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医療・看護の豆知識 〜自宅療養者向け〜

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コロナ自宅療養の「もしも」に役立つ医療や看護の豆知識についてまとめました。
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2021年8月の記事一覧

vol.1 息が苦しいときの楽な姿勢

vol.1 息が苦しいときの楽な姿勢

1. はじめに新型コロナウイルスは、風邪のような症状だけで済むこともあれば、肺炎を発症してしまい最悪の場合は命を落とすこともある感染症です。

軽症だったとしても、激しくて連日続く咳き込みで呼吸困難になったり下がらない熱に死にそうなくらいしんどかった言う人が多いように感じます。

私は分類的には軽症済みましたが、それでも生きてきた中でこんなにも息ができなくなることは初めてでした。想像を絶するくらい

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vol.2 嘔吐したときの対応と処理法

vol.2 嘔吐したときの対応と処理法

嘔吐は生体防御反応のひとつです。

本人が動けず仰臥位の場合は、
必ず顔を横に向けて下さい。

もし意識がなくなってしまうと、嘔吐物による誤嚥を引き起こし、窒息や誤嚥性肺炎の合併消毒を引き起こすとともに、舌根沈下による窒息をきたす危険性が高いため避けて下さい。

コロナ感染者の嘔吐物の処理を行う場合は、ノロウイルス感染者が嘔吐した場合と同様に行う必要があると言われています。(エアロゾル・接触感染)

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vol.3 熱が出たときの対応

vol.3 熱が出たときの対応

体温は、熱産生と熱放散のバランスを維持することで一定に保たれています。

発熱は、身体の防御反応のひとつです。細菌やウイルスに対して体温を上げることで闘っています。

新型コロナウイルスの主な症状のひとつに、高熱がありますね。場合によっては40℃くらいまで上がることもあります...めちゃくちゃしんどいですよね。

発熱時には検温をきちんと行ってください。

正しい検温方法と注意点についてはこちら↓

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vol.4 血栓を予防する

vol.4 血栓を予防する

1. 深部静脈血栓とは深部静脈血栓症とは、下肢の深部静脈(筋膜下静脈)の中の血液が凝固してしまい血栓ができ内腔を塞いでしまう状態です。この血栓が、遊離して静脈血流にのって肺に移動し、肺動脈を閉塞すると肺血栓塞栓症(PTE)になります。

一般的に知られているのは、飛行機のエコノミークラスにずっと座っていることで引き起こされる「エコノミークラス症候群=急性肺塞栓症」かなと思います。

また、災害時に

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vol.5 嗅覚・味覚障害

vol.5 嗅覚・味覚障害

新型コロナウイルス感染症による嗅覚・味覚症状は、通常の風邪などによって起こるような徐々に嗅覚・味覚が低下していくという感じではなく、突然症状が現れてにおいや味がまったく分からなくなる方が多い傾向にあります。 

匂いがわからない、味がわからないってどんな感じ?
そんな大変なことなの?って思いませんか?

私も嗅覚味覚を失って初めて、わからないということの大変さと生活する上での大切さに気づきました。

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