっ!?ちょ、ちょっと待ってくださいミス・キマタ…今言ったのは本当ですか?では解説しましょう。ダンテ・アリギエーリ『神曲』や、ジョ
2021年6月21日 22:36
前回はコチラ1989年5月某日(日曜)深読み探偵学校ゴジラVS… ビオランテ?新しいゴジラ映画には、巨大なバラの花の化け物が出て来るのですか?ダンテも『神曲』天国篇で「究極の愛」の形態を、天に咲く「巨大なバラの花」だと説明しています。『神曲』天国篇 第31曲 1~3節 クリストの己が血をもて新婦(はなよめ)となしたまへる聖軍は、かく純白の薔薇の形となりて我に現はれき『T
2021年6月24日 18:56
前回はコチラ1989年5月某日(日曜)深読み探偵学校ダンテやボッカチオをはじめ、数多くの芸術家にとてつもない影響を与えたボエティウスの『哲学の慰め』へ行く前に、「ゴジラ」について簡単に話しておきましょうか…「ゴジラ」と『神曲』、そして宮沢賢治の『春と修羅』との深すぎる関係を…これは1954年公開の元祖『ゴジラ』…『ゴジラVSビオランテ』のみならず、第一作目からダンテと宮沢賢治