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538.小さな、小さな褒め言葉がお花を咲かせるんだよ~【褒め言葉研究会⑧】

※537.お金をばらまくのは不可能だけれど、褒めお札は無限に差し上げることが出来るんだね【褒め言葉研究会⑦】の続き(1話完結)


1.とっても優しい、花咲か爺さん

ある雨の日。

迷子の白い子犬さんが、ずぶ濡れになって、お爺さんの家のまえに着いた。
それを見つけた心の優しいお爺さんとお婆さんは、びっくり。そこで、風邪かをひいてしまいそうな子犬を助けて、一緒に暮らすことにした。

その犬さんは「シロ」って名付けられて大切に育てられすくすくと大きくなった。
「わん、わん!」

ある日のこと、シロは吠えながらお爺さんをどこかに連れて行こうとした多んだ。めったに大きな声で吠えたりしないシロ。不思議だと思い、お爺さんはそこに近づいた。シロは、地面に向って足でぽんぽん、としながら吠えた。
「ここほれ、わん~ここほれ、わんわん~」

お爺さんがその地面を掘ったら、なんと、大判、小判がざくざくと…。お爺さんはたまげて、家に持ち帰り、お婆さんに話した。

「おばあさん、シロがおおばんこばんのありかを教えてくれたんじゃ~」

「まあ! シロはすごい~」

「うむ、シロはすごいのう。このお金は使いきれないから、みんなに分けよう~」お爺さんとお婆さんはシロをなでながら、にっこり笑った。


そのようすを家の窓から、いじわる夫婦のお婆さんが覗いて大騒ぎ~「じいさんや、じいさんや! となりの犬はお宝おのありかを見つけられるそうじゃ!」

いじわるじいさんは、それを聞いて、なんとしてもシロをつかいたい! と考えた…。次の日、いじわるじいさんは、畑仕事を手伝ってもらうからと嘘をつき、シロを連れて行った。

優しいお爺さんは何にも疑わず見送った。


だけど、いじわるじいさんはシロにお金を見つけさせようと、シロを乱暴に引きずりまわした。

シロが苦しくて立ちどまった。

それをいじわるじいさんが勘違いして、そこを掘ると、その地面からごみがたくさん出てきた。

「おまえ! だましたな!」
いじわるじいさんがシロをぶつと、シロは死んでしまった…。

©NPО japan copyright association Hiroaki


そうとは知らず、やさしいおじいさんがシロを迎えに来た…。すると、いじわるじいさんは適当に言った。

「ああ、シロは急に病気になって死んでしまった。シロの墓(はか)には枝をさしておいたから、わかるぞ」


優しいお爺さんは、悲しみにくれながらシロの墓をさがしに行った。ようやく枝を見つけたそこで、泣きくずれてしまった…。

「シロ、シロ……」

すると、枝が突然ぐんと成長し、太い丸太になった。お爺さんはビックリしたけれど、その丸太を家に持ち帰ることにした。そして臼を作ったんだ。

「お婆さんや、これでお餅をついたら、シロがもどった気分になるじゃろうかなあ……」そう言って、お爺さんとお婆さんは、その臼でお餅をついた。

すると、お餅の代わりに、またまた大判小判が溢れてきた。


そのようすを、またいじわる夫婦のばあさんが見ていた。いじわるじいさんはそれを聞いて、今度は臼を借りにいった。優しいお爺さんはね、また、疑いもせず貸した…。

「よぉし、今度こそ大金持ちだ!」しかし、いじわる夫婦がお餅おをつこうとすると、ふたたびごみが溢れ出した…。

いじわるじいさんはかんかんとなり臼を燃やしてしまった。

そんなことは知らずに、優しいお爺さんは臼を引き取りに来た。ひきとりに

「こんにちは。うすを返していただけますか」

とことが、いじわるじいさんはまた適当に言いました。

「ああ。うすならこわれたので、もやしてしもうたよ」


優しいお爺さんは、また悲しみにくれて、臼の灰を抱きしめた…。
「うう、シロ、わしはまたおまえにかわいそうなことをしてしまった……」


お爺さんがが泣いていると、灰が風に乗って、枯れた木に降りかかった…。さらさらさら……。すると、どうでしょう?枯れていた木にお花が咲いたんだ~その花はとてもかわいらしく、シロのよう。

