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酩酊、名文を肴に

どうも、西川タイジです。

『さんぽぶんこ』シリーズで好評を頂いております、シモダヨウヘイ『酩酊読書』『酩酊読書2』を読んで頂いた方から、素敵な感想を頂きましたのでご紹介させてください。

ありがたい事に、1作目の『酩酊読書』に関しては、手元の在庫が完売!!

よろしければ、福岡にお住まいの方・ご旅行に行かれる方は是非シモダヨウヘイさんが店主の最高のお店『ブックバーひつじが』で販売しておりますので、是非お立ち寄りください!また、お近くの書店にも是非。

※ブックバーひつじがについては、下記からどうぞ!

※『酩酊読書』『酩酊読書2』については、下記からどうぞ!

それでは、どうぞ。

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曰く「感想文の美学は語りすぎないことだ」とは、無精わたし。

シモダヨウヘイ著「酩酊読書」を手に取り、酔っ払いの美文を真夜中に一気に読む(文字通り「呑む」)。わたしはそんなに文学をしらない。けれどわかるのは、書き手の世界の延長線上に名作が溶け込んでいる。

なんとも滑らかな文脈のすきまに、敢えてマイナーコードを挟んだ手練れ奏者のアドリブのように(あるいは白い束に混じった、一本だけピンク色をしたそうめんのような)、氏の日常が織り交ざっている。この、読書家の燻された銀色の妙技。短いセンテンスのなかに、しっかり余韻を残す、独特のコク。この妙技、タダモノデハナイ。

立て続けに「酩酊読書2」を読みながら、いよいよわたしも、前作よりもシモダ氏ならではの、度数高めのエスプリに、謎の酔いが回ってきた。元の本をほとんど知らないわたしには、もはや氏の言葉のどこまでが本の中身の話で、どこからが日常なのか、あいまいになってくる。

筆が乗り、にやりと含み笑うストーリーテラーの赤ら顔を想像する。そしてわかる。楽しそうにたしなんでいるなあ、本を、酒を、文脈を――熱に浮かされて湧き上がる「おかしみ」を、なにひとつ取りこぼさんとして綴る。

熟れた感性の織り成す感想文を、ここでまた通りすがりの第三者がやんやと書くのは野暮である。もはや自らが直接的に「感じ想うこと」など、ほとんど記さずに、氏は氏の触れた物語の質感と、そのまとった空気感をサラリと綴ることで、読書した本の「おいしいところ」をひょいと箸でつまんで、読み手の口元まで運んでくれるかのよう。

まったくおそれいりました。

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酩酊読書シリーズ、読ませていただきました。

文学的手練れの悪魔的美文に

読んでるこちらまで、いい気分で酔えました(笑)

いやはや、ごちそうさまでした。

川淵紀和
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書いてくれたのは川淵紀和さんです。いつも本当にありがとうございます。

シモダさんの文章、最高ですよね。僕も大好きです。是非お酒ともご一緒に楽しんでみてくださいね。

紀和さんの他の文章も、是非チェック頂ければ幸いです。

※以前、すなば『さよならシティボーイ』と西川タイジ『珈琲短編』『月と銭湯』への感想もお寄せ頂きましたので、合わせて是非。

■オフィシャル通販はこちらから。

それでは、また。

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