お爺さんは、とっても嬉しい気持ちとなって、たくさんの花を咲かせることになった…。
そして、花を咲かせる花咲か爺さんの話は、お殿さまの耳にも届き、お殿さまはその花をたいそう気に入り、お爺さんに宝物をたくさん与えたという。


それを知ったいじわる夫婦は、自分たちもお金のために花をさかせようとしたけれ、ひとつも咲かせることはできなかった…。


優しいお爺さんとお婆さんは、お花にシロを感じながら、幸せにくらしたとさ~


おしまい。

※花咲爺さん、coucouさんバージョンより


©NPО japan copyright association Hiroaki


2.現代の花咲か爺さん、豊澤豊雄会長


大衆発明の父・故豊澤豊雄会長

豊澤豊雄会長は「大衆発明の父と呼ばれている。
現在の一般社団法人発明学会(社団法人発明学会)の創設者で日本の発明の出願を日本一にし、発明を大衆の者に成功させた人物なんだ。

豊澤会長は「花咲爺さん」の話が好きだった~
彼のしたことは人を褒めること、自然や食べ物を褒め続けたこと。
とても小さな事だったかもしれない~
でも、彼は日本にエジソンをたくさん作り日本の発明件数を増やし、世界一にした。

彼の語録はたくさんあるけれど、coucouさんが気に入った言葉にこんなものがある。

頭の悪い人が書いたから、むずかしいことは書けない。
だから、頭の悪い人が読んでくれたのです。
世の中は頭のいい人よりは、頭の悪い人のほうがずっと多いのです。
だから、私の本はたくさん売れました。
それにこの種の本は1つしかない、オンリーワンです。
だから売れたんです。
君も頭が悪いと思ったらオンリーワンを探せばいいのです。

そう、頭の良い人にこの言葉は理解されないかも知れないけれど、頭の悪いcoucouさんには理解できた~

そう、「only・one」我が道をいけばいい…
そう、自分だけの世界を作ることなんだ~

この言葉を聞いたcoucouさん以下の頭の悪い者たちは、頭の悪さに希望と感動を得た~
そう、頭が悪いことを褒めたたえ、褒め続けてくれた豊澤会長だったんだもの。
coucouさんはね、子どもの頃から頭が悪い、特に記憶力が足りない。
だから、頭の悪いこと、物覚えが悪いこと、人より劣るということは「悪」だと教わり続けてきた~
だから、頭が悪いということはとても恥ずかしいことだと思い込んできたけれど、彼の言葉を聞いて、頭が悪いことは素晴らしいことだと言われて、頭が悪いことって駄目なことじゃあないんだと学んだんだ~

そう、人と同じことをするよりも、人と違うことが優れているのだから、違うことを堂々とすればいい、ということなんだ~

coucouさんだけじゃあない、頭の悪い門下生たちは、みんな同時に褒められたんだ。

こんなに嬉しい言葉はないよね。

そして、彼はコツコツとみんなを褒め続ける。
そして、様々な発明がこの世に生まれ、多くの仲間たちが本を出版するようになった。

たった一つの褒め言葉でみんなの人生が変わってしまうんだ…。
だけど、みんな「豚もおだてりゃあ木に登った」、だけど落ちる者もたくさんいた…。

そして、何かの集まりにはみんな口を揃えて同じ言葉に花が咲く~
「豊澤会長に褒められて、信じて騙された…」と。
そうだ、俺も騙された、私も騙されちゃった、とみんな楽しそうな笑顔で「騙され自慢大会」となる。

豊澤会長の何かしらのパーティがあればこの「騙され自慢大会」となる。
逆に騙されていないと恥ずかしくなるような楽しそうな自慢話ばかり。

そう、みんな豊澤会長に騙されたい、褒められて木に登りたい、そして落ちたい…。それだけでも人生ってまるで変わってしまうんだもの~
そのパーティの祝辞の中で必ず誰かは「豊澤会長に褒められて騙されました…」と嬉しそうに言う。観客はその人を拍手で迎える。

ああ~
こんな素晴らしい騙され方があるんだ、とcoucouさんは肌で感じた~

褒めて、褒めて、その人の素晴らしさを見つけては褒めて、その人の幸せを願う。そしてね、褒められた者たちがみな幸せになる。

coucouさんも、会長には騙され続けた…。
本当はまだまだ生き続けてもらって騙し続けてほしかったと今でも思っている。coucouさんの後半の25年間の人生はまったく違う道、オンリーワンとなった気がしている。

現代の花咲か爺さんが咲かせた花々は日本中に咲き誇っている。

そう、すべてを褒めなさい~
すべてを褒めたたえなさい~
すべては愛なんだ~

そう、豊澤会長はみんなに問い続けていたんだね~

©NPО japan copyright association 

coucouさんです~
みなさん、ごきげんよう~

いよいよ「褒め言葉研究会」シリーズはあと2回で終わり~
だけれどね、この誉め言葉って、とても深い~
だから簡単には終わらないのだけど、またみなさんの要望をいただけたら復活のpart2をお楽しみにね。

それまでは次の新シリーズをお届けしますね~
【(仮称)coucouさんの変な出版論】というタイトルで現在準備中~
noteのクリエイターさんたちに少しでもお役に立てばうれしいなあ~
という相変わらずの勝手なcoucouさん企画なんだ~

どうして、このシリーズを始めるのかって?

それはね、このnote記事を見て「あなたの記事を本にしませんか?」とか、「出版の依頼…」なんてへんてこな案内が増え続けているからなんだ。
別に本人の自由なんだからそのことに対しての批判なんてしないよ~

ただね、coucouさんじゃあないんだけれど、誰もがペーパーブックに憧れている。デジタルブックも良いけれど、直接手にする、触れるペーパーブックだって良いものだと思う。

今までも、自費出版しませんか?あなたの本が書店に並ぶ?印税で稼ぎませんか?と大不況を反映してか、大手出版社までもリスク回避のための自費出版に見せない出版活動とか、明らかに自費出版を表に出して活動をしている。

それがこのnoteの世界に次々に参入してきているんだ~

問題はね、お分かりの通りお金の問題だよね。
数十万、数百万円の請求が来る…。
これって、本当に出版社なの?て疑いたくなるものも増えている気がする。

誰もが、本を出したい~
本を出すことが夢~
その夢を叶えたい…。
と考える…。

そう、お金を払えば、大金を払えば誰でも夢は叶うけれど、じゃあ、お金のない人は夢がかなわないの?
それって、おかしいよね~

だから、その出版社の方々には恨まれるかもしれないけれど、それがね、coucouさんの素人出版論を始めようとしたきっかけなんだ~

でもね、出版社さん~

その出版社さんはね、お金のある人を相手にすればいいし、coucouさんはね、一切邪魔はしないよ~
coucouさんはね、お金がないけれど夢を叶えたい人を対象なんだからバッティングはないと思う。

豊澤会長が大衆発明を唱えたなら、coucouさんは本を大衆に広めたいと考えているんだ~

だって、素晴らしいことなんだもの~

後は、本人が考えて決めることだからね~

さあ、みんなで本を作って本を出そうね~

、という予告でした~



coucouさんはね、相変わらず専門的な知識には疎い~
だから話半分のさらに7掛けで聞いてくれればいいと思う~

だってね、このnoteの世界には凄い人たちがいるし、知識や経験、専門家の方々もたくさんいるんだもの。その先輩さんたちを差し置いて出版論なんて100万年早いとお叱りを受けるかもね~

でもね、coucouさんの考えって、とってもアナログ、原始的、そして素人だから、本当はね「素人論」でもあるんだよ~

coucouさんは知識がない変わり、失敗の連続の中からの生の体験しかないんだ。だから随分と遠回りしてきている。

それに気づき始めたのはなんと、60歳になってからなんだ~

お馬鹿で、遅すぎるけれど、ようやく世間一般的な40歳代くらいにはなれたかもしれない…。
精神年齢は40歳代だから、coucouさんって、若いかもしれない。


この身体の痛みがなければ毎日走り続けているぐらいの元気はあるのだけれどね~
でもね、この身体の痛みは毎回、coucouさんの速度を落としてくれて、ゆっくり、ゆったりのペースを保ってくれているような気がするんだ~

だから、最近はね、この身体の痛みさんにも感謝しながら、痛むたびに褒め続けてあげているんだ~

だから、一日に眠るまで褒めっぱなしなんだ~

きっと、身体の痛みさんも喜んでくれて、coucouさんがかわいそうだと少しばかり手加減してくれているような気もする…。



coucouさんのホームページだよ~みてね~

 
Production / copyright©NPО japan copyright coucou associationphotograph©NPО japan copyright association Hiroaki
Character design©NPО japan copyright association Hikaru








